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兵庫県篠山市今田町の陶芸美術館ちかくの神社で子連れの狛犬を発見しました。


こういう狛犬は各地にあるのでしょうか。
またなぜ子犬を連れているのでしょうか。(雌犬ってこと?)
いわれ、その他子連れ狛犬についての薀蓄など、教えてください~!

「子連れの狛犬、発見。」の質問画像

A 回答 (5件)

狛犬は、神社の魔除けと考えられ、入り口、または拝殿(神殿)の前に左右一対で置かれます。



また、狛犬は、朝鮮の高麗(こま)を経て日本に伝えられたので、「狛犬(こまいぬ/高麗犬)」と呼ばれるようになったともいわれています。

(日本に伝えられた当時は、「左に獅子、右に狛犬」を一対としていたようですが、現在では獅子と狛犬の違いはなくなり、両方とも「狛犬」と呼ばれるようになりました。)

日本で最初に狛犬が置かれたのは清涼殿だとされます。

(四方を帳によって囲まれた天皇の御座の南北に置かれ、左が獅子だったという記録が残っています。)

枕草子にも狛犬の記述が残っている事から、平安中期には、すでに狛犬が魔除けとして使われていた事が分かっています。
 
狛犬が一般の神社に置かれるようになったのは、平安時代末期からだそうで、最初は神殿の扉の前、後に拝殿の前、その後に鳥居の前という具合に、時代とともに神社の奥の方から入り口の方へと 、狛犬の置かれる場所が移ってきたようです。

狛犬は一般的に、右に口を開いた「阿形(あぎょう」、左に口を閉じた「吽形(んぎょう」が配置されます。(例外もあるようですが・・・。)
 
前置きが長くなりましたが・・・、

実は、どちらかが玉を持っていたり、子供を連れているものは、比較的ポピュラーなパターンだったりします。

(「子取り」、「玉取り」と呼んだりもします。)

狛犬という呼び方が一般化しているので、「子犬」と呼んでもいい気がしますが、単に「子」、または「子獅子」と呼ぶ事が多いようです。

子連れの狛犬(獅子)は、特に中国と日本に多く見られるパターンです。

中国に図案としての獅子が入って来たのは、漢代末期・仏教の渡来と同時期とされています。

中国には、野生のライオンは生息していません。

ですから、インドなどとは違い、「リアルなライオンとは別系統の、独特の獅子デザイン」が生まれ、定着しました。

見開かれた目、広くあぐらをかいた鼻、巻き毛状のヒゲなど、日本の狛犬の形式は、この段階でほぼ作られたといっていいと思います。

実は、中国では比較的早い時期に、

「雌は左前足で一頭の赤ちゃん獅子を踏み、雄は右前足で刺繍のあしらわれた玉を踏む」

という形が出来上がります。

(中華街などで目にする事の出来る中国獅子は、大体がこの体裁です。)

この「子連れ獅子」は、中国で好んで用いられる「吉祥図案」の一つになります。

この様な影響を受けて、日本にも「子取り」の狛犬が置かれる様になったのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

狛犬は狛犬(こまいぬ/高麗犬)だったんですね。
高麗って高句麗のことですね。
あれ、そういえば、高句麗って戌の方角にありますね!

左が獅子で、右が狛犬がもともとの形だったんですか~

>日本で最初に狛犬が置かれたのは清涼殿だとされます。
平安京ですね。
何天皇の時代なんでしょうか。

そうですか、子連れの狛犬はよくあるんですね私は始めて見たんですが。
「子取り」、「玉取り」というんですか。
そういえば、義母が猫がじゃれることを「玉取る」と言うんですが、狛犬から来る言葉なのかもしれませんね~。

>実は、中国では比較的早い時期に、

>「雌は左前足で一頭の赤ちゃん獅子を踏み、雄は右前足で刺繍のあしらわれた玉を踏む」

>という形が出来上がります。

おお!そうでしたか。
この写真の獅子は前足の間に子獅子をはさみ、子獅子が玉を持っています!
中国の影響を受けたものなのかもですね。

大変面白く読ませていただきました。
ありがとうございました。

返事が遅くなりまして、すいませんでした。

お礼日時:2011/07/18 17:03

落語家三遊亭円丈の狛犬の本


「THE狛犬!コレクション」(立風書房 1995)に
狛犬が多数掲載されています。
その中に子連れは
 p.24 東京品川区荏原神社
138 同 大田区磐井神社
 156 同 新宿区秋葉神社
 213 同 江戸川区小松川神社
 244  同 港区氷川神社
はじめ20件ほど写っています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
「THE狛犬!コレクション」読んでみたいです!
関東地方に子連れの狛犬が多いのかも?
大変参考になりました。
お礼が遅くなってすいませんでした。

お礼日時:2011/07/18 17:22

狛犬に定められた形式は無いので、容姿や形態も様々です。


子孫繁栄や親子の愛情から親子の狛犬もかなりあります。また宝珠という珠を持ったり、それが手まりの形であったりもします。
さらに土台が自然石で、まるで自然岩の上から見下ろすように、今にも飛び掛らんという風情で構えているものもいます。
明治から軍の統制が高まったときには砲弾を抱えた狛犬もいます。
狛犬は人気のある素材なので愛好家も多く、幾つものサイトがあるのでご覧になると面白いと思います。

