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中国の対日輸出品目の上位を工業製品の完成品ではなく、部品(コンピュータなどの部品、送信・受信・受像機器の部品など)が占めているのはなぜなのでしょうか。どなたか教えてください!

A 回答 (2件)

はっきりと数字まで調べたわけではないので不正確な話ではありますが、製品が少ないのには少なくとも2つの理由があると考えられます。


ひとつは製品製造会社(最終的に製品にする会社)が部品の供給のみを望んでいる状況です。部品のみ海外からの輸入に頼る場合、製品の製造者は最終的に組み立てを行ったメーカー名をつけられますが、製品としての輸入だとパテントの取り扱いなどに難点があります。
2つめは関税の問題です。FTAがない日中間の貿易では関税はかなり大きなインセンティブになります。無論製品で輸入しようとすれば部品よりは多く関税を取られます。

ほかにも理由はあると思いますが(要求される絶対量の差など)、詳しくは調べていませんのでほかの回答者さんに期待します。
上に挙げた理由を調べてみると漠然とした回答は得られると思いますが、専門家でも完全な回答は無理だと思います。
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この回答へのお礼

ご丁寧に回答いただき、ありがとうございました!
できれば生産技術要件の格差などについても教えていただけませんでしょうか?

お礼日時:2007/08/01 15:41

理論ベースでは生産技術に格差がある場合の国際貿易についてはリカードの比較優位理論とその派生理論を用います。

工業生産品目で技術的に他国より秀でた国は工業品生産に特化し、農産品は他国に依存するといった感じの理論です。細かく説明するのは今回はやめておきます。ご要望があれば追記しますが。
しかし日中間貿易では部品製造の技術とそれらを組み合わせて製品化する技術の間にそれほど大きな隔たりがあるのかについて個人的に疑問があります。
考えうるのは「現在の中国製部品の技術自体が海外(この場合日本など)から移植・導入されたものであって、中国独自に定着・発展させてきたものではない」という点が影響しているというものです。
独自の技術発展経路をたどってこない場合、保有技術に逆転が生じている場合があります。(難しいことはできるのに別の簡単なものはできないといったことです)
機械の組み立ては特殊なものを除いて部品製造ほどの精密さを求められないようですから、技術格差が現れるとすればこうした点でしょうか。
他の可能性としては小型化のために組み立てに高度な技術が要求されるケースがありそうです。(携帯電話など)

生産能力を表す式は簡略化されたものとして
(生産能力)=(資本)×(労働力)×(技術力)
というものがあります。
もし技術力に格差がないとすれば、莫大な人口を抱え、外資導入が進む中国は遠からず世界の工場になるでしょうね…
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この回答へのお礼

詳しい回答をいただき、ありがとうございました。
おかげでなんとかテストを乗り切ることができました!

お礼日時:2007/08/02 15:25

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