A 回答 (15件中1~10件)
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No.13
- 回答日時:
#3です。
>予測できないからと言ってそれを偶然と呼んでいいのでしょうか。
偶然と必然に関しては、予測可能性=確率論ではなく、混沌か秩序かで考えてみてはいかがでしょうか。
世の中が秩序立っているときには物事は必然的に決まるが、無秩序であるときには物事は偶然に決まるだけ、という考えです。
ライプニッツやニュートンの時代には宇宙(=万物)は秩序を持って記述されると考えられていました。
秩序があるので、その秩序を規定しているルール(=物理法則)を見つければ、すべての事象が「決定論的」に決まるのだが、人類の観測能力が足らない為に「現時点では」完全なる未来予測ができないのだ。この考え方が18世紀までは主流だったと思われます。
20世紀の科学は三つの大発見がありました。
相対性理論と量子論と散逸構造論の3つです。
三つ目の散逸構造論は一つ目、二つ目ほど有名でないので、この世が「決定論的」に決まると考える人も多くいます。日本の高等学校では、相対性理論と量子論の名前を教えても、散逸構造論に関しては触れていないかもしてません。もう21世紀になって10年以上過ぎているのですから、20世紀の三大発見に関しては教えて欲しいですね。
イリヤ・プリゴジンが散逸構造論でノーベル賞をとったのは1977年のことですから、もうすぐ高校教科書に入るでしょう。
散逸構造論以前の世界観・宇宙観は、エントロピーの増大(熱力学第二法則)でした。
世の中はエントロピーが一方的に増大し続ける、という理解です。
有る系でエントロピーが減少したように見えても、その系を含むより大きな系で観察すると、必ずエントロピーが増大しているということです。
言いかえると、世の中は「常に」秩序ある状態から秩序無き状態(=混沌)に向かう、という世界観です。
二種類の液体の温度差が有った場合、その二種類の液体を混ぜるとかならず同じ温度に向かい(=無秩序になり)、二度とふたたび元の温度差が生じる(=秩序が生じる)ことはない、というのがエントロピー増大の決定論的世界観です。
イリヤ・プリゴジンは混沌(=無秩序)から秩序が生まれることは無いのか、考えました。
そして、生命の誕生、生命活動が混沌から秩序を生み出す実例であることを発見しました。
ライプニッツの世界観では、宇宙の時間を遡れば、必ずある状態に達する(=可逆的)仕組みだったのですが、生命活動を含む世界では、環境を戻しても生命誕生以前に戻りません(=不可逆的)
密閉された気体の温度を上げると圧力が上り、温度が下がれば圧力が下がるというような可逆的な現象だけの組み合わせで世の中が出来あがっていたわけではないのです。
混沌の中で発生したある種の出来事(=偶然の出来ごと)は、条件を戻しても元には戻らないのです。この性質を非平衡性と呼びます。
混沌から秩序が生まれる。この世には不可逆的プロセスがある。非平衡の世界がある。いづれも1977年以前に教育を受けた我々には理解しがたいことです。しかし、やがて、相対性理論が一般常識となったように、人々の一般認識になる日が来るのでしょう。
ご回答ありがとうございます。
ちょっと私にはわからないのですが、
混沌の中から秩序が生まれるとすればそれはやはり必然なのではないでしょうか。
宇宙が誕生したころは混沌としていたと思いますが、混沌のままではなかったのですから混沌から秩序に変化する必然性が組み込まれていたと思えるのですが。
No.12
- 回答日時:
「精密な微視的相互作用のモデリングを行えばすべてが明らかになるという、固定観念または幻想から脱却」したほうが予測が正確になるケースがそのひとつだと思われます。
偶然もちゃんと数学の対象になっています。
例えば1000人が同時にコイン投げをした時の表と裏の数を予測するために、一個一個のコインの運動の「完全な力学的な検証」に頼っていたらかえって解けなくなってしまうのです。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/suzudo/complex.html
結局、全てを因果によって説明をつけるのが科学、とは言えないでしょう。
ご回答ありがとうございます。
予測できるかどうかはもはや問題ではなさそうです。
偶然とは何かという問いに対して、科学はどのように答えるのだろうかと思います。
因果律の鎖が途切れていないのであれば結果論的に全ては必然になるのではないかと思うのです。
No.11
- 回答日時:
質問自体に矛盾があることに気が付いていない。
>完全な力学的な検証ができるなら予測可能ではないでしょうか
「なら