dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

フランス語で1時15分は
une heure et quart
2時15分前は
deux heures moins LE quart
と、おなじquartを使うのに、後者には冠詞がつきますよね。
その理由をご存知の方、教えてください!
(フランス語の教授も理由を知りたがっています。)

A 回答 (4件)

蝶、きたるとき、花、ひらき


陽光の恵みをえて、結実す
その実、鳥が啄ばみ落果か

いま少し噛み砕けば

言葉が歳をとると、徒長を避けて、忖度の世界へ入るから
前者は、肥立ちを既に過ぎて、落葉の時期に到着しており
後者は、常緑に満ちて、右へ左へと、蹣跚を繰り返してる

十九世紀末Littreによれば、une heure et quart は誤用
-et un quart- 乃至 (et無しで)un quart が正しい用法

十八世紀頃からのL'Academie でやっとun quart d'heure が
記述されて、moinsはなんと、二十世紀初頭にはじめて記載

● Deux heures un quart, deux heures et quart
  Deux heures trois quarts.
 Trois heures moins un quart, trois heures moins le quart

何故だと、推考なさいますか

それは、時刻・時計の歴史に思いを馳せれば解決です
時計の針は、何時も長針と短針があったのでしょうか
いいえ、いいえ、長針だけの時代がつい近頃までです

有名なGros-Horloge(フランスRouen市)の文字盤をご覧下さい
今日では、当然となっている短針がありません(分は不要でした)
それより一週間の労働予定を象徴する-semainier-が下の小窓に
http://www.flickr.com/photos/efsb/747419283/

こちらは、フランスColmar市の西の小村Wintzenheiw
教会の時計です 鮮明さに欠けますが、小文で判読
1948年まで、長針のみですら、好い時代といえる
http://perso.calixo.net/~knarf/hier/joho/joho.htm

用法etは加法ですから、自然数を数えるのと同じに
誰でも覚えてゆけるものです がしかし用法moinsは
減法です コレは、今日幼子に教えてもなかなか困難

中世の人々は、教会の鐘の音(一時間毎、半時毎、そして
四半時毎)で、時間を知った その時間は、日時計並列で
毎回太陽の南中に合わせ、昼の12時を修正している精度

その時間を計る機械が、村に一つ(教会)から、時代が下り
大革命の頃とて、その機械一つが車(といっても馬車です)
よりも値段が高価と伝聞ですから、本当に一握りの貴族等

ですから、この頃には、文字盤の短針を見て、零時(12時)
から十五分(90度)の前後(前は減法、後は加法)時間の
言い回しが並存とは考え難い(斯様な考えでmoinsは若い)

それが、英国からの産業革命で、鉄道が欧州に普及し始め
地方毎のローカル時間を国として統合し、更に欧州全域の
標準時策定と時を同じくして、時を計る機械が一家に一個
から、一人一人に一つ腕時計への時代が接近となってきた

1880年、街灯に電気仕掛けの時計が出現、1933年には
パリで- l'horloge parlante de Paris-のサービス開始 
その時代の流れを反映して、上記の辞書の記載となるか

Demiの無冠詞利用と歩調を合わせて、quartも一部無冠詞
隣国ベルギーやカナダでは、moins quartと書き話されて
アフリカ旧植民地、そのquart省略-deux heures moins-
と言ったりもする程に、この減法が大衆化していますから
きっときっと、あと半世紀も経てば、-le-は、さようならか

一時ながら、よきご質問で、楽しく過ごせました 深謝です

Piaf
Avant l'heure, c'est pas l'heure
Apres l'heure, c'est plus l'heure
Quand on dit “moins le quart”, c'est moins le quart!

Alors, on va boire un ou deux demis...
    • good
    • 0
この回答へのお礼

大変ご丁寧なご回答ありがとうございました。

<時計の針は、長針だけの時代がつい近頃までです>
存じませんでした。

ところで、この長針だけの時計はどのように読むのでしょうか?たとえば添付してくださったGros-Horlogeの文字盤は何時を差しているいるのでしょう?

anapaultoleの日本語に美しい響きを聞くのですが、、、。

お礼日時:2008/05/04 10:23

長文をお読み頂き、寄せるお言葉に感謝



追加事項に、お答え致します

>この長針だけの時計はどのように読むのでしょうか?

今日の時計と変わりありません Gros-Horlogeの長針は
ほぼ一時ですから、ご存知の-une heure (de l'apres-midi)

十三時とは、読んでいませんね それには、次の日時計の文字盤を
(これを、垂直な文字盤と呼んでいます 南に面している壁面に
垂直に棒(gnomon:キシン)が作る陰が日中の時刻を示してます
垂直に真下が昼の12時(XII)で、その右側のIが午後一時ですから)
http://www.flickr.com/photos/86033428@N00/130473 …
http://www.flickr.com/photos/fabriceterrasson/59 …
http://fr.wikipedia.org/wiki/Image:057Cracow.JPG

コレら、ほぼ180度で半日12時間を表示ですから
一時間は約15度となります この15度の中に60分を
入れるとしたら、それは大変なことでしょうから
この15度を半分(四分の一)にすることで十分の時代

因みに、Gros-Horlogeの小窓は、鹿と狩人達で月曜日
文字盤の上方の小球が、月齢(ほぼ22)を示してて
右端半分が輝いている、dernier quartier(下弦の月)

コレで、ご理解頂けますか。。。
    • good
    • 0

昔はいろいろな言い方があったけど、いまはこれに収束した、というところでしょう。



6時15分
Il est six heures et quart.
Il est six heures un quart.(かなり形式ばった言い方)
Il est six heures et un quart.(古風)
Il est six heures quart.(ベルギー方言)

Il est deja onze heures et un quart (STENDHAL, Chartreuse, 1839, p. 236).
Je tacherai de te rejoindre au cercle vers minuit, minuit un quart (ARAGON, Beaux quart., 1936, p. 416).

6時15分前
Il est six heures moins le quart.
Il est six heures moins un quart.(かなり形式ばった言い方)
Il est cinq heures et trois quarts.(古風)
Il est six heures moins quart.(ベルギー方言)

Neuf heures moins quart. Voila dix heures quart moins (BALZAC, Goriot, 1835, p. 50).
Il est minuit moins un quart (ou << le quart moins >>) (FLAUB., Corresp., 1876, p. 376).
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/05/04 10:11

こんにちは



1時15分の方は、昔は、une heure et un quartだったはずです。
言葉は省略化する傾向がありますし、etと unが続くのは発音しにくいですからからunが落ちたのだと思います。

15分前のleと15分過ぎのunの違いは、この15分をどう考えるかの差ではないでしょうか。
過ぎの方は一時の付属物、前の方は、2時の付属物でなく独立した一まとまりの時間、ということだ思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/05/04 10:12

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!