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今は円高ですが、円高によってGDP順位が上がると伺いました。
理屈を教えてください。

円高によって輸出によって成り立つ日本経済は停滞するのではないのでしょうか?
2009年の成長率はマイナスとも言われていますが、それでも順位は上昇するのでしょうか?
それとも、付加価値生産は増えないが、諸外国との相対を見て「まだマシなほう」という意味で順位が上がるのでしょうか?

A 回答 (1件)

 経済学の常で諸説ありますが、円高によってGDPが相対的にあがるというのは単純計算でしょう。



 ・アメリカの乞食が 1ドルひろった
 ・日本の乞食が100円ひろった

 これだと、
 ・1ドル>100円ならアメリカの乞食のほうが金持ちに、
 ・1ドル<100円なら日本の乞食のほうが金持ちになります。


 ふつう円高だと株価がさがることから、円高を日本経済(≒日本企業)のマイナス要因とみなしている人(≒株を買う資本力)が多いのは確かです。

 しかし、外貨に対する円高については、加工貿易をしている日本の場合、原料が安く買えるようになるので、円高を恐れるのは勘違いだという説があります。
 また、輸入原料から一次加工をする下請け企業にとって、原料が高くなる円安は痛く、下請けから一次加工品を買って2次加工をする大企業との賃金格差の是正を考えた場合、円高で7割の労働者が所属する中小企業の余力と賃金が上がれば購買力が上がり、結果的に景気がよくなると考えられるなど、マイナス要因ばかりではありません。現に、日本の景気がよかった時代は、ずっと円が強かったのです。
 しかし、原油、金属、食品など、先物などで原料があがると、日本経済にはあきらかにマイナスと思われます。
 このあたりは、諸説あり、火種にもなっています。


 成長率とGDP順位は直接は関係がありません。
 たとえば、アフリカ最貧国の一つであるモザンビークが10%成長し、日本が-10%の成長でも、GDP順位は逆転しません。もとの差が大きいからです。
 また、似通っている国のなかでも、数パーセントの成長率の差よりも、数十パーセント異なる為替相場のほうが影響が大きいです。

 今年の年末の計算では、日本のGDP順位は恐らくあがるでしょう。
 成長率の差よりも、日本と比較されるべき西洋諸国の通貨価値が下がったからです。
 スイス、ルクセンブルクあたりといい勝負になるかもしれません。
 しかし、このような為替市場が実生活の貧富とそれほど関係がないのも事実です。
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