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住宅の汚水、雑排水の排水経路についてお尋ねします。
基本的な考え方、ルール等が知りたいのですが、参考書の事例等を調べてもなかなか明確な答えが得られません。どうぞよろしくお願いします。もし、参考になりそうなサイト、住宅に特化した解説書等ご存知でしたら教えていただけるとありがたいです。

以下の参考例事例(3パターン)についてのご意見をお聞かせ下さい。

(1) 汚水管を単独処理とする場合。
ある参考書によりますと・・・「汚水は別系統とし、最終桝の手前で雑排水と合流させる」という説明になっています。
雑排水は、平行した別の埋設管100φにそれぞれの衛生器具、流し等の箇所で接続しています。

(2) 他の参考書の設計例では・・・
床下を100φの汚水管が横断し(建物の中央部)、そこに50φや100φの雑排水管を床下で接続している場合。

(3) 最終桝から延長された埋設管100φが建物に沿って配置され、そこに外壁に面した便器、手洗い、浴室、キッチン等からの排水管を接続している場合。
((1) の汚水系統を一緒にした場合と同じようです)

(1)の場合、コストアップにはなるでしょうが、やはり一番ベターな方法でしょうか・・?

(2)の場合、床下とはいえ建物内を汚水管が横断するため、気になります。床下で何かトラブルが起こるとは想定しなくとも良いでしょうか?
また、この事例の場合基礎貫通は1ヶ所で済みますが、基礎貫通との関係はあまり意識しないものでしょうか?(貫通箇所はできる限り最小限にすべきとか?)
また、「原則、最短距離で最終桝へ接続する・・」と何か見た記憶がありましで、そこから考えますと、建物外周を廻すには距離がある場合、このような床下経路を考える事も十分あり得るのかなと言う気もします

(3)の場合、水周りが全て隣地側外部に面しており、基礎貫通部分以外、建物床下での横引きはないため、(2)とは逆にイメージ的には良いのですが、貫通箇所が5箇所程度ある事や、単独系統?のため、管のトラブル、メンテの必要が生じた場合、問題になる事はないですか?(貫通箇所は(1)についてもいえる事ですが・・・)

いろいろ参考図書の事例を見ましたが、この(3)のパターンが一番多い気がします。

また、キッチンの排水については一般的に他の雑排水の系統と同じで良いようですが、
詰まりがあるとすればキッチンかと思いますが(油の固まり等)、排水経路・桝設置について考慮すべき点はありますか?

水廻りの配置状況や、コストによって一概には言えない事もあるかと思いますが、原則論でも結構ですし、他に注意すべき点等ありましたら、ご教授願います。

以上よろしくお願い致します。

A 回答 (3件)

 No.2です。

質問がありましたので。

 質問1>
 逆に考えてみて下さい。屋外埋設管を汚水・雑排に分けるとして、汚水と雑排の違いはなんでしょう? 汚水には固形物がある程度流れる事と、雑排水は油分の流出が考えられる程度です。これが配管を分ける理由になりますか? 本管では混在して流れているし、宅内で一緒に流している実態が多い(多くの自治体がそう)中で、一緒に流す事で問題になったケースはありません。あるなら(2)の事例が成り立ちません。方法が間違いではなくても、そこまで費用・手間をかけるのは無意味だと言う事です。

 質問2>
 >「雑排水のトラップ桝の下流側に、汚水管を合流させるための桝を設置すべき」と言う意味でしょうか?
 正確には、「屋内から来た雑排水管はトラップ(トラップ桝あるいはトラップ構造の配管)を通過した後に、屋外の埋設主管に合流させる」です。一般的にはトラップと合流を兼ねた「トラップ合流インバート」が主流なのでトラップ桝1箇の設置で合流も出来る事になります。ちなみに汚水は継手や合流桝で直接合流させます。
 また、実際には雑排水管と汚水管のどちらが上流側になるかは建物にもよりますので、床下で調整するのではなく、桝や配管の配置で対応します。
 例えばUTと呼ばれるトラップ桝は合流と兼ねていて主管に接続するだけでトラップを使った合流が可能ですし、最上流に設置する場合には専用のUTKというタイプがあります。自治体によっては目皿付きのトラップ桝を指定している場合もありますが、一部の商品を除いては合流インバートと兼ねています。トラップ桝の形状や配置によっては「雑排水のトラップ桝の下流側に、汚水管を合流させるための桝を設置する」場合もあります。
 アロン化成や前澤化成、タキロン等のメーカーホームページで桝の形状は確認出来ると思います。各自治体の下水道施工基準でも(ネットで)見られる場合があります。

