単二電池

広告等の企画制作会社の経営に携わってる者です。

これまで東京都の労働基準監督局に承認を得ている計算表を元に給与算出したり、残業代や休日出勤手当の支払いなども手がけるなど、まっとうな雇用関係ができるように尽力してきたつもりです。

が、いまだに「社員のモチベーションはそれで上がるのか?」という疑問を持ち続けています。

そこで「最低労働賃金+歩合給」のような仕組みを考えています。

つまり「カネがほしい人はがんばった分だけフトコロが潤う」し、「まぁぼちぼち生きていければいい人は適当に稼ぐことができる」というシステムを作りたいのです。

クリエイターなら誰しも超一流を目指しプライベートなど捨ててがんばる。そんな時代でもないと思いますので。

また、手の早い人や気のいい人がソンをしない環境をつくりたいというのもあります。

そこで、そんな会社を経験された方がいらしたら、ぜひご意見(とくにネガティブ要因)をうかがいたく思っています。

プロ野球のような年俸+オプション契約みたいなものもアリなのか?とかも考えてはいるのですが…。

よろしくお願いいたします。

A 回答 (6件)

私は現在10名弱のデザイン事務所で勤務しています。


今の会社はお給料の決め方がおもしろいなと思うので、参考になればと思い書き込みます。

まず、全員正社員なのですが、時給制と年俸制を選べます。
新人やデザインが未熟な人は年俸制を選ぶとお給料が少なくなるので、ほぼ時給制を選んでいます。
社内で勉強している時間や、悩み苦しむ時間もお給料として入れてくれるのです。
そのかわり、お休みしたり仕事が少ない時は、ダイレクトにお給料に響くのできついです。

反対にガンガン仕事をこなす人は年俸でお給料をもらい、短い時間で稼いで早い時間に帰ったり、ゆっくりお休みする事ができます。しかし、いざ長期休暇となっても実際は仕事依頼がいっぱい来るので調整が難しく、休日出勤の場合も多々ありますが、その分有休が溜まるのでタイミングをみて平日ちょこちょこ休んでいます。社長が「休めない時もあるんだから、休める時に休みなさい。暇な時はゆっくりしよう!」という考えなので可能です。

査定は社長の独断で決定します。
その方法ですが、うちではデザイナーに給料に見合ったノルマが与えられています(月にどれだけデザイン費を稼いだかというもの)。
自分がどれだけ頑張っているかわかるのと、頑張っている人ばかりに負担がかからないよう向上意欲をあおぐため、売上金額と内訳をだした紙が毎月渡されます。
どの仕事がどのくらいの金額なのか、デザイナーに金銭感覚をつけたいという思いもあるようです。

社長はみんなの見積を書いているので、進行中の仕事内容やデザインを把握しています。
売上げ金額とデザイン内容や実力レベルを見て判断し、時給は不定期に、年俸は年2回をメドに昇給させています。
具体的には決まっていませんが、レベルの査定としては「1人で打合せできるようになった」とか「お金の話も含めて提案できる」「ディレクションができるようになった」などを目安にしているようです。
そして、みんなの実力が上がれば会社も儲かるので、常に次のステップへチャレンジさせてくれます(基本的に社長が社員のスケジュールを見て仕事を割り振るため可能)。

友人に聞いてもこのような方法は珍しいようです。
だらだら仕事をするよりモチベーションも上がるので、辛い時もありますが私はこの方法を気に入っています。
いかがでしょうか?
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ございません。
面白い事例をありがとうございました。すごく興味深く、うなずくところも多くありました。
なるほど。新人などに時給制を選ばせることは、会社の「忙しくないときは早く帰る」という方針の徹底とリンクしているのですね。それはつまり管理をきちんとされているということですね。すばらしい。
すごく参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2007/03/13 22:10

No.4の者です。



再度、ご質問を見直して感じたことを書かせていただきますが、社員の評価は、トップであるご質問者様の、いわば「独断」でも構わないのではないでしょうか。
ただし、普段から社員一人一人をきちんと見ていることが前提です。
プロダクションの社長って、自分がクリエイターの方だと、自分の仕事に一生懸命で社員は顧みないタイプか、逆に自分はなにもせず全て社員任せで、社員の重箱の隅をつつくタイプの二つに分かれます。
ご質問者様は、社長として、社員をキチンと丁寧に見られる方と思われますので、社員の評価についてはある程度自信を持たれてもいいのではないでしょうか。

私も、先の質問ではクリエイティブを定量化した上で人材の評価を下すべき、とも書かせていただきましたが、会社の事業のための貢献、という点に対する評価としては、単純に労働時間=がんばり度、という計算でもいいのかなという気がします。
むしろ、ご質問者様の会社では残業代を支給、つまり時間で対価が支払われている状況ですよね。
それが、そのままその個人の成果であり、評価、ということになってもそれはそれでいいのではないでしょうか。
まずいのは、残業しまくるくせにクリエイティブがあまりにもヘボい人なのですが、少なくとも私が今まで見てきた中で、そういったタイプの人はあまりいません。
クリエイティブが適当な人はとっとと帰宅し、長時間机にかじりついて頑張っている人が、最終的にはちゃんと結果を残しています。

