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タンパク質のとりすぎは太るといいますが、一体どういう過程で太るのですか?

炭水化物はとりすぎるとインスリンの働きで体脂肪に変換されます。

脂肪はとりすぎると血中に中性脂肪となって残り、それが体脂肪になります。

タンパク質の場合はアミノ酸に分解されますが、とりすぎた場合それが一体どういう過程で体脂肪になるのでしょうか。

アミノ酸は種類も多いです。
そのすべてが体脂肪になるのですか?
筋肉や骨を作るタンパク質がどのように体脂肪に変換されるのかわかりません。

詳しく載っている資料がなかったので、専門的に教えていただければと思い質問させていただきました。

吸収率なども踏まえて教えていただければ嬉しいです。

A 回答 (1件)

蛋白質が体内で吸収される様子については、シェーンハイマーの実験が有名です。


アミノ酸にマークをつけてねずみに与ると、
尿中に27.4%が排泄され、糞中に2.2%が排泄されました。
残りが身体の蛋白質に取り込まれましたが、取り込み率が高かったのは、
腸壁、腎臓、脾臓、肝臓、血液、の順で、最も多く取り込まれると想定していた筋肉への取り込みはごく僅かでした。

ですから、蛋白質は摂りすぎると、約1/3が利用できずに排泄されます。
それでは、余った蛋白質のすべてが排泄されるかというとそうでもなく、
肝臓が糖新生によりアミノ酸2gから1gのブドウ糖を合成できますから、
特別な栄養条件のときには、蛋白質からブドウ糖を合成し、そのブドウ糖の1/10程度が
体脂肪組織に取り込まれると考えられます。
ただし、このような栄養条件は絶食や炭水化物抜きダイエットなどの極端な
食事制限時におこることで、普通の栄養状態では起こることは少ないと思います。

要するに、蛋白質は、炭水化物のように貯蔵ができにくいので、食べ過ぎてもあまり太らない食品であるといえます。
蛋白質が食べ過ぎても太らない理由は、ほかにも蛋白質の特異現象で説明できますが、それについては省略します。

> 筋肉や骨を作るタンパク質がどのように体脂肪に変換されるのかわかりません。

福岡大学代謝マップ
http://133.100.212.50/~bc1/Biochem/amino_met.htm

> 吸収率なども踏まえて教えていただければ嬉しいです。

吸収率はあまり関係がないように思います。

この回答への補足

なるほど!ということは、タンパク質はとりすぎて太るというのは通常の状態ではあまりないことと考えられますね!

よくプロテインダイエットとかありますが、あれは炭水化物の摂取量が少ないためにアミノ酸から必要量のブドウ糖を必要量合成して賄っているということなのですね。

ただ、回答していただいた文言の中にあった『蛋白質の特異現象』も気になります。

もしよろしければそのことについても教えてください。

diet7様のお手を煩わすことにもなりますので、回答するには長すぎて手間がかかるというようであれば今回のご回答だけで十分です。

ありがとうございます。

補足日時:2009/08/13 12:27
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この回答へのお礼

いろいろと教えていただきありがとうございました。

参考になりましたm(_ _)m

お礼日時:2009/08/17 21:16

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