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 カルボン酸(1モル当量)に塩化チオニル(1.5モル当量)を反応させて酸クロライドにした反応液(溶媒トルエン)を減圧蒸留し、過剰の塩化チオニルを留去しようとしているのですが、蒸留の終点を確認する方法がよく分かりません。
 塩化チオニルが出始め(このときトップの温度は上昇)、留去が終了したと思われるとき(このときトップの温度は室温付近に戻っている)を終点としているのですが、反応液を分析してみると塩化チオニルが残っています(約0.25モル当量)。
 有機合成初心者なので、減圧蒸留のテクニックなどがあれば、または塩化チオニルの蒸留に特殊な問題があるのか御存知のかたがいらっしゃれば、教えていただきたく思います。

A 回答 (3件)

減圧蒸留時、減圧度を出来るだけ細かくコントロールできれば、きれいに分留できます。


蒸留塔はビグリュー管だけでも構いません。出て来にくいときは分留管を乾いたぞうきんで巻いて保温してやります。
減圧蒸留時にキャピラリを入れるのが普通ですが、テフロンスピナーを高速で回転してやればその代わりになります。
気体部分を巻き込んで「泡」を作る一方テフロン自身も多孔性なのでキャピラリの代わりの効果もあります。また激しく撹拌して飛沫を蒸留フラスコ(梨型フラスコ、ヘルツ)の壁に液体をまき散らし表面積を大きくする効果もあります。
突沸を避ければかなりきれいな分留が可能です。
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この回答へのお礼

早速のお返事ありがとうございます。
丁寧に説明していただいて、大変参考になります。

ただ一点だけ分からないところがあるので、
再度質問させていただいてもよろしいでしょうか?

>減圧蒸留時にキャピラリを入れるのが普通ですが、
 テフロンスピナーを高速で回転してやればその代わりになります。

キャピラリとは何でしょうか?
細いガラスチューブ……をイメージしてしまったのですが正解でしょうか?
またテフロンスピナーというのは撹拌子のことでしょうか?

>激しく撹拌して飛沫を蒸留フラスコ(梨型フラスコ、ヘルツ)の壁に液体をまき散らし表面積を大きくする効果もあります。

これはすぐに実行できそうですので、ぜひとも参考にさせていただきます。

たびたび質問をして申し訳ありませんが、またお返事いただれば嬉しいです。

お礼日時:2008/07/28 22:13

#1です、忘れてました。


生成した酸塩化物が蒸留可能なときは分留して使います。
忘れてました、しばらくやってないので…。ごめんなさい。
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この回答へのお礼

お返事遅れて、申し訳ございません。
早速の御解答、ありがとうございます。
塩化チオニルを蒸留して除去しなくてもいい、というのは
考えにありませんでした。
ただ、塩化チオニルを完全に除去したいと考えた場合、
どのようにしたらいいのかと迷っています。

一度、ゆっくりゆっくりと減圧して蒸留したときには、
塩化チオニルをほぼ完全に除去できたのですが、
そのときで6時間以上の時間がかかってしまったため、
もう少し素早い方法はないものかと考えています。
減圧蒸留の時間短縮できるテクニックなどがあれば、
御指導いただければ幸いです。

お礼日時:2008/07/27 22:08

通常、残っている塩化チオニルは「仕方がない」のでそのまま残して先へ進みます。


なぜかと言うと「加熱しすぎて目的物を壊すよりは良い」からです。
面倒でしょうが、塩化チオニル含有ということを頭に置いて進めて下さい。
酸塩化物が出来た訳なのでアシル化した段階で塩化チオニルは除去できます。(処理中に塩化水素沢山出るけど)
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