狛犬は中国皇帝の玉座の周囲に垂れている帳の重石でした。
やがてそれ自体が玉座を守る象徴とされ、皇帝の墳墓や住居の門を守護するようになりました。
日本にも遅くとも平安時代中期までには渡来し、当初はやはり玉座の帳の重石でした。
古い文書に「獅子・狛犬は帳の前の南北にあり、左は獅子」とあるそうです。
更に枕の草子にも「み帳のまえにしつらへゆ」とあるそうなので、この頃には天皇の御前に置かれていたのでしょう。
神社の形式は天皇の住まう宮中(皇居じゃありません)や寺院の後世も模しているので、狛犬もまた同様の形式に則って配置されてきました。
やがて皇帝玉座の前の大扉の重石となり、神社でも大扉の前におかれるようになりました。

一方寺院では門前に二体の仁王像が置かれています。
これと狛犬の役目が同じと解釈され、次第に狛犬は宮を離れて門前に出てくるようになったわけです。
狛犬が「あうん」の口をしているのも、明らかに仁王像の影響でしょう。
むしろ元は沖縄のシーサーに近いという人もいます。
最も前面に出たのは様々な書物を見ていく中では灯篭より前というのが一番前のようです。
しかしながら現在では宮を守るものとして、拝殿の前に置かれているのが一般的のようです。
つまり、狛犬より先が真の神様の住いであり、拝殿はいわば客間といった所でしょうか?
以上は神社庁関連の書物、神社(日本堂出版)、神道概説(学生社)、神社の仕組みと慣習・作法(日本実業出版)その他を参考にしました。

これが天満宮になると御使いである牛になり、稲荷では眷属の狐になります。
このほか亀や兎など様々ですし、中には左大臣右大臣が守っているところもあります。
狐の表情も様々で、中には東京の三囲(みめくり)神社のように、ひょうきんなタレ目の狐もいます。
但し、伊勢の神宮には狛犬はいません。(鈴も賽銭箱も拝殿もありません。本来の神社には無いものなんです)

これは余談ですが、実は神社の古い形式では参道は鳥居より先で途中から直角に曲がるか、斜めに拝殿の前まで行きます。伊勢の内宮も階段は本来斜めに上がります。つまり拝殿から参道がまっすぐに伸びているのは寺の形式なんです。
で、神社に「正中を歩くな」という考えはありません。なぜなら本来参道そのものが正中を外れているからです。
また古い動画を見ると、全国の多くの神社で神職が場所に関係なく歩く姿があります。
これは長くなるので詳細は省きますが・・・

斜めになっている参道、あるいは曲がった先の参道で真っ先にあるのが狛犬です。(灯篭は先だけ、或いはその手前にも在る場合があります)
つまりこれこそが「狛犬から先が真の神域」という証しです。
手水をして心身を清めた後には雑念をなくし、狛犬も前を通り過ぎる際には心を空にして無心でいきたいものです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
親子の狛犬ってたくさんあるんですね。
獅子でなく、虎・牛・猪・鼠なんかもありますよね。
子獅子は玉を持っていますが、それは宝珠なんですね~。
>砲弾を抱えた狛犬もいます。
おーっ、ぜひ参拝に行きたいです。

>狛犬は中国皇帝の玉座の周囲に垂れている帳の重石でした。
それは知りませんでした。勉強になります~

>しかしながら現在では宮を守るものとして、拝殿の前に置かれているのが一般的のようです。
滋賀県の日吉大社では本殿の上に獅子がおかれていたのを思い出しました。

>狛犬が「あうん」の口をしているのも、明らかに仁王像の影響でしょう。
>むしろ元は沖縄のシーサーに近いという人もいます。

ということは、中国の獅子は「あうん」の口をしていないんですか?


>伊勢の神宮には狛犬はいません。(鈴も賽銭箱も拝殿もありません。本来の神社には無いものなんです)

おっとビックリ!
知りませんでした~。
奈良の大神神社にも拝殿はありませんが、賽銭箱はあったと思います。

参道のお話も大変面白いですね。

大変勉強になりました。
お礼が遅くなってすいませんでした。

お礼日時:2011/07/18 17:20

wy1です。

訂正いたします。狼は”秋葉神社系統”でした。熊野神社系は”ヤタのカラス”でした。 
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この回答へのお礼

訂正ありがとうございます。
狼は”秋葉神社系統”で、熊野神社系は”ヤタのカラス”なんですね~
すごく勉強になります~
子を連れているのは秋葉神社系ですか?
返事が遅くなってすいませんでした。

お礼日時:2011/07/18 17:06

http://blog.goo.ne.jp/cocoro110/e/aae4d46f8bd62d …
上記を開いて見てください。
また、熊野神社系ですと、狼を狛犬みたいに使っていまして、片方に子ともがおりますね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
貼っていただいたサイトですが、記事がありません~
他にも子どものいる狛犬があるんですね。
参考になりました♪

お礼日時:2011/07/18 16:48

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