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英語の原書では1巻だけの本が、日本語訳だと2巻になってることがしばしばあるのはなぜですか。

A 回答 (3件)

いろいろ理由が考えられますが、一番簡単な理由は


どんな言語でも翻訳すると長くなるからです。

ためしにお手持ちの原書を片手に翻訳してみれば分かると思いますが、
原文のニュアンスを日本語にうまく移したい、
あるいは英語にしかない表現をあえて日本語で表現しようとすると
原文よりも幾分かどうしても冗長になってしまいます。
特に文学作品のように限界まで切り詰めた言語表現ならば
いっそうその度合いが強まります。

そうして長くなってしまった結果、あらかじめ一定の範囲内の
ページ数に収まってくれたらよいのですが、
それが1000ページなどに及んでしまうと、さすがに店頭で扱ったり
実際に読んだりするのに大変不便になるので、
たいていよい按配に分冊方式をとるのでしょう。

あとは原作者の版権の都合とかも関係している可能性があります。
この方面はあまり詳しくないので割愛しますが。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
大変参考になりました。

お礼日時:2009/05/20 20:27

いくつか理由があるかと思いますが、とりあえず2点に絞ってみます。



1.「参考文献」や「参考資料」などを追加することを目的にして、文献が大きくなる場合。これは学術系の書籍などでは良くあることです。例を挙げておくと、吉岡書店というところが出版している、ワインバーグの「場の理論」これは、原文では「3巻」からなりますが、日本語訳では「6巻」に増えています。

2.「翻訳者への支払い」や「出版上の都合」などで本を2分冊化(または3分冊化)する場合。商業系の出版物の場合には、早く安く手に届くことを目的に出版される場合があります。そのような場合、上巻を世界同時または多少のタイムラグで出版します。
どうしても、B判や菊版のハードカバーに収めることなどの理由によって、分冊化される場合もあります。

翻訳者の方に聞くと、別の言語での習慣や風習などを日本語で具体化するために、どうしても説明することが増える場合もあるそうです。そのため、説明を削ることよりも、説明を付加する場合が多いのです。

むしろ、説明を削ると・・・向うでは当たり前のことが、日本では分からなくなる場合があるからだそうです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
大変参考になりました。

お礼日時:2009/05/20 20:28

英語圏の人は、細かい文字の大きくて分厚い本を好む一方で、日本の読者は、大きめな文字や行間の、定型サイズの本を好む(と、少なくとも各国の出版業界関係者は信じている)からというのもあると思います。

また、流通や印刷のうえでも、決まった形にしておくと便利なので、日本で本といえば、だいたいフォントやサイズが決まっていますが、英語圏では必ずしもそうではありません。

いずれにしても、原書と翻訳本を見比べてみると、だいたいの理由が想像つきます。ちなみに、私の手元に、とある本の英国版(英語)と米国版(英語)と日本版(日本語)がありますが、一番体積が少ないのが米国版ですから、必ずしも翻訳されると量が増えるわけではありません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

>一番体積が少ないのが米国版ですから

一番体積の多いのは、日本語版ではないでしょうか?
翻訳されると量が増えるのは確かだと思います。

お礼日時:2009/05/20 20:31

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