プロが教えるわが家の防犯対策術!

営業活動によるキャッシュフローで棚卸資産の減少額があると思うのですが、 なんで期首よりも期末の棚卸資産が増えていたら、キャッシュを減額するのでしょうか?? 分かりやすく教えていただけると助かります。 よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

この問題は、棚卸資産の増減欄だけで理解するのは難しく、キャッシュフロー計算書の全体構造を理解する必要があります。



説明の便宜上設例を使います。
[設例]
税引前当期純利益 500
期首棚卸高 100
当期仕入高 1,000
当期払出高 950
期末棚卸高 150
棚卸資産の増減 +50

まず、営業活動によるキャッシュフローの最初に税引前当期純利益500がありますね。これは何を意味するかというと、すべての取引が現金取引ならば、税引前当期純利益500は営業活動によるキャッシュフローと同額だと云っているのです。
現実には、売上・仕入等に掛取引があるので、そのズレを調整するために売上債権の増はC/Fマイナス、買掛債務の増はC/Fプラスといった調整を行う訳です。

ところで、肝心の棚卸資産についてですが、現金取引と仮定して
当期仕入高 1,000 については
 棚卸資産 1,000 /現金 1,000
当期払出高 950 については
 売上原価 950 /棚卸資産 950
と仕訳されています。

貸方に現金1,000ですから、棚卸資産に関しては営業活動によるC/Fマイナス1,000となるはずです。ところが税引前当期純利益に、売上原価950がマイナスとして反映しているだけですから50だけ合いません。その理由は、在庫増となった棚卸資産50にも現金が流失しているからです。
そこで、この在庫増の50を棚卸資産の増として記載することでつじつまが合うのです。

税引前当期純利益に含まれる売上原価(△950)+棚卸資産の増(△50)=△1,000 → 仕入による現金支出1,000と一致

ちなみにこれが掛仕入だと、それはそれとして買掛債務の増減欄で調整されるので、やはり棚卸資産増減は現金仕入、掛仕入に関係なくC/Fの調整項目となるのです。
    • good
    • 0

現金と棚卸資産しかない会社をイメージしてみましょう。


今、第1期のB/Sの借方が
棚卸資産100、現金100だという事を仮定して下さい。

その後第2期では全く棚卸資産が売れないのに更に商品を追加して
棚卸資産(仕入) 50 /現金 50
という取引を行ったとします。

そうすると第2期のB/Sの借方は
棚卸資産150、現金50になりますね。
第1期と比べると棚卸資産は50多くなってるのですが、それはその分キャッシュが減少しているってことです。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!