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社会人で簿記1級合格した人に質問です。勉強時間は、どのくらいでしたか?あと期間など。どのような勉強をしたか?など体験談を教えて下さい。私は、社会人ですが、簿記1級をどうしても取得したいと思っています。ですが、途中で挫折する人が多いと聞きます。あと知り合いに全経上級を取得している人がいおりますが、その人の話しでは、問題が難しくなるので早めに2年以内に取得した方がいいと言っていたのですが、どういう事なのか?教えて下さい。宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

簿記の勉強を始めたのは、2003年(その年に日商簿記3級~2級を取得)です。


当時、経理の仕事をしていた私は、日商簿記1級に興味はあったものの、会社法導入など法改正の影響で試験内容も変わったりで、なかなか受験に踏み切れずにいました。
1級の受験勉強に本格的に取り組み始めたのが2007年の春。なんとか運良く合格点をもぎ取れたのは2009年のことです。

仕事のある平日は、1日2~3時間の学習が限度でした。休日は8~12時間。
学習が捗らなかったり追い詰められた時は、睡眠時間を減らして学習時間を増やしました。
布団の上で眠ると翌朝まで目覚めないため、机に突っ伏したり、板の間で横になって仮眠。身体が痛くなって、2~3時間の内に目覚めますが、頭はスッキリします。そうして睡魔と闘いながら、時間の捻出を工夫しました。

私は頭の回転が鈍く、記憶力も理解力も優れてはいないため、簿記の勉強でも理論的に納得せずには先に進めませんでした。
日商簿記受験用の教材だけでは理解には不充分だったため、出題内容の拠り所となる法律(企業会計原則・実務指針・原価計算基準など)に準じた説明が掲載された公認会計士試験用テキストを併用しました。
テキストや問題集の他には、会計法規集(中央経済社)を活用。職場にいた会計士補(日商簿記受験経験者)の方々の「空き時間を利用して何度も読み込むこと」という助言に従って、法規集を持ち歩いては読む癖をつけていました。

専門学校の簿記受験生講座も半年程利用しましたが、「合否を分けるのは自習時間の確保と活用」と講師の方々は仰ってました。

私の場合、テキストも問題集も少数しか用意せず、その代わり、頁が倍近く膨れ上がるまで同じ教材を何度も繰り返し読み解きました。この戦略は、公認会計士や簿記講師など、受験の達人から教わった『勝つためのコツ』です。

受験も1級となると、講師が黙っていても生徒は主体的に勉強して当然…という環境でしたが、挫折する方は少なくなかったです。
受験を諦める方々の大半が「日商簿記1級は資格取得にかかる経費や労力の割に実用性がない」と嘆いてました。「2級で止めておけばよかった」と仰る方も多くいました。
実際問題、日商簿記1級で新たに取得する知識(特に、カタカナ用語)の殆どは、大企業で会計業務に携わることのない限り、使う機会に恵まれない物かも知れません。

私自身が簿記1級を体験して感じたのは、この試験の突破に問われるのは、「資格検定試験としての実用性の追究」より、「簿記のマニアックな世界にどこまで染まり切れるか」。趣味の世界のハナシですね。
現在は、会計業務とは離れた職務に就いている私ですが、簿記の問題を解くのは今でも楽しく、時の経つのを忘れてしまいます。きっと好きなんでしょうね。
日商簿記1級は何度か合格できてホンモノ…とも言われますので、また受験したいなぁ~と思っています。

今後何年かの日商簿記1級に関する動向については、国際会計基準変更の影響で、「貸借対照表」や「損益計算書」などの名称が変わるなど、大きな改変が予測される噂話を耳にしたことはあります。
それが2年先の話なのか、そして試験内容が難しくなるのかどうかは、現時点では明言できません。(すみません。)

1級の場合、とりわけ、商業簿記&会計学において、会計基準(企業会計基準委員会)や実務指針(日本公認会計士協会)などの法律に変化があった場合、出題内容に関係してきます。試験の都度、日本商工会議所のホームページ等で情報チェックをお勧めします。
ただ、日商簿記の場合、法律改正後、直ちに出題範囲が変わるわけではなく、新出題区分導入まで一定の猶予期間が設けられ、その間は改変部分を避けた出題がなされるのが、これまでのパターンだったように思います。

人それぞれ、自分に合った学習方法があり、受験勉強を始めてしばらくは、その模索が続くかと思います。
あまり他人と比べることなく、自分自身が続けやすく頑張れる手段を想像し、何ヵ月か試すことから始めるとよいかも知れません。
勉強するにあたって、合格したいという情熱は何よりの原動力になりますが、社会人である以上、やむなく仕事を優先しないといけない場面もあると思いますので、初めから「いつまでに受からなきゃ」という風に気負い込まない方がいいです。
“試してみて、万が一うまくいかなかったら方向転換”…ぐらいの心積もりで、ご自分の心と上手に向き合い、時にはアメとムチを使い分けながら、マイペースで歩を進めることが、受験生活を続けるポイントのように思います。
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この回答へのお礼

色々な情報と経験を詳しく教えて頂きありがとうございました!!自分にとってとても参考になるものばかりで大変、感謝しております。私も2級合格から受講するか2年間迷いましたが決心がつきました。ありがとうございました。

お礼日時:2011/07/06 12:02

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