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太平洋戦争末期では戦陣訓に従い、死ぬことを前提として日本軍は銃剣突撃をしたそうですが、
NHKでやっていた総員玉砕せよ、などその他の戦争映画で雨の様に降り注ぐ敵陣に全力疾走して行く姿が見えますが、
もし敵兵までたどり着いたらブスブスと何回も刺すのですか?
それとも一発必中で銃剣と共に体当たりするのですか?
また、一回刺されたら致命傷なのですか?
自衛隊の銃剣と日本軍の銃剣の違い、効果などを教えてください。

A 回答 (3件)

まず間違えやすいのですが、万歳突撃と肉薄突撃は別のものです。


日本軍は歩兵の接近と軽機銃を組み合わせた肉薄突撃(もしくは白兵突撃)を
基本戦術としていましたが、それと万歳突撃とは別物。
万歳突撃は玉砕のために行う自殺攻撃で、死ぬことを目標としてます。
ま、もちろんできるだけ多くの敵を道連れにということなんですが、
制式な攻撃ではなく、玉砕という名の自殺によって、
戦闘を終結させる行為だと思って間違いないです。
精神性を強調しすぎたがゆえの狂気というか、
激戦地では日本軍の場合は劣悪な環境下で戦わざる得なかったので、
死んだほうがマシだったという悲惨な状況の表れでもあります。

さて、日本軍は銃剣をつかった衝撃戦法というのを、性懲りもなく
使っていましたが、この戦法は18世紀から続いた古いもので、
日本はこれに軽機関銃などの火力を加えて、若干現代化したものを
基本戦術としていましたが、それでも基本原理が古臭いです。
衝撃戦法は、というか戦闘の基礎として、よく誤解されますが、
相手殺すことが目的ではなくて、相手の戦意を喪失させ崩すことが目的で、
衝撃戦法はまさしく突撃によって相手を後退させるためのものです。
日本軍は敵陣地等に遭遇すると、速やかに部隊を展開して、
支援火器、要するに96式軽機関銃か南部十四年式!なんですが、の援護下で
接近を部隊間で暫時試み、最終的に十分に接近してから突撃に至るわけです。
そして突撃が成功すれば、相手は後退するわけですが、
このとき一部の部隊は後方退路に向けておくことが理想で、
これらの部隊で追撃して戦果を挙げるわけですが、
突撃が失敗した場合はもちろん大きな被害がでます。
また銃剣ですが、これはもちろん刺されば致命傷にもなりうるわけですが、
現実の戦闘では零距離戦闘は滅多なことでは起りません。
統計的に銃剣等の殺傷による戦死者・負傷者は数パーセントしかなく、
これは連発式の銃器がなかった19世紀のころからなんで、
日本以外の国では短機銃の小隊に装備されるのが普通だった時代で
銃剣の効果は現実的にはほとんどなくなっていたといっていいです。
しかしノモンハンでソ連軍に歯が立たなかったにもかかわらず、
中国戦線では衝撃戦法が効果があった、つうか、相手はゲリラ戦なんで当然なんですが、
ともかく攻撃はしばらくは成功していたので、日本兵にとって不幸にも、
戦術が改められるということはありませんでした。
軍隊というところは、戦場で勝手に戦い方を変えられないところで、
軍司令部が決めたレギレーションのほぼ沿って戦いますから、
敗色濃厚になって精神性への依存が高まったのとあわせて、
銃剣信仰のような非科学的、無駄なことが行われるようになったわけです。

ちなみに、日本にはいまだに、”銃剣道”という武道があります。
銃剣を模した木の棒で突き合うものですが、銃剣術をしりたければ
やってみるといいでしょう。

自衛隊の銃剣も、日本軍の銃剣も形状や材質こそ違え、効果はかわりません。
ただのナイフですから。
日本軍のものは馬上の敵兵をさすために長い銃剣がつかわれていた、
古い古い時代のままなんで、
銃の丈も銃剣も長いです。
自衛隊というか、現代の軍隊では、銃剣は主に訓練のために使います。
現代戦では、フォークランド紛争のときに暗闇の塹壕戦で白兵戦闘が起ったという
稀有の記録はありますが、
現代戦では基本的に白兵戦は起りえないとされています。
そもそも数キロ先から攻撃できる小銃を持ってるわけで、
わざわざ銃剣で戦うのはアホです。
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この回答へのお礼

かなり勉強になりました。永久保存版です。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/02 15:01

銃剣での戦闘は相対距離50mになった後に敵陣に駆け込んで一撃で胸を突きます。

この訓練の一部は小学校の時にやったでしょ(50m徒競争w)

自衛隊では銃剣を4回変更しています。
 最初期は再軍備時に配備されたのは三〇年式銃剣という明治時代に設計された物です。これは旧日本軍の小銃を用いたためそれに使える銃剣として採用されました。
 次が米軍のM1銃剣です。M1小銃で用いる銃剣でM1905銃剣(長さは日本軍の銃剣と変わらないがごつくて頑丈。対日戦で使用されました)を短くしたものです。
 次が64式銃剣。米軍のM6銃剣をベースに銃剣戦闘しやすいように長い刀身とした銃剣です。
 現在が89式小銃部品のナイフ型銃剣です。これは20年前に米軍を中心に多用途ナイフ兼銃剣が流行りまして、それに追随したものです。
 現在、世界は多用途銃剣より専科銃剣になりつつあります。日本は20年前に設計された物を用いており、時代遅れの感があります。

 近年では屋内戦闘(CQB)や近距離戦闘の確率が多くなりつつあるため、銃剣の重要性が見直されています。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/02 15:01

>もし敵兵までたどり着いたらブスブスと何回も刺すのですか?



日本軍が初めて万歳突撃をした時、アメリカ兵は宗教上、そして文化の違いからかなり驚いたという話を聞いていますが、戦術的に戦局がこう着状態になると日本軍は突撃してくるということがわかり、わざと戦局をこう着させて突撃してくるのを待つという戦術が占領作戦や陸上戦で行われていたそうです
つまり日本軍の突撃はまったく効果がなく、アメリカにとって利しかなかったことは想像できますね
ですが硫黄島の戦いでは日本軍指揮官の陸軍大将が万歳突撃を禁止し、粘り強く抗戦したため、アメリカ軍に多大な損害を与えたとアメリカの戦争史に書いてあります(それでも日本軍は約2万人の兵が300人まで減らされた後、万歳突撃をして指揮官の陸軍大将を含めほぼ全滅しています)

>また、一回刺されたら致命傷なのですか?

戦場で混戦している時は長時間治療などができないので、失血死をする可能性が高いです
そういう意味では普通に刺されるより死亡率は高いですが、致命傷かどうかは刺された場所によりけりです

上記以外の質問部分は明確には存じておりません
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この回答へのお礼

太平洋戦争では万歳突撃の効果無かったんですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/02 01:54

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