 「・・・条例で設置が決められている場合もあるのでトラップ桝を設置するケースが多いのです」については、
 自治体の下水道施工基準で、「台所・洗面所・風呂・洗濯の排水管には原則トラップ桝(あるいは目皿付き桝)を設置する事」みたいな内容の記述が見受けられます。この様な規則がある場合、トラップ桝の設置が必然となりますが、そうなると汚水は分ける(トラップ桝に汚水は詰まるので流せない)必要があるので、原則屋内配管は雑排・汚水で分離する必要があります。

 施工方法については色々あり、基本的には下水道法等が基本となって技術的にそれに適合していれば問題なく排水できるわけですが、実際には自治体毎に条例(下水道施工基準等)で(使用材料や桝の形状・設置位置や管の口径等)細かい部分が決められています。例え技術的に大丈夫でも法律的に駄目なケースもあるのわけです。下水の配管方法を考える時には、図書館の資料よりも、各自治体の違いを見ていくと結構面白いです(中には反対の主張もあったりします)。
 
 
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この回答へのお礼

さっそく回答をいただきまして、ありがとうございます。
自分のイメージの中に、桝のことがすっかり抜け落ちていました。
桝も多種多様なのですね。(メーカーのHPで確認しました。)
アドバイスいただきました、キーワード(UT,UTK、トラップ桝、トラップ合流インバート・・・等)をもとにネットでいろいろ調べても見ました。
施工状況写真なんかも掲載されており、とても参考になりました。
自治体の下水道施工基準で、「台所・洗面所・風呂・洗濯の排水管には原則トラップ桝(あるいは目皿付き桝)を設置する事」・・・についても調べてみましたが・・・、上記器具にはたいていトラップが付いていますので、2重トラップは禁止と言う事からして、トラップなしの桝を設置すべきでは?と考えてしまいます。そうなると、床下で便器の排水も合流させている方式もよくある方式として納得できるのですが・・・。
トラップなしの場合(在来浴室等)は別系統にすべきですね。(汚水+雑排水2系統)
こんな理解の仕方でよいものか不安ですが、これからも自分なりに調べてみるつもりです。
本当にいろいろとありがとうございました。

お礼日時:2010/08/03 14:29

 下水道の配管については、下水道事業者(自治体等)の配管施工規則等の条例に従って施工されますので(下水道責任技術者の資格は県単位で取得するが、施工方法については市町村でバラツキがある)、いずれの場合でも事業者の仕様に適合している必要があります。



 よってどれが正しいとは一概には言えません。なので参考程度の話しとして、

 (1) 汚水管を単独処理とする場合。
 これはほとんど意味がありません。本管や処理場では汚水と雑排は一緒なので、宅内の埋設管で分けても意味が無く、コスト・施工性から考えても良いとは言えません。この工法をとっている自治体はほとんど無いはずです。

 (2) 他の参考書の設計例では・・・~雑排水管を床下で接続している場合。
 俗に「ハコモノ」と呼ばれる大型の建物等には良くある配管です。床下に限らず、天井配管等もあります。ただし、汚水と雑排水は屋内で合流させずに別々に屋外まで配管するのが一般的ですけどね。
 排水器具が多い場合は、まとめて一本にする方がコスト・施工性・管理面等で考えるとベストなんですよね。詰まり等は、配管途中に点検口・掃除口等を設置して対応出来る様にするのが一般的です。
 
 パターンは若干違いますが、住宅でも「排水ヘッダー方式」と言って、床下1箇所に排水を集めて屋外へ一本で流出させる方式が最新工法として出てきています。
 
 (3) 最終桝から延長された埋設管100φが建物に沿って~排水管を接続している場合。
 これがもっとも普通(従来型)です。メンテについては逆に単独なのである意味やりやすい。1箇所駄目=全部駄目になりませんから。住宅程度の器具の数ならば器具単位で確認・メンテが容易です。ただし、器具の数だけ桝が必要だったりで費用はかかりますね。

