
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
「補足」された
「この3つの文型(数量表現を含む関係詞節/名詞+of which/文全体を修飾するwhich)はネイティブからみれば「コンマが必要である」。その理由は制限用法、非制限用法で分けているわけではない。ということですよね?」
について。
(1)前半部は、こだわるようですが、『』の部分を付け加えていただいて、
「このうち2つの文型(数量表現を含む関係詞節/文全体を修飾するwhich)はコンマが必要である。一方、「名詞+of which」は日常の、実情に即した典型的な言語使用ではコンマが必要である。」
ぐらいにしていただければ良いのではないかと思います。
それは、私は回答#2で、「その参考書の編集方針にもよりますので一概には言えないと思いますが」と条件をつけました。この参考書(およびその原典)は『日常の、実情に即した典型的な言語使用では』の部分をその編集方針として打ち出していることがはっきりしたからです。
この点は、教えていただいたこの参考書のブックカバー(英語で言うjacket)の本の裏表紙側にある【特徴】の1つ目に「●実際に用いられるアメリカ英語」を記述している、とあります。また、「原著第2版まえがき」(ページx)の第4段落の半ば(このページ本文の第18-19行)にこの本は「実情に即した典型的な言語使用(原著の英語は”realistic, typical language use”)」を反映させた、とも書かれています。
また、この本の「6-10名詞+of which 」(p.82)の解説の最終行にある「コンマは必要である」に当たる英語部分 ”Commas are used.” はこの本の原典は第2版(1989年出版)にはもちろんちゃんとかかれています。が、同じ本の初版(1981年出版)にはありませんでした。つまり、この第2版を(初版に比べ)「文法事項の説明をよりわかりやすく書き改め」(「原著第2版まえがき」(ページx)の本文1~2行目より)るなかで、「コンマは必要である」を付け加えたことになります。
以上の点から、この本の著者は ”名詞+of which” のカンマなしの(つまり制限用法の)用法は、特にアメリカ英語では「相当『堅い』文体であって、日常の表現ではない」(回答#4より)とみなしており、今回の第2版で「コンマは必要である」としたものと思われます。
(2)後半部、
「その理由は制限用法、非制限用法で分けているわけではない、ということですよね?」
の部分ですが、前半部を上の(1)のように変えていただくとすると、この点も変更せざるをえなくなります。
まず、(2)「名詞+of which」については、説明を省きます。「相当『堅い』文体」に限って言えばそれは「書き手の意図(=意味するところ)次第」(回答#3の(2)より)でカンマをつけたりつけなかったりするからです。
残りの2つ、(1)「数量表現を含む関係詞節」と (3)「文全体を修飾するwhich」については、この質問を、むしろ最初の質問でお書きになった
「書く場合はコンマを必要とするようですが、何故でしょうか?理由が知りたいです。」に戻って、それにお答えしたほう良いのではないかと思います。
この2つのうち(3)については、この本の「6-8 関係詞のコンマの用法」(p.75)の最初の四角の下の例文(a)と(b)の解説の一部の言葉を入れ替えるだけでこと足りると思います。つまり、(3)「文全体を修飾するwhich」ではwhichの先行詞が「どの『文』のことを言っているのかはっきりさせる」必要がないわけです。言い方を換えれば、whichが「『直前の文』のことを言っていることがすでに明らかであるため、関係詞節を使ってどの『文』かをはっきりさせる必要はない。したがって、コンマを使い聞き手に追加情報を与えている」わけです。
さて、残った(1)「数量表現を含む関係詞節」については、「書く場合はコンマを必要とするようですが、何故でしょうか?」は密かに考えるところはありますが、本当のところは私にも良くわかりません。申し訳ありませんが人様にお答えする自信はありません。もし、時間とエネルギーがあればこのgooに質問を出してみます。そのときはぜひ覗いて見てください。
No.4
- 回答日時:
何度もすみません。
回答#2で、私は「その参考書の編集方針にもよりますので一概には言えないと思いますが、もし何の前提もなくおっしゃるとおり「名詞+of which」の前にも「コンマを必要とする」と言うのであれば、正確な記述とは言えないと思います。」
とお答えいたしました。
その後、英米を中心とした英語話者に、回答#1と#2でご紹介した文法書からとった制限用法(カンマなし)の例文3つの可否について尋ねてみました。
1. He mentioned a book the title of which I can't remember now.
2. The house the roof of which was damaged has now been repaired.
(R. Quirk, et al. ”A Comprehensive grammar of the English Language” (Longman, p.1249より)
3. He’s written a book the name of which I’ve forgotten.
(Michael Swan “Practical English Grammar” (OUP, p.481)より)
回答のあった2人のネイティヴは共に「不可」とし、カンマが必要と言います。言語の専門家と言えるかどうかは不明ですが、やはりこの制限用法は相当「堅い」文体であって、日常の表現ではないようです。
●このことからhocus-pocusさんのお使いになっている参考書は、英語ネイティヴが日常レヴェルの英語を基準にして書いたものではないかな(?)、などと思い巡らし始めました。参考までにその本のタイトルなどを教えていただけませんか? ちょっと興味があります。
* ついでに、以下は細かいことですが訂正です。回答#2の最後の方で、
《訂正前》
「●「私が使っている参考書は嘘なのでしょうか?」
⇒ 他の2つのケース(・数量表現を含む関係詞節 ・名詞+of which)は、一般に「コンマを必要とする」と言ってよいと思います。」
と書きましたが、
《正しくは》
「●「私が使っている参考書は嘘なのでしょうか?」
⇒ 他の2つのケース(・数量表現を含む関係詞節 ・数量表現を含む関係詞節)は、一般に「コンマを必要とする」と言ってよいと思います。」
とお詫びして訂正いたします。
この回答への補足
何度も回答して頂きありがとうございます。少々複雑で理解できない部分もありましたので、最後の質問をさせてください。
この3つの文型(数量表現を含む関係詞節/名詞+of which/文全体を修飾するwhich)はネイティブからみれば「コンマが必要である」。その理由は制限用法、非制限用法で分けているわけではない。ということですよね?
