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建築構造学の分野で、最近新たに加えられた「性能型構造設計法」とは、一体どのような設計法であるのか、専門的なことを出来るだけ詳しく教えてください!!

A 回答 (2件)

再びJIMIです。


性能設計の本ということで・・・
前述のように本来の性能設計の考えは、尻つぼみとなり、現状では「性能設計もどき」のようなものが行われているにすぎません。実務レベルで性能設計が行われていない以上、性能設計について解説されている本があるとは考えにくいです。ただ、論文や報告書の類なら、探せば有るはずです。日本建築センター発行の「ビルディングレター」や雑誌「建築技術」などの2~3年前(このころに性能設計について色々論じられていた)のバックナンバーに載っているかもしれません。大学の図書館などにおいていないでしょうか。
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この回答へのお礼

早速、火曜日に学校の図書館に行って探してみます。
色々教えてくださり、本当に有難うございました。

お礼日時:2001/02/10 20:32

ゼネコン構造設計の者です。


現行建築基準法では、建物の構造的な性能は建築基準法によってきっちりと定められていました。例えば耐震性能で言えば、「中地震に対しては無被害、大地震に対しては、損傷はあるものの崩壊・倒壊を防ぎ人命は守る」といったものです。
ところが、先の阪神大震災では、倒壊・崩壊は免れたものの、建物は大破し建て替えをしなければならなくなったマンションが多く出ました。我々設計者からしてみれば、大地震時に倒壊・崩壊しなかったのだから設計通りだった。ということになりますが、住んでる人達にとっては家が無くなってしまうわけですから大問題です。「安全な建物だと言うのに壊れたじゃないか。設計ミスじゃないか」「いいえ、基準法通りの設計ではこうなって当然なのです」などという苦情・トラブルが多く発生しました。ということで基準法そのものの見直しが必要になってきました。

こういったことを踏まえて政府は「性能設計」という考えを取り入れようと動き出したのです。当初、政府が打ち出した性能設計の基本は、設計時に建て主と構造設計者との間で綿密な協議を重ね建物の性能をどの程度にするか事前に決め、設計者はその目標性能を満たす建物を設計する、といった物で、当時の規制緩和の流れを受けて基準法で定められている細かい構造規定は撤廃される、という画期的なものでした。
しかし年を重ねるごとにトーンダウンしてゆき、昨年建築基準法が改正されましたが、結局、構造的な内容はあまり変わっておりません。
性能設計の思想はどこへいってしまったかというと、同じく昨年から施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に受け継がれています。
品確法の基本骨子は「瑕疵期間10年の義務化」と「住宅性能表示制度」の2点です。性能設計の思想は「住宅性能表示制度」に生きています。
具体的に「住宅の性能表示」とは、建設大臣が定めた住宅の性能表示項目に対し第3者機関が審査した結果を示したもので、内容としては、耐震性能ではどのくらいの地震で被害がどのくらいになるかとか、耐火性能で耐火時間がどのくらいあるか、そのほかにも遮音性能やシックハウス対策など住宅のあらゆる性能についての記述が素人の方にも分かるような表現で表示されています。また、図面とおりに施工が行われているかどうかについてもこの第三者機関が現場で検査します。

こういったことを踏まえて、性能設計法というのはどういう設計方法かを考えてみると、施主のニーズに確実に満足する設計で、設計手法は今までと変わりなく、安全率を余計に見たり見なかったり、といったところでしょうか。

不明な点は補足してください。
http://www.f-hinkaku.gr.jp/jyumoku/index.html

参考URL:http://www.f-hinkaku.gr.jp/jyumoku/index.html
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この回答へのお礼

大変解かり易く教えていただき、有難うございます。実は、私は旧熊本工業大学の建築科3年に在学していて、構造設計の勉強をしています。そこで、授業中に性能型構造設計法と言う言葉が出てきたので、調べようとしたのですが、あまりにも本や資料が少なかったものですから、ご存知な方に教えていただこうと思ったわけです。本当に有難うございました。もしよろしければ、性能型構造設計法について記載されている本などご存知でしたら教えていただけませんでしょうか。

お礼日時:2001/02/09 23:06

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