アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

社会福祉協議会が介護保険事業をやるメリット、もしくはデメリットってなんだと思われますか??

A 回答 (2件)

周辺の社会福祉協議会の事情でお話させていただくと・・・



従来の社会福祉協議会は、その運営費の大部分を地方自治体の補助金に依存してきました。しかし昨今の地方自治体自体の収支悪化に伴い補助金も削減しなければならない地域が増えてきているかと思います。
近隣の社会福祉協議会では、そういった事情を踏まえて自立への道を探っているところが多いようで、その一つが比較的安定した収入が得られる介護保険事業への参入といった方向のようです。

メリットとしては、社会福祉協議会の事業の柔軟化が図れます。補助金主体の運営を行っているうちは、どうしても市町村の意向を反映した事業運営が求められますが、自立した運営をしていけば事業の取捨選択も含めて社会福祉協議会の裁量権が広がります。より地域に密着し住民ニーズに即した事業を展開するには、こういった仕組みを整えることも必要でしょう。運営の仕方によっては予算規模を膨らませることも可能ですね。
また、社会福祉協議会は従来から民生児童委員などとの地域ネットワーク作りにも携わっていますから、新規参入の民間事業所と比較すると関係機関との連携のとりやすさは比にならないでしょうね。

デメリットですが、介護保険に限らず事業主体でいく場合には収入が安定しないというリスクがあります。訪問型サービスは多くの事業所が採用しているように稼働時間に対してのみ賃金を支払う非常勤形態にすることで無駄な出費を抑えることも可能でしょうが、通所型サービスの場合には最初に受入れのための「箱」の整備が必要となります。これは明らかに先行投資ですね。さらに定員に見合ったスタッフを配置することになりますが、デイサービスの場合には全国平均でも稼働率が7割程度と低い水準に止まっています。これは急な「お休み」が常時発生するのである程度はやむを得ないでしょうね。このため結果としては無駄な人員配置を行ってしまうという現象が起こります。

これらのメリット、デメリットを十分に吟味した上で、運営計画(経営計画)を練らなければならないでしょうね。
地域によって社会福祉協議会に対する住民の認知度や期待度は様々だと思いますが、やはり社会福祉協議会は地域福祉の中心的存在であらねばならないでしょうし、特に現在の高齢者福祉に携わる上で介護保険制度から目をそらすことはできないでしょう。自らが事業を行うことでその実態に触れられることもメリットの一つかもしれませんね。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

社協の立場からの意見を聞かせていただいてとても参考になりました!
回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/01/16 10:45

No.1のご意見に同意いたします。



メリット・デメリットの前に1点補足があります。
介護保険制度が始まり、需要がありそうな経営が成り立ちそうな地域には多くの事業者が参入しました。
しかし、採算の取れない地域には事業者が参入しません。
そこで、地元の社会福祉協議会が介護保険事業を始めたというのも1つの経緯としてあります。

赤字の介護保険事業所は行政から支援があるところもあります。
また、介護保険事業の運営そのものが補助金で、利益分は行政に入るという社協もあります。

その点も踏まえていただけると良いかなと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

利益が行政に入るところもあるんですね!
勉強になりました。
回答ありがとうございます!!

お礼日時:2008/01/19 12:59

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!