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金属の反射率を求めたいのですが、金属以外(たとえばガラスと空気)の場合はスネルの法則により光の入射角とそれぞれの屈折率がわかれば反射率を求めることができます。
金属の場合は屈折率は複素数であるため、スネルの法則で透過角を求めるときにasinの中に複素数が存在して求めることができないと思って悩んでいるのですが、考え方自体間違っているのでしょうか?
どうか光学のすばらしい知識をお持ちの方に回答していただけたらと思っています。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

まず少し勘違いをされているようです。



>金属の反射率を求めたいのですが
ということですが、このときに、

>スネルの法則により光の入射角とそれぞれの屈折率がわかれば反射率を求めることができます。

スネルの法則は使いませんよ。スネルの法則というのは、屈折角を求めるときに使うものです。今回は表面の反射ですからスネルの法則はそもそも出てきません。
金属であろうと透明な媒質(ガラスなど)であろと同じです。

で、多分ご質問者が適用しようと考えている公式はフレネルの公式ではないかと思われます。フレネルの公式では、透過光も含めた式になっていて、透過光の屈折角が必要な形式になっていることがありますので。

ただ基本的に反射光強度を知りたいのであれば別に透過光は関係ないのですから、透過光の角度など知る必要などないのです。

簡単に書くと、ある角度θにて複素屈折率nの媒質から複素屈折率n’の媒質に光が入射し、その境界面で反射する場合の振幅反射率は、s偏光をrs、p偏光をrpとすると、
rs=[n×cos(θ)-√{n’^2-n^2×sin^2(θ)}]/[n×cos(θ)+√{n’^2-n^2×sin^2(θ)}]

rp=[n’^2×cos(θ)-n×√{n’^2-n^2×sin^2(θ)}]/[n’^2×cos(θ)+n×√{n’^2-n^2×sin^2(θ)}]

であらわされます。これは電場の振幅反射率なので、反射強度はそれぞれRs=|rs|^2、Rp=|rp|^2になります。

これらの式も実は屈折率を複素数として扱ってフレネルの式導出と同様に求めることができます。

上記式ではごちゅごちゃしているので、少し整理すると、

A=√{n’^2-n^2×sin^2(θ)}

とすれば、

rs=[n×cos(θ)-A]/[n×cos(θ)+A]
rp=[n’^2×cos(θ)-n×A]/[n’^2×cos(θ)+n×A]

と少し見やすくなります。

もちろん上記式はn,n’が複素数なので複素数の形で計算することになります。
ただ、反射強度Rp,Rsでは複素数のrp,rsの絶対値の二乗をとっていますので、Rp,Rsは実数になるわけです。
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この回答へのお礼

早々の回答ありがとうございます。
非常に丁寧に解説していただき、わかりやすかったです。

ちなみに私はフレネルの公式を適用するためには透過角を必要とすると勘違いしていました。sinとcosの関係を使えば、確かに透過角は必要ありませんでしたね。勉強になりました。

これなら金属の反射率を求めることができそうです。

お礼日時:2008/08/19 18:08

反射率を求めるやり方は少し置いといて..



>asinの中に複素数が存在して
この場合の計算方法は、数学の公式集に載っています。asinの中身の実部をa、虚部をbとすると、もとめたい角度θ(これも複素数になる)は、
θの実部=(asin((√{(1+a)^2+b^2}-√{(1-a)^2+b^2})/2))
θの虚部=±(log(((√{(1+a)^2+b^2}+√{(1-a)^2+b^2})/2)+√(((√{(1+a)^2+b^2}+√{(1-a)^2+b^2})/2)^2-1)))

ごちゃごちゃしていて間違いがあるかもしれませんが..
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

数学的見地からの回答ありがとうございます。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2008/08/20 11:12

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