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次の問題の解答をお願いします!!

問1
不完全競争市場について述べた以下の(1)~(4)の叙述の内、正しくないものをひとつ選べ。

(1)上位3社の生産集中度が100%の産業と50%の産業では、後者の産業の方がより競争的である。

(2)2つの産業の上位5社生産集中度がまったく同じであるとすれば、これら2産業の競争の程度は同じである。

(3)製品差別化の程度が大きい寡占産業の需要曲線は、差別化の少ない寡占産業の需要曲線よりも、勾配は急である。

(4)比較的小規模企業によって供給されている地ビールの市場では、特徴ある差別化のもとで、独自の価格が設定されている。比較的参入が容易で、差別化の程度がそれほど大きくないとすると、一時的に高い利潤を挙げている企業でも、長期にわたって高い利潤を享受することはできない。


以上、お願いします!

A 回答 (2件)

(1)○


例として1社が独占している場合と2社が独占している複占の場
合を考えて見ましょう。
完全独占の場合は,需要の有無に関係なく供給者が自己の利潤を
最大化するように価格と供給量を設定します。
しかし,複占の場合には,完全独占とまったく同じように価格と
供給量を決定するわけではなく,相手の価格と供給量を見た上で
(または予想した上で)決定します。
経済学ではクールノーモデルがこれに該当します。
したがって,不完全市場においてさらに企業の数が増加したとき,
他の供給者と大きな価格差をつけて供給することが困難となるで
しょう。つまり,大多数の企業の設定する価格は似通ってくるの
で,集中度が100%のときと50%のときを比較すると,多数の
企業が市場に参加している後者のほうが競争的といえます。

(2)×
2つの産業で同一企業が同一のシェアを持っていても,それが必
ずしも競争の程度が同じであることを意味していません。
需要の価格弾力性の大きい産業と小さい産業があるとします。
ここで。。
ラーナーの独占度という指標を使って独占の程度を考えてみるこ
とにしましょう。ラーナーの独占度とは,財の生産1単位につき
どれだけの利益を付加できるかという指標で,これが大きいほど
独占の程度が大きいといえます。
式で表すと,
( P - MC )/ P = 1/e 
(P:財の価格,MC:限界費用,e:需要の価格弾力性)
//式の変形に当たって,独占市場の利潤最大化条件
//MC(限界費用) = MR(限界収入)
//と
//MR = P * (1 - 1/e)
//を使っています。
//テキストで確認してください。

価格弾力性が小さい産業は大きい産業に比べてラーナーの独占度
は大きくなります。言い換えれば,価格弾力性の小さい産業では
,多少高い価格を設定しても需要の減り方が小さいので,完全競
争市場における価格より高めに価格設定されることになります。
したがって,前者は後者に比べて独占度が大きいということは,
完全競争からはかけ離れているということがいえるので,競争の
程度は,産業における企業のシェアではなく,その産業における
需要の価格弾力性が決めるということがわかります。

//ちなみに,完全競争市場では価格弾力性が無限大なので
// (ラーナーの独占度) = 1/∞ = 0
//となります。

(3)○
製品差別化の程度が小さいならば,性能や品質に大差がないので
,価格の低いほうを選ぶでしょう。つまり,価格の変化に対して
需要量の変動が大きいことになります。
このような場合,需要の価格弾力性が大きいといい,需要曲線は
水平に近くなります。
*なぜそうなるかは。。。テキストで確認してください。

(4)○
これは,独占的競争における長期的均衡の問題です。
短期的には利潤を上げることができていても,新規参入が生じるこ
とで,既存企業の利潤は低下し,長期的には利潤がゼロになります。
式で表すと以下のとおりです。

話を簡単にするために,固定費用をゼロとしておくと,利潤は
Z = ( P - C ) * Q
と表すことができます。
当初,P > Cであり,利潤はプラスになっています。
新規参入が生じると。。。
通常,”市場の”需要曲線は右下がりですから,市場で商品を
供給する企業が増えれば,価格が低下します。つまり,P > C
であったものが徐々にP = Cに近づき,完全にP = Cになったと
ころで新規参入はストップします。なぜなら,それ以上市場に
入ってくると,利潤がマイナスになってしまうからです。

したがって,『一時的に高い利潤を挙げている企業でも、長期
にわたって高い利潤を享受することはできない。』といえます。
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不完全市場になりうる要因を考えてみましょう。

イコール市場主義が働かない(あるいは、不完全)になることなので、次のようなことが考えられるのはわかりますよね。
1.独占および寡占状態になることによって需要供給のバランスが、崩れる。
→商品を買う消費者が、ある商品Aを買うとして、H社のものI社のものJ社のものとあるとして、H社350円、I社360円、J社340円で売っていたとすると、消費者の趣向によって、需要(これを買おうと言う欲求)が出てくるのです。普通J社のものを買う(ケインズ経済学では)。なのでそれに見合った量がつぎにも作られる。で、供給の量が変わる。ところが、H社、I社、J社が、みな350円でほとんど同じもので、あったならば、そして、H社、I社、J社が、同じくらい有名な会社であったとすると、H社、I社、J社は同じくらい売れるので、次も同じくらい作ろうということになる(供給量が一定)不完全な競争になります。後者が、明らかにバランスが崩れてるのはわかると思います。ところで、上のような状態でも、H社、I社、J社で、I社のものが、断然かっこいいとなると、状況は変わってきますね。これが、差別化ですね。

  と言うことを頭に入れて考えていくと1.3.が正しいので、消えます。そして   2.4.で、迷うのですが、4.の但し書きみたいなもので、比較的参入が容易で
  差別化の程度がそれほど大きくない。(簡単に地ビールがだれでも作れて、お  んなじような物をどこでも作っている)こんなことはないと思うのですが、4.
  も消えますよね。残ったのは2.ですが、良く考えると、違う産業で、商品自体  の価格が高いものと低いもの(極端ですが、)であったりした場合のみ2.は正  しくないと言ったようなことが起きると思います。

  
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