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No.5
- 回答日時:
個人的意見ですが、「世界には均一になろうとする力がある」わけではなく、自然を観察しているとまるで「世界には均一になろうとする力がある」ように見える、ということだと思います。
風の発生についても「世界には均一になろうとする力がある」という説を持ち出さなくても説明はできます。
地球上である場所の空気が太陽の光によって暖められたとします。
暖められた空気は熱運動が活発になり膨張しようとして、気圧が高くなります。
一方で天気が悪い地域では空気は冷たいままで、気圧も低いままです。
さて、気圧とは空気が周りを押す力ですから、気圧が高い空気と気圧が低い空気が押し合えば当然気圧が高いほうが勝って、気圧が高いほうから低いほうへ空気が動きます。
これが風です。
空気が移動した後には、気圧が高かった地域では空気が出て行きまして気圧は下がります、気圧が低かった地域では空気が流れ込んできまして気圧は上がります。
結果として二つの地域の気圧は大体同じくらいになって風は止みます。
以上が風が吹く仕組みですが、一連の変化を見るとあたかも自然が気圧に差が生じるのを嫌って、風が吹き気圧が等しくなり均一になったように見えるのです。
しかし、結果から言えばそう見えるのであって、風が吹く本質的な理由は世界を均一にするためとは言えないと私は思います。
「世界には均一になろうとする力がある」というのは自然をマクロに見た意見であって、細かく見れば何故均一になる方向に変化が進むのかは別の方法で説明ができます。
No.4
- 回答日時:
おそらく、エントロピーのことを指していますね。
圧力が高い空気と低い空気があれば、圧力が高いほうから低いほうへ空気が流れようとします。
圧力が高い、低い、という不均一(秩序)を、均一(無秩序)にしようとする、つまり、エントロピーを増大しようとするわけです。
本棚に整理されていた本(秩序)が、ぐちゃぐちゃに混ざる(無秩序)のと同じです。
冷蔵庫は、内部と外部の温度差を作り、保つという秩序を作る装置です。
つまり、エントロピーを小さくするのと引き換えに電力を消費する装置です。
ただし、注意しなくてはいけないことがあります。
全く均一になるということは、それは秩序を持っていることになります。
それはエントロピーが最大では無いことを意味します。
一例として金属結晶の話をしますと、実は、全ての金属原子が正しく整列した完璧な結晶というのは、ありません。
ある程度、欠陥を持つことによって、エントロピーを最大にしており、それが「安定状態」なのです。
なお、数式で書けば、エントロピーは、k・logW でして、
Wというのは、その状況で取りうる場合の数です。(kは定数です)
学校で確率の単元で習った、あれです。
No.3
- 回答日時:
Aという種類の気体とBという種類の気体をビンの中にいれると混ざりあい、いずれ均一な混合になります。
決して均一な状態から、AとBに分かれることはありません。エントロピーという物理量を持ち出して計算すると、分かれた状態から一律な状態にいくまでに、エントロピーが増大することになります。温度が高いものから低いものに必ず移り、このときエントロピーは増大します。温度は均一になろうとします。
熱い物体が中に浮いていても、輻射によって、電磁波が放射され、周囲と温度が均一になろうとします。
エネルギー状態の推移は、かならず、エントロピーが増大する方向に進みます。
エントロピー増大の法則とは、秩序から無秩序へ、高エネルギー状態から低エネルギー状態へ伝わることで、普遍法則と受け入れざるを得ないものです。
太陽はいずれ燃え尽きるでしょう。冷たい星屑になり、地球と同じ温度になるでしょう。その他の恒星も燃え尽きたときに、宇宙中が同じ温度に落ち着くでしょう。確かに世界は均一になろうとします。(宇宙論的な話になると、想像の域を出ないので、ここまでにとどめておきます。)
No.2
- 回答日時:
「世界には均一になろうとする力がある」という説を知りませんので何とも言えませんが。
何がどのように均一になる説なのでしょうか。
社会や経済や習慣等でなく物質が均一になるのでしょうか。
「エントロピーは増大し続ける」とは違うのですか?
No.1
- 回答日時:
質問者さんが言う『均一になろうとする力』というのは、
熱力学でいうエントロピー増大の法則のことではないでしょうか?
風が発生する理由も、エントロピー増大の法則で説明することができると思います。
というわけで、エントロピー増大の法則を是非お調べになってみてください。
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