 (1)や(3)の様に汚水と雑排水を別にしたり、器具ごとに配管を屋外へ出す理由は案外別の原因もあります。
 第一に屋外に設置するトラップ桝の存在があります。汚水はトラップが便器についており、固形物が流れるのでトラップ桝は不要(取り付け不可)ですが、雑排水の場合は器具にトラップが無かったり、条例で設置が決められている場合もあるのでトラップ桝を設置するケースが多いのです。よって屋外までは汚水・雑排を別にし、雑排水がトラップ桝を通過した後で汚水と合流させます。
 最近では排水ヘッダー方式等もあるので屋内で合流させてしまう(その代わり器具トラップと完全密封配管は必須)方法もあるわけですが、条例の改正が必要だったりして、中々工法の許可が出ないケースもあります。
 現状の(屋外トラップ設置の)場合でも、器具トラップとの二重トラップ等の問題があり、ほとんどは通気管の設置等で対応する様に指示してますね。

 キッチンの排水については、施工規則で75mm以上のパイプを使うように指導している自治体が多いです。やはり詰まりやすいと言うのがある様ですね。

 基本的には各自治体等の施工規則等が参考になるかと思います(ネットでいくらでも見つかる)。技術的には公共工事の規格が参考になるでしょう。余談ですが、国の建物を地方に建てた場合、国の(建物の)施工基準と地方の役所の施工規則が異なる場合があります(特に材料等)。どっちが間違っていると言う事ではありませんが、業者は結構困るんですよね(まあ国に合わせるのが一般的ですが)。住宅でも何が正しいといのは中々難しい物があります。

この回答への補足

詳細にアドバイスいただきありがとうございました。
とても助かります。
お忙しいところ大変恐縮ですが、再度質問させて下さい。返信はお時間のあるときで結構です。

質問1>
(1)はコスト面、施工性からやらないと言う理由は納得しました。施工性というのは・・・一般的に埋設管は狭い場合である事が多く、また他の埋設物との干渉等の理由で、2本通す事に無理な場合が多い・・・と理解しました。
そこで・・・もしスペース、コストに余裕があった場合であっても、やる意味はないものでしょうか?(参考事例の設計が間違っている?)

質問2>
後半のトラップについての説明で、「・・・条例で設置が決められている場合もあるのでトラップ桝を設置するケースが多いのです」「・・・よって屋外までは汚水・雑排を別にし、雑排水がトラップ桝を通過した後で汚水と合流させます。・・・」についてですが、
よく理解できません。
例えば、(3)の方式の場合で、「雑排水のトラップ桝の下流側に、汚水管を合流させるための桝を設置すべき」と言う意味でしょうか?
つまり、汚水管をそのまま外部へ接続するには適当な位置でない場合は、トラップ桝を通過させた位置に汚水桝が来るように、床下配管で調整すべきと言う事でしょうか?

今日も図書館でいろいろ参考資料を見てみましたが、様々ですね。床下で全部合流させて、一箇所で外部に配管しているものも意外と見受けられました。
配管ルートばかりを気にするよりも、できる限り最短ルートで、あとはメンテができるように万全を期すのが一番重要なのかもしれませんね。掃除口も必要みたいですね。

以上、細かい質問ですみませんが、よろしくお願いします。

補足日時:2010/08/02 04:42
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少し設備関係の仕事してたので・・・



(1)は理想ですが、たしかにコストアップになりますし、実際、そこまでやったことはありません。排水管を何本も土の中に埋めても無駄だと思います。

(2)の方法は新築と改修でそれぞれ1件ありました。改修したお宅は築20年弱だと思われましたが、Φ100の排水管が油よごれの塊でつまる寸前でした。

(3)は一般的にする方法でそれぞれの排水箇所に点検枡(掃除口)を付けますので詰まったときなどスグに確認できます。

県によって違うと思いますが、当地ではトイレ排水+その他排水を一まとめにして一箇所から表に出す  と二箇所から配水管を出します。
最近の住宅はべた基礎で床下を楽に移動できるようになってますから、床下の排水管にも点検口をつけて、つまった時など簡単に掃除できる様、配管してました。この様にすると(2)でも大丈夫かと・・・・


改修工事 かなりやりましたが、台所の排水管の油よごれが一番ひどく、油の塊?をかき出してから新設管をつなくこと多々ありました。台所の排水は独立させて、Φ75径の管を使ったほうがいいかもしれません。


参考まで
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この回答へのお礼

実体験からのアドバイスとても参考になります。

どれが正解と言うことっではないようですね。現住居の台所排水もやはり何度か詰まり、桝蓋を開けて油の固まりを掃除した事があります。そんなことから、心配でした。
点検をできるようにすることが、一番大切ですね。
自治体によって基準が異なるのですね。宅地のため、ある程度自由にできるのかと思っていました。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2010/08/02 04:23

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