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群馬大学医学部を入試で成績は合格点でありながら落とされた50台女性の裁判で、女性側が敗訴したそうですが、何を原因として敗訴になったか詳しく解説していただけますでしょうか?
今回は医学部でしたが、大学入試では全学部で年齢制限をするのですか?
例えば、この女性が法学部を受けても、成績は良くても落とされる可能性があったのでしょうか?

A 回答 (3件)

キチンと判決を見たわけではないですが、私の知っている範囲では、


50台(60台?)の女性が医学部を受験したが、落ちた
国立に義務づけられている点数開示をしたら、最低合格点より10点ほど高かった、合格点に達しているのに落ちたので、「年齢による差別では?」とも思いながら学校に問い合わせた。すると、学校(入試課)は、「試験については答えら得れません」としたものの、「年齢が年齢だし、」といったような表現をしたため、「高齢による差別だとおもい、訴えた。というような流れです。

で、判決の理由は簡単に言えば、
「高齢ということが不合格の決定的な理由とはいえない」というようなものでした。建前上、高齢だからという理由だけで不合格にすることはわが国では「教育の自由」に反するので、国立であればなおさら不可能です。そういった意味でも、いかさましていないことを明らかにする為にも「点数開示」が行われるようになったという事実もあります。

で、判決についてですが、医学部というのは普通の大学とは違って、「ただ勉強したいからだれでも入学させる」というような類のものではないのは、医師としての重大な責任や仕事内容からしても分かると思います。医者というのは、実際はかなりの肉体労働で、患者の容態が悪ければいつでも駆けつけなければいけません。また、医者になったのに、すぐやめてもらっても困りますし、生涯を通して勉強することが要求されます。ひとりの医者がとりあえず一人前になるのも、外科の場合は40台になってからだというのも、それだけ命を預かる仕事であるので下積みが長いということです。以前はこうした理由から、女性差別だってあったといわれた学校もあります。(もっとも、受験層の多くは男性)

こういった意味で、卒業時に極めて高齢の場合、大学側も体力や身体能力の衰えから容易に点数だけで合格させるのは躊躇します。特に地方の医学部にそういった傾向があり、大抵面接で特に問題ないのに2点などとかなりの低評価をして、表上は「面接で医者としての適正がないと判断した」として落とします。医学部の入試要綱には「面接の評価が著しく悪い場合、筆記テストの点数にかかわらず不合格となることがある。」とかいてあります。これは、単なる面接で一人の医師の適正が判断できるかというと疑問ではありますが、一方で本来は「極端に医師としての倫理的、社会的価値観がゆがんだ人」がただ勉強が出来るという理由で医者になるのはまずいという問題から生じたものです。

今回の判決は実際のところ仕方ないような気もします。本人には申し訳ないですが、正直50,60になってからヒヨコ医師になったような方に見てもらうのも少しためらわれますので、それこそ有無を言わさぬぐらいの点数をとるぐらいの秀才、天才なら別でしょうが、一般並の学力程度の人なら、わざわざ将来性のある10代20代を落とすのもどうかとも思います。もちろんこれが、年齢差別を助長するようなことがあってはいけません。ちなみに、医学部入試というのは特に地方になればなるほど、合格点前後に集中していますので、再試験をすると半分ぐらい合格者が入れ替わるともいわれます。試験の点数は、それくらいシビアな世界です。

法学部で落とされるか?ですが、まず100%ないでしょう。実際東大とかは70歳ぐらいの方がいるという話もありますし、それこそ「本人が学びたければ勝手に学んでくれ」がまかり通ると思います。医学部、場合によっては、薬学や歯学部等はやや特殊な面があるのです。

以上、裏では差別していると思われる地方医学部があることは一昔前から有名な話です。ですが、建前上は「面接」等の評価が悪いという理由になっていますので、今回の裁判であっても、明らかに大学の教授が「差別しました」といわなければどうしようもないと思います。

落ちた女性ががんばったことはすなおに認めますが、30台主婦ぐらいなら受かっているかたもいます。(もちろん、面接で両立等かなり突っ込まれたみたいですが。)一方で、どんな理由があったのかは知りませんが、1、医者になりたかったならなぜもっと早くチャレンジしなかったのか?2、差別していない大学をもっと選ぼうとしなかったのか?3、年齢上の問題をどう考えていたのか?(客観的に考えて)というような点は本人に問うてみたいです。
長文失礼します。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答をいただきありがとうございます。
わかりやすかったです。
医学部は特殊、ということなのですね。
この判決が今後の医学部再受験の年齢問題の基準になるかもしれませんね。

お礼日時:2006/11/01 02:21

敗訴の理由は大学の判断(つまりこの女性を入学させないという決定)には判断が間違いであるといえるほどおかしくは無かったということで、判断の根拠は今後医学教育を相当年数受けた後に医師になったとして、医師として十分やっていけるだけの気力、体力があるようにはみえないと面接した教員達は思ったというだったと思います。



大学は独自の判断で入学者の選別をしていますし、それは各大学に認められていますからよほど社会的倫理的に変なものでなければ大学の判断は裁判では認められます。

報道からの推測ですが、この人の受験した入試は最後に面接試験があったようですから、面接で落ちたということだと思います。
群馬大学の入試要綱にも年齢で差別は無いとしていますし、年齢制限があったとは裁判では認められなかったということでしょう。

法学部でどうかということですが、法学部でも面接のある入試を選択しており、面接官が気力体力に問題があると判断すれば落ちることもあるでしょう。

入試は入試ごとに何を基準に選抜をするかが決定されるので、面接のある入試であれば面接が悪い評価ならどんな学部でも落ちされることはあるでしょう。医学部は医師育成ということで補助金をもらっているということもあり、また、通常より教育に年数がかかるため体力についての評価が厳しくなったのかもしれません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
面接で落ちる、というのは嫌なものですよね。
試験官に気に入られなかったということですから。
先に「年齢制限あり、○歳まで合格可能」と明記するべきではないでしょうか。

お礼日時:2006/11/01 02:26

おつむが丸ぺけ式になっている人間は下品だから不合格は妥当だと思いますけど。


教育にはお金がかかるわけで(税金も投入される)研究と治療と学生教育の医学部では当然でしょう。

>法学部
経済学部でも芸術学部でも勝手に受けてください。ここらは人命にかかわらないのでたぶん受け入れるでしょう(^^)

ところで募集要項に書かなかったのは大学のミスでしょうね。
東大や京大なら受け入れた可能性あります。大学の自治や設立目的違うところでは異なる結果でも自然です。

今回、大学は「総合的」と発表していますけど。
平均以上は女がほざいているだけでしょう(^^) そもそも点数は公開や通知されるものじゃない。

この大学受ける前は別の大学の学生だった趣味の学生さんで、自分をほめるための研修医に「痛い注射」「下手な実習」されたくはないわな(^^)

司法試験は学校行かなくても可能だし、教員養成大学(学部)だからと全員が教師になるわけではない。
医学部の定員は決まっていて、しかも医師は医学部にいくしかない。都会志向の馬鹿ばかりでなく地元で治療に当たる若者も出るかもしれないので
一般人の老人には若い人に道を譲るくらいの人間的感情はあっていい。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
東大理三は高校中退でも多浪でも成績が良ければ受け入れているそうですね。
50台の方も成績が良ければ受け入れるか、判断を見てみたいものです。

お礼日時:2006/11/01 02:24

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