ショボ短歌会

小説に使われる漢字について。
小説には常用外の漢字がよく使われていますが、これは単純に小説が古いだけでしょうか?
雰囲気を出すために(?)、わざと常用外の難しい漢字を使うことってあるのですかね?
そんなに古そうでもない小説でも、常用外の漢字が使われている気がするのですが。
分かる方いらっしゃいますか?
けっこうイライラするのです・・・。

A 回答 (5件)

常用漢字の数は、漢字全体の数からいえばほんの一部であり、常用漢字以外の漢字を使わないとなると、文章が非常に読みづらいものになります。



新聞はほぼ常用漢字のみで書かれていますが、そうすると、たとえば「拉致」の表記は「ら致」になります。
よく言われる笑い話ですが、新聞の見出しで「女王ら致す」と書かれていたら、「じょおう/ら/いたす」と読めてしまいます。「女王たちがいったい何を致したの?」と。
常用漢字を使わなければ、こういう誤解を招きます。

他にも、たとえば「斧(おの)」は常用外ですから、昔話だか何かにある、「あなたがこの池に落としたのは金の斧ですか、銀の斧ですか」というのも「金のおのですか、銀のおのですか」と書かなければなりません。
ぱっと見たとき、「金の斧」と書かれているのと「金のおの」と書かれているのとでは、どちらが理解が早いでしょうか。
漢字を知らない子供ならともかく、ある程度、漢字を学習している人にとっては、平仮名の羅列よりは漢字で書かれていた方が理解が早いと思います。

つまり、古いからとか、わざと難しい漢字を使っているというのではなく、ある程度、読みやすい文章を心掛ければ、自然と常用漢字以外の漢字も使うことになると思います。

先の回答にもありますが、漢字にはそれぞれに意味があり、同じ読み方の漢字でも使い分けることによって表現が豊かになります。
BOXの意味の「はこ」でも、「箱」「函」「匣」「筺」「筥」などいくつもあります。「箱」と書かれているのと「匣」と書かれているのでは受ける印象が違います。
正確な意味の違いは分からなくても、「匣」とあれば「箱」とは違う意味を持たせているのだなと“感じる”ことができます(つまりは、質問者さんがおっしゃる“雰囲気を出すため”に使っていることになります)。

個人的な感覚ですが、こういう表現(作者の意図、作者の感性など)を“感じる”ことも、小説を読む醍醐味の一つだと思います(ちなみに、“醍醐味”も常用漢字ではないので、“だいご味”と書かねばならないんですよね(^^ゞ)。

私の読むものが偏っているのかもしれませんが、私の知る限り、“雰囲気を出すため”だけにむやみやたらに難しい漢字ばかりを羅列している作家は、比較的少ないと思います。
どちらかと言えば、読みやすさを心掛けた非常に常識的な漢字の使い方をしている(さほど難しい漢字を使っているわけではない)作家の方が圧倒的に多いと思います。
    • good
    • 1

常用漢字は膨大な漢字の語彙や用法に制限を加えるものです。


便利かつ必要なものですが、制限である以上、不自由や違和感をおぼえる人が必ずいます。

たとえば常用漢字では「おおう」は「覆う」です。
常用外に「蔽う」という表記もあります。
漢和辞典をひくと「蔽」は草が繁茂する様子をあらわしたものと解字にあります。
もう少し細かく意味を見ると、「間をさえぎりふさぐもの」「おおいさえぎるもの」という意味があります。
「覆う」の基本は「かぶせる・つつむ」の意味です。
また「かくす」の意味はありますが、「さえぎる」の意味はありません。

ある作家が、藪で視界・通行がさえぎられている情景を描写すると仮定します。そこで「藪におおわれた」と書くなら、「覆う」より「蔽う」のほうがより的確ということになります。

役所やマスコミの人などとは違い、常用漢字に縛られる必要のない、言葉に敏感であろうとする人からすれば、漢字制限は漢字の多義性を封殺してしまう必要「悪」ということになるでしょう。
    • good
    • 0

>分かる方いらっしゃいますか?



編集が手を加える場合もありますが
基本は『原稿(文章データ)』ママなので
考えられるものは...
・作家の年齢によるもの
・作家の嗜好によるもの
・作家の偏った読書遍歴によるもの
...のいずれかではないかと推測されます

まぁ「読むだけ」の人は
あまり気にならないかもしれませんが
仕事にしている人はツラいでしょうネ

常用漢字じゃない...というよりも
「日本で用いない漢字」を使う作家もいますので
作字の必要も出てくるかもしれませんし(苦笑
    • good
    • 0

国語のテストではないので、いちいち常用かどうかは考えないでしょう。



いらいらしないで文字を楽しんでみては?

個人的には「古い」なら良いのですが、変に凝った漢字使いやネーミングのほうがしっくり来ません。
でも好みの問題です。
好きな人は好きでしょう。
    • good
    • 0

その辺は作家の自由で作風によりけり。


層によっても変わりますし気にしないことです。
時代物なら古い言葉回しや漢字を使う事だってあるし、造語だっていっぱいあります。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!