自分のセンスや笑いの好みに影響を受けた作品を教えて

 敬称や呼称のインフレ化、昔から現在にかけて、ドンドン進んでいるように思います。
 『殿』、『奥様』などがそうです。今では入るとすぐ裏口のようなあばら家に住まう愚妻でも、奥さんと呼んでくれています。
 『女中』なんかも差別用語のようになってしまいました。
 女の子の名前の『子』も庶民がみんな付けるようになって、今では下火になっているようです。

 このようにインフレ化している敬称や呼称は、他にどんなものがあるでしょうか、教えてください。
 

A 回答 (9件)

英語の you なんて, ある意味でかなりインフレ化してると思う.


一応, 本来の 2人称は単数が thou-thy-thee, 複数が ye-your-you なんだけど....
まあ単数の相手に対し 2人称複数を使って敬意を表す例自体はちょくちょくあって, 挙げられたフランス語の tu/vous をはじめドイツ語の sie/Sie (発音は同じだけど), ロシア語の tu/vu などがあります.
ということで英語でも単数の代わりに 2人称複数を使うようになったんですが, そのうちに単数が使われなくなってしまいました. ところが, 英語ではここからさらに進んで 2人称主格すら使われず, 目的格で代用されるようになります (これも相手に対し敬意を表すためという説明を見たことがあります). その結果, 今や 2人称は you-your-you とシンプルになってしまいました.
ちなみに #3 の回答を見て思ったのですが, 「正反対」なのかなぁ? ある意味で「同じ方向」のような気が.... まあ, 「普通の丁寧」なのか, それとも「相手が反発したくなるくらい丁寧」なのかは違うと重いますが....
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あ, 間違えた. ロシア語はты/вы だ. まあ論旨は同じですが.


で終わると悲しいのでちょっと追加:
ある種変な方向にいっちゃったものとして「御御御付」がありますね. もともとは当然「御飯にセットになっている汁物」なので「付」だったんですが, 時代を経るにつれて「付」→「御付」→「御御付」→「御御御付」と....

この回答への補足

 これはお礼です。今回いろいろ教えていただいた上に、国語カテの件すみませんでした。私も最後に忠告して終了することにしました。
 ありがとうございました。

補足日時:2007/03/23 09:36
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この回答へのお礼

 ハハーン、外国語の2,3人称の感じ、なんとなくわかりました。日本語もあわせてコリャ奥が深いですね。あなたのような言葉に博識な方に、今、私が質問者にゴネられて手古摺っている国語カテの回答をバトンタッチしたいものですね。
 「御御御付」・・・ウーン、こんなに御が沢山だったんだ。小生は味噌の「味」がどっかに入っているんだろう位に思っていました。
 コリャ面白いです。お受験とか、女性の発する丁寧語によって、壊れていく傾向がありますな。 
 勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2007/03/20 08:04

相手を指し示す場合、こんな自分などより遙かに遠い存在という意味か、方角や距離を指す言葉を用いることがありますが、


例えば『あなた』『彼』などがそうではないでしょうか。
どちらも、「あちら側」という意味ですね。
つまりこれらは、もとは対象を敬う意味も入っていたのじゃないかなと思います。ま、想像ですが。
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この回答へのお礼

 たしかに、そういうところは感ぜられますね。
 昔からエライ人の名前を直接口に出すことは、憚られるようなところがありますね。御殿に住んでいる人を殿様と言ったりして、北の方様や奥方様もそうでしょうね。
 「あなた」も敬称だったんでしょうね。こりゃ彼方から「K」がぬけたものかな。
 いまや、下役が上役に「あなた」と呼びかけにくい感じですね。
 小生は同輩や後輩に手紙やメールで「貴殿」を使いますが、これには敬う気持ちは全然こもっていません。「御貴殿」とすると、よけいオチョクッた感じですね。
 ありがとうございました、また広がってきました。
 

お礼日時:2007/03/19 13:56

ハンカチ王子は、自称ではありませんが、自らを王子と名乗る人は、10年前には、いなかったように思います。


貴公子も同様です。
姫も随分安売りされていると、感じます。
殿、若、大将・・・ちょっとしたお笑いの頂点に立つ人は、たいていごたいそうな、尊称がついています。
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この回答へのお礼

 ハハーン、そうですね。
 お笑いがインフレ化に拍車をかけている要素もありますな。
 そういえば関西の商店では、中年以上の男性客に対して「大将」と呼ぶ習慣があります。
 昔、キャバレーへ行ったとき、ペイペイでしたが「社長」と呼んででくれました。今では小さな商店でも、経営者の親子がマジメな顔でお互いに「社長、会長」と呼び合っています。
 ありがとうございます。お陰さまで、敬称のインフレ化というのにもいろいろ分野があることがわかってきました。

お礼日時:2007/03/19 07:56

『貴様』


もともとは尊敬の意味があったのに・・・。
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。

お礼日時:2007/03/18 19:32

先生


幕末では、尊敬する立派な人のことだったみたいですが、現代では、教師、作家、漫画家、議員、弁護士、医師・・・なんでもありですね。
先生、と呼ばれないと怒る方もいっぱいいらっしゃる様子で・・・。
とりあえず、先生と呼んでおだてておけ、という感じで、価値が暴落したような気がします。
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この回答へのお礼

 そうですね。
 先生がインフレ状態になって「先生と言われる程のバカじゃなし。」と言われるようになってから、数十年経ちました。
>とりあえず、先生と呼んでおだてておけ、という感じで、
 そういうことなんでしょうね。
 敬称というものは、チョッとワンランク上くらいの奴を付けておけば、文句は言われない・・・こういうことでインフレがドンドン進むんでしょうな。
 そのうちに先生も女中と同じ運命になるかも。
 ありがとうございました。

お礼日時:2007/03/18 19:32

スペイン語においてです。



スペイン語には、「貴方」を意味する言葉が2つあります。
ひとつは"tu"で、もうひとつが"Ud."(ウステ)です。
tuは、2人称で使い、Ud.は、3人称で使います。
Ud.は、tuの丁寧語で、身分差の有る人、などに、尊敬の意味で使用するの言葉ですが、アルゼンチンなどでは、身内や友人以外の人に対しては、全てUd.を使うようになっています。
そのため、身内や友人以外の人に、tuを使う事は、失礼な事になってしまっています。
逆にスペインなどでは、一般の人にもtuを使用し、Ud.を一般の人に使うばあいは、相手にケンカを吹っかけたり、警告したりする時に使用します。
つまり、「俺とお前とは友人にはなれないんだ」という意味を含んでしまいます。
(明らかな身分差がある場合などは含みません)
メキシコなどは、両者の中間的な状況にあります。

アルゼンチンにしろスペインにしろ、両者正反対の方向へインフレ化したのだと思います。
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この回答へのお礼

 ハハーン 面白いですね。これはスペインの本家の方が進化したのかどうか・・・。フランス語ではたしかvous の方が tu より丁寧な言い方だったと思います。
 スペイン、アルゼンチン、メキシコと三者三様なのは、興味深いですね。
 ありがとうございました。
 

お礼日時:2007/03/18 13:22

幕末に流行した呼び方で、「君」と「僕」があります。


元来は天皇と下僕という意味ですからね。やはり、すごい時代。
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この回答へのお礼

 そうですね。ありがとうございました。

お礼日時:2007/03/18 13:15

ご質問とは多少ずれるかもしれませんが、「おまえ(御前)」「きさま(貴様)」は昔は尊敬した呼び方だったようです。

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この回答へのお礼

 おっしゃる通りですね。ありがとうございました。

お礼日時:2007/03/18 13:13

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