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ご質問は、歴史やドキュメンタリーなどの翻訳時の
「単位が異なる場合の有効数字」の扱いについて、
語学の専門の方々が、どのように考えておられるか?です。

たとえば、
「当時のローマ軍は一日20マイルほど進軍していた」
という原文を
「当時のローマ軍は一日32キロほど進軍していた」
と訳しますと、原文の有効数字1桁のニュアンスが
死んでしまいます。しかし、これはよくみかけられます。

理工系の授業では、このような時は30キロに、まるめなさいと
教育をします(一般論ではありますが)。

同様のケースで、ドラマの冗談っぽいセリフ
「100マイルで走る車から飛び降りるようなもんだぜ~」
というのを
「時速161キロで走る車から飛び降りるようなもんだぜ~」
とテロップをつけては、興ざめだと思います。

で、質問ですが、
【1】専門の方は、翻訳時、何かしらの理由で単位を変換しなくては
ならない時、どのような方針で翻訳されることにされておられるでしょうか?

また、

【2】翻訳教育において、単位の違いというのは、どのように
とりあげられるのでしょうか?

という2点です。ご解答は、どちらでも結構です。

 よろしくおねがいいたします。

A 回答 (1件)

小説の翻訳経験者です。


原則として、小説の翻訳では、マイルはマイル、フィートはフィートで、メートル法に換算しません。
映画の字幕などでは、さすがにこれでは困るので、20マイルは30キロというふうに、概算で訳します。
英語では1ダースくらいの人がいたとか、よくありますが、これも10人くらいと訳すのがよいでしょう。正確に12人いたのなら別ですが。
ただ、このあたりは状況により変わるものなので、必ずこうという規則はないと思います。

また、数字をそのまま訳すとおかしくなるものもあります。
たとえば、1インチも譲れない、を、2・5センチも譲れない、と訳してしまった人(翻訳の素人ですが)がいましたが、これは、一歩も譲れないとすべきですね。こういうケースもあるので注意です。
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この回答へのお礼

詳しいお答え、本当にありがとうございます。
とても参考になりました。

>「当時のローマ軍は一日32キロほど進軍していた」

は、最近見た実例でして、とても違和感を感じた表現でした。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2008/05/28 19:49

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