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よく、漫画や映画などの呪文を使うシーンで、「古の神よ、~たまえ」とか「今、・・・力を与えん!」とか「~せんことを」のような言葉遣いしますよね。
あれは「古語(適切な表現ではないかもしれません。昔の言葉遣いという意味です)」という分類で正しいのでしょうか?そう呼ぶには少し違和感があります。
それとも造語のようなものなのでしょうか。

愚問ですみません。無性に気になってしまいました。よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

そのようなものを「文語体」といいます。



「古語」というのは,「語彙」を指すのであって「文体」を指すものではないと思われますので,いささか不適切な表現でしょう。

余談ですが,へたに文語じみた文章を見ると滑稽で仕方がありません。

「~(せ)し……」とか。助動詞「き」はただの過去助動詞じゃないはずなんですが。。。


以上,普段文語を読み書きしている人間でした。
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この回答へのお礼

「~(せ)し……」は見たことあります。わりと有名な方の作品だったと記憶しています。文法は難しいですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/12/10 17:51

なぜ,古語と呼ぶのに違和感をもたれるのか,よく分かりませんが。



たとえば,「~たまえ」であれば,古語の「給ふ(たまう)」ですね。

「たまふ」
〔動詞や助動詞の連用形に付いて〕~てくださる。お~になる。お~なさる。尊敬の意を表す。
「『この戸開けたまへ』とたたきけれど」(伊勢物語・二四)
(男は「この戸を開けてください」とたたいたが)

「与えん」であれば,「与ふ(あたう)」に意志の助動詞「む」をつけた形。

「む」
〔意志・意向・決意〕…(し)よう。…(する)つもりだ。
「いとをかしげなる猫なり。飼はむ」(更級日記・家居の記)
(とてもかわいらしい猫だ。飼おう)

なお,「む」は中世以降は,「ん」と表記され,さらに中古から中世前期にかけて発音が「ン」から「ウ」に変化し,助動詞「ウ」になりました。

「あたへむ」が「あたえん」「あたえよう」になったわけです。

よく分からない言葉は呪術的な印象を与えます。お経は意味が分からない方がありがたいでしょ?
文字も古代ルーン文字とか言われると,お守りになりそうじゃないですか。
でもあんまり訳が分からない言葉だと,ストーリー展開上,不都合なので,古語を使うことで雰囲気を出すのです。
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この回答へのお礼

詳しい説明ありがとうございます。高校時代の古文の記憶が少しよみがえりました。
確かによく分からない言葉は呪術的な印象を与えますね。謎めいてるというか。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/12/10 17:44

 質問者さんは、たとえば「古(いにしえ)の神よ、雨を降らせてください」と、「~ください」という現代語の代わりに、「……雨をふらせたまえ」というように「~たまえ」という古語を使うという、「言葉遣い」について質問していらっしゃるのですよね。


 それでしたら、おっしゃるとおり「古語(別の言い方では〈文語〉」と呼ぶのが適切です。昔の人はそういう言葉遣いをしていたので、造語ではありません。
 たとえば、鎌倉幕府の三代将軍・源実朝の和歌に、

時によりすぐれば民のなげきなり 八大龍王雨やめたまへ

というのがあります。農民が多かった当時は、雨が降ると田畑がうるおい、庶民は喜ぶのですが、場合によって、降りすぎれば、洪水を起こしたりして、人々の嘆きとなります。だから、実朝は竜王に、雨をやめてください、と願ったのです。それが「雨やめたまへ」(「へ」は歴史的仮名遣い)です。
 漫画や映画では、呪文等の場面で、古めかしい、おごそかな雰囲気を出すために、わざと昔の言葉遣いを用いているのです。
 「枕草子」や「新古今和歌集」など古文の作品を読むことの多い私には、「~たまえ」や「~与えん(=与えよう)」「~せんことを(=私が願うのは、~することを」は、読み慣れた古文と何ら変わりはなく、古語と呼んでなんら違和感は感じません。

※実朝の歌に関しては、下記URLの、「2006年06月26日 将軍実朝~神秘的能力の持ち主(3)」の項をご覧ください。

http://genji7.paslog.jp/category/31074.html
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この回答へのお礼

古語で大丈夫なんですね。古文アレルギーの私にとって、古語というと平安時代のイメージが強く、違和感を感じていました。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/12/10 17:36

パフォーマンスのひとつでしょう。

音響設備のない中世のヨーロッパの演劇でいかに声を響かせるか。呪教者らしく聞こえるかが工夫されて出来たものです。呪文は人前では言いませんから不気味な想像をして今日に至ったのでしょう。近代演劇が日本にそのまま入って来たという所でしょう。分類に分けるのなら「演劇の発声方」でしょうか。
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この回答へのお礼

なるほど、そういう歴史があるんですね。確かに呪文は本来大声で唱えるものじゃありませんものね。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/12/10 17:27

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