
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
やや低い発射速度(最大500発/分)、射撃時の振動で倒れる事のある照門、軍用ライフルとしては多い部品点数、分解整備には床尾板に入っているドライバが必要と言うのは質問者様の仰る通りで、他国の装備品であったなら、あるいは致命的な欠陥なのかも知れません。
ただし当時の自衛隊の用兵思想は防衛を主とした待ち伏せ戦闘で、(戦後初の国産と言う事もあり洗練されていない部分もあったにせよ)64式小銃はそれに特化したライフルだとも言えます。
まず戦時中、同じ口径であってすら陸軍・海軍で弾丸の規格が違い、共用出来ずに前線で補給不足に苦しんだ経験からアメリカ軍のM14と共通の弾丸を用いました。初速が遅いのは装薬を10%減らした弱装弾だからだそうで、これは連射速度は落ちるものの反動が軽減され命中精度と銃の制御の向上に役立ちました。
体格的に欧米人に劣っていた当時の日本人には、弱装弾の方が良いと判断されたのでしょうか。
安全装置については射撃中に単発・連発の切り替えが出来ないとの不満もあったようですが、これは行軍中やアンブッシュ時に木々に引っ掛けてセーフティが外れないように、との配慮からだそうです。
また戦時中に敵軍の軽機関銃に苦しめられた経験から、本銃は機関銃としても使えるようになっており、命中精度を高める為の二脚も装備でき、また銃身内部にクロム鍍金を施し軽機関銃並の銃身寿命37000発を達成するなど、軍備にあまりお金をかける事が出来ず、大部隊を展開出来る訳でも無い自衛隊の用兵思想には合致した小銃だったのでは無いでしょうか。
現在主流の5.56mm口径の自動小銃と比較すれば初速も遅く銃も重いなど不満もあるでしょうが、当時の主な7.62mm軍用自動小銃に比べ、日本人の体格にあう銃身を短く、若干軽く仕上げてありました。
戦後初の国産銃でもあり、やや設計や工作に手馴れていない部分もあるとは思いますが欠陥銃では決して無く、総じて優秀な銃だと思いますよ。
この回答へのお礼
お礼日時:2010/09/22 13:42
確かに良い部分もありますが、それは待ち伏せ、防衛専用ですよね。
移動しながらの近距離戦などの戦闘ではかなり不利ですよね~。
技量で補うにしても差は差として出ますし。
当時は優秀でも今となっては古いっていうことですかねやはり。
No.2
- 回答日時:
予算を通すには、初速、命中精度、弾幕散布界といったカタログスペックを高くしないといけなかったんです。
その結果整備製や取り回しのよさがおいていかれたのでしょう。お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
人気Q&Aランキング
-
4
火縄銃の巻き張り
-
5
第二次世界大戦中の米兵の持ち...
-
6
日本陸軍将校の拳銃
-
7
万歳突撃の起源について
-
8
管打式銃
-
9
明治大正の警官はなぜピストル...
-
10
西部劇のガンマンについて
-
11
決戦の時の掛け声
-
12
戦前の軍医制度で疑問があります
-
13
本日天気晴朗ナレドモ波高シ……...
-
14
帝国海軍軍艦の乗組員の階級と...
-
15
日本軍が使用した暗号文について
-
16
自衛隊の戦力で北方領土を奪還...
-
17
なぜ真珠湾に米軍空母がいなか...
-
18
零戦がカッコいいとか言ってる...
-
19
陸大専科卒と少尉候補生をやた...
-
20
「バターン死の行進」て、嘘な...
おすすめ情報
公式facebook
公式twitter