参考書は『エイザーのわかって使える英文法;桐原書店』です。
No.3
- 回答日時:
(1)
「この参考書でいう「数量表現を含む関係詞節」…は…「コンマは必要」と自分で納得したのですが、どうでしょうか。」
⇒
その理解で良いと思います。
・『ウィズダム英和辞典』(第2版)は「of which …は『非』制限用法でsome, one ,both, many, most, …など数量・割合にかかわる語と用いられる」ということを明記しています(「コーパスの窓」より)
・hocus-pocusさんもお引きになった『ジーニアス英和辞典』(第4版)はこの「数量表現を含む関係詞節」が「非」制限用法でのみ用いられる、と明示されているわけではありません。しかし、関係詞の項目(3)の制限用法には記述がなく、同じ関係詞の項目(4)の「非」制限用法でのみ記述されていることが、このことを示唆していると思われます。
「非」制限用法ということは、(世間の実用英語ではカンマのあるなしは大様だと思いますが)規範文法に従うとするならば、その関係詞節の前に(さらには挿入的に用いられるときはその節の後にも)「カンマが必要」ということになります。
(2)
「「名詞+of which」は制限用法にあてはまるので「コンマは必要ない」という解釈でいいのでしょうか。」
⇒
「名詞+of which…」が常に制限用法であるという理解は正しくないと思います。
つまり、書き手の意図(=意味するところ)次第で、
(あ)制限用法(つまり、カンマを付けない)、
(い)「非」制限用法(つまり、カンマを付ける)
のどちらかを用いることになる、わけです。
例えば、『ジーニアス英和辞典』(第4版)にもこの両方の用法の例文が挙がっています。
(あ)関係詞の項目(3)bの制限用法にある例文:
「彼女は私が題名を知らない歌を歌った。」
・She sang a song the title of which I didn’t know.
(い)同じく項目(5)の「非」制限用法にある例文:
「彼の最新の小説は、値段は1冊20ドルだが、よく売れている。」
・His latest novel, the price of which is 20 dollars a copy, is selling well.
No.2
- 回答日時:
●「…「名詞+of which」はコンマがなくてもいいのですか?」
⇒ そう言えると思います。
回答#1(補足要求)でご紹介した例文は安藤貞雄著『現代英文法講義』(開拓社、p.185)から引用したものでした。以下に、手元の辞書や文法書から「名詞+of which」の前にカンマのない例文を引用します。
1. 『ジーニアス英和辞典』第4版
・She sang a song the title of which I didn’t know. 彼女は私が題名を知らない歌を歌った。
the house a window of which is broken 窓が割れている家
2. 『旺文社レクシス英和辞典』
・She’s written a book the name of which I’ve forgotten. 彼女は私が題名を忘れてしまった本を書いた。
3. R. Quirk他著 ”A Comprehensive grammar of the English Language” (Longman, p.1249)
・The house the roof of which was damaged has now been repaired.
4. Michael Swan著 “Practical English Grammar” (OUP, p.481)
・He’s written a book the name of which I’ve forgotten.
5. 江川泰一郎著『英文法解説』(改定三版、p.75)
・We mended the chairs the legs of which were broken. 脚の壊れたいすは修理しました。
6. 安井稔著『英文法総覧』(改定版、p.249)
・The book the cover of which is torn is mine. 表紙の破れている本は私のです。
以上のように、もちろんほとんどが堅い表現としてですが、著名な辞典・文法書がカンマなしの例を挙げています。
●「私が使っている参考書は嘘なのでしょうか?」
⇒ 他の2つのケース(・数量表現を含む関係詞節 ・名詞+of which)は、一般に「コンマを必要とする」と言ってよいと思います。その参考書の編集方針にもよりますので一概には言えないと思いますが、もし何の前提もなくおっしゃるとおり「名詞+of which」の前にも「コンマを必要とする」と言うのであれば、正確な記述とは言えないと思います。
そのうち専門家の方からご回答があると思います。
この回答への補足
詳しい回答ありがとうございます。
私が使っている参考書の「名詞+of which」は「コンマが必要」というのは嘘のようですね。線を引いて消しておきたいと思います。
ジーニアスを開いてみました。この参考書でいう「数量表現を含む関係詞節」の例も載っていました。この場合は「非制限用法」にあてはまるとあり、「コンマは必要」と自分で納得したのですが、どうでしょうか。また、「名詞+of which」は制限用法にあてはまるので「コンマは必要ない」という解釈でいいのでしょうか。
ご回答お待ちしています。
No.1
- 回答日時:
その参考書が「書く場合はコンマを必要とする」とする「数量表現を含む関係詞節/名詞+of which」の具体的な例文(差し支えなければその参考書名なども)をご提示ください。
(1)一般論として、"名詞+of which" が「書く場合はコンマを必要とする」とは言えないと思います。例えば、堅い表現ですが
He mentioned a book the title of which I can't remember now.
というのは自然な表現でしょう。
(2)また、"数量表現を含む関係詞節" とおっしゃるものが正確にイメージできません。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
数量表現を含む関係詞節の例として、
He gave several reasons, only a few of which were valid.
many of, half ofなどです。
この参考書によると、この3つの関係詞節は「コンマを必要とする」とありました。
fwkk8769さんが言うように「名詞+of which」はコンマがなくてもいいのですか?私が使っている参考書は嘘なのでしょうか?
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