正直、質問と回答を拝見して、すごく社員に気を遣っていると感心しました。私も部下を持つ身ですが、ご質問者様には敬服いたします。
ただ、社員を思いやるということと、会社を前進させるということとはまた違う話です。しかしながら、社員の成長なくして、事業の成長はあり得ません。
今、ご質問者様がご自身の会社を伸ばすのに必要なこととは、社員の気を遣ってモチベーションを上げることより、如何に御社の得意先が満足する成果物を達成するか、にあるのではないかと思いますが…。
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この回答へのお礼

ご意見ありがとうございました。お礼が遅くなって本当に申し訳ございません。
私は幸か不幸か社長ではありませんが、2つのタイプ分けにはうなずくものがあります。クリエイター出身で社長。立場が近くなって、その難しさを肌で感じています。
しかし、結局のところ、「社長がこう決めた!」という、ある種エイヤ!の部分が必要になるんですよね。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2007/03/13 22:00

>クリエイターなら誰しも超一流を目指しプライベートなど捨ててがんばる。

そんな時代でもないと思いますので。

確かに、この考えは真実です。
ただ、これは長期間クリエイティブを経験してきて、酸いも甘いも知り尽くしたオッサンクリエイターの考えですので、全てのクリエイターがこの考えに共感するかどうかは分かりません。

私が以前勤めていた制作会社は、ご質問のような給料の計算方法を採っていました。
ざっくりとした計算方法ですが、年間の売り上げ金額の約1/3が翌年の年俸になる仕組みです。
つまり年間3千万の売り上げを作ったら、翌年の年俸は1千万ということになります。
ただ現実的には、この制度には以下のようなデメリットが生じます。

・クリエイターの多くは儲かる仕事だけをやりたがり、儲からない仕事はやり手がいなくなる
・儲からない仕事は数を多くこなさなくては利益をあげられないので、そういう仕事ばかり抱えているクリエイターと、利益率がよく、うまみのある仕事を抱えているクリエイターとの業務量に大きく差が生じ、不公平感を招く
・利益を上げるために外注費を極端に抑えた結果、品質低下を招く
・いいクリエイティブのために努力することより、とにかく儲かることが美徳だというような価値観が醸成され、特に若いクリエイターへの悪影響が心配される

売り上げ至上主義の考え方が余りにも強くなると、プロデューサーのように、自分が営業してとってきた仕事を他のスタッフにやらせることで、一気に利益を上げることを考えるクリエイターも出てきます。
また、大手量販店のチラシのように、印刷コストで一気に儲けを狙うといった仕事ばかりやりたがるクリエイターも出てきます。
つまり、クリエイティブより採算重視という考え方が蔓延しますので、結果としてクリエイティブ力の高い優秀なクリエイターのモチベーションはどんどん下がり、辞められます。
そして、サラリーマンクリエイターのような輩が残る、といったように環境そのものの悪化に繋がります。

ただ単に、会社が儲かる仕組みを作りたいというのであれば、ご質問者様のお考えになられる成果報酬制度は有効でしょう。
ただ、やはりクリエイターというのは「儲け」よりも「仕事の内容」で評価が得られる職業であるべきではないでしょうか。
クリエイターである・なしに関わらず、社員の評価は売り上げでカウントするのが最も確実な方法ですが、クリエイターが営業マンと同じ評価方法というのがそもそもおかしいと思います。
クリエイターにとって、質的向上も達成したいのであれば、会社はそのクオリティを定量することにもチャレンジしなくてはなりません。
儲けは出なかったが、いいものを作ったクリエイターの能力を正当に評価し、彼の能力向上をバックアップするような流れを作れば、居心地のいい環境づくりが達成でき、結果として社員のモチベーションアップ向上に貢献できるのではないでしょうか。
「モチベーションアップ」は、給料以外の部分で取り組むべきです。

もし、報酬で何らか差をつけたいのであれば、他のご回答にあるように、経験値や能力に応じた報酬をベースとし、特に結果-単に売り上げだけではなく、他のクリエイターのお手本になるようないいクリエイティブを達成したことも評価対象とする-を出した社員に対し、インセンティブを支給すればいいのではないかと思います。
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この回答へのお礼

ご意見ありがとうございます。
成果主義。それをクリエイティブの現場に導入するなら、クオリティの定量化も行うべき。至極もっともな話だと思います。
ただ、これが難しいですよね。クオリティとひとくちに言っても、賞を獲ったらいいのか。プレゼンに勝ったらいいのか。そういったわかりやすいことだけでなく、人柄がよくて仕事が定着する。アシスタントとして気の利いたサポートができる…。視点はそれこそたくさんあります。
それを公式化できないか…と常々考えてはいるのですが。

お礼日時:2006/12/04 15:28

そんな事したら社員のモチベーションが下がるか皆辞めてしまいますよ。



いいものが出来なくなるので、会社も傾きます。

まあ、どっちにしろ年棒1000万円なんて払わないでし、皮算用するよりもちゃんとお金を払ってあげてください。
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この回答へのお礼

ご意見ありがとうございます。
うちの場合、おそらく同業他社より給与水準はいいと思います(と出入りの人にも言われたりします)。
が、給与の見直しは年に1回なので、その間にもモチベーションを上げ続けるだけの仕組みが必要だと考えているところです。

お礼日時:2006/12/04 15:22

 数年前にベストセラーになったビジネス書に


『 内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 』があります。
私も読みましたが、成果主義が持つ欠点がうまく説明されていました。

 歩合制など成果主義というと聞こえはいいのですが、実際には
頑張った人にたくさん給与を出すのはなかなか難しいものです。
人間、絶対に情実が入ります。成果は高いけど人間的に冷たい人と、
成果は中くらいだけど職場を明るくしてくれる人なら、どうしても
後者のほうに歩合をあげたくなってしまいませんか?

 また、もらえない人は「 まぁぼちぼち生きていければいい 」とは
考えないでしょう。「 これっぽっちの給料でやっていけるか! 」と
思う人のほうがはるかに多いのが現実だと思います。

 さらに重要なのは、人材には流動性があるということです。新規に
人材を募集するときに、どれくらいの人がその歩合制に魅力を感じて
くれるでしょうか? 正直なところ私なら、「 どうせいろいろと難癖
つけて、歩合制の部分なんてロクにくれないんだろうな 」と考えます。

 プロ野球の制度を参考にされているようですが、プロ野球選手で
出来高契約をしている人は、基本年俸だけで数千万円はもらっています。
年俸 1200 万円( 一軍の最低年俸 )クラスでは出来高契約は一般的
ではありません。つまり、出来高制はある程度の成果を見込める人に、
さらに頑張ってもらうための制度なのです。決して、底上げするための
方策ではありません。

 とは言え、成果主義をまったく否定したくもありません。ひとつの
方策としては、頑張った人には昇給で応えるのがわかりやすいのではと
考えます。たとえば半年ごとに給与を見直し、良かった人は昇給すると
いったやり方でいいのではないでしょうか?

 あと個人的な経験として、少額でもいいのでボーナスみたいな臨時
収入がチョコチョコ入ると嬉しいものです。たとえば成果給を数万円の
ボーナスにして、3ヵ月ごとに支給するような形が良さそうです。
3万円くらいなら、もらえなかった人もそれほど悔しくないでしょう。
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この回答へのお礼

ご意見ありがとうございます。
そうですね。たしかに、「成果は中くらいだけど職場を明るくしてくれる人」をどう評価するか?というのは課題でした。
私たちの業界は、成果主義がフィットしそうな業界ではあると思うのですが、やはりそれはそれで徹底するのも難しくあり、要はバランスなのかな?と思ったりしています。その意味で、臨時成果給みたいなのはいいアイディアかも知れませんね。

お礼日時:2006/12/04 15:19

クリエイティブ系の仕事をしています。

景気が拡大しているのになぜか労働環境が劣悪になり賃金が下がり労働時間が猛烈に長いのが制作系の末端の人間です。その上どんどん中国・韓国に仕事が出て行っています。

そんな環境の中でクリエイティブ系の人間は全員が仕事内容だけでモチベーションを維持しているわけではありません。当然雇用環境や賃金もとても大事です。そこを経営者の方々は勘違いしていると思います。日本で仕事をしている普通の労働者なのに他の業種の労働者と違ってクリエーターだけが賃金に対する厳しい条件をつけたほうがモチベーションが上がると思うのでしょうか・・・?いえ、他の業種でもそうやっているところはたくさんありますが、能力給重視での賃金体系は過去数年間を見てもやはり日本人には合っていないと思います。そもそも企画・商品プランニングの段階で売れないのがわかっていながら仕方なしに制作しなければならない人達は悲惨ですよ。しわ寄せは全て末端のせいにしますから。

ちなみに私が働いている制作会社では最低労働賃金ではなく、「一般サラリーマン並の給料+報奨金」となっています。とても遣り甲斐があり安心して伸び伸びと制作できます。報奨金は滅多に出ませんが、売上がすごいときはきちんと還元してもらえています。

クリエーターをわざわざ窮屈な思いにさせていい作品を作れるとは思えません。しかもクリエーターは将来に不安を抱えている人ばかりです。そういう人達を崖っぷちに追いやって「さあがんばれ。うまく飛べたら餌やるぞ」と言っても能力があってもがんばれない人もいます。
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この回答へのお礼

ご意見ありがとうございます。
「最低」という言葉を使ってしまったので誤解を受けている面があるかと思いますが、いわゆる「基本給」を払った上でのインセンティブを考えている、というのが言いたかったところです。
私もまだクリエイターですし、追いつめるという気持ちはさらさらありません。が、現実として、がんばってくれる人に仕事が集中してしまうので、どうしたらいいんだろう???の解決策の素案として考えている次第です。
なかなか難しいところです…。

お礼日時:2006/12/04 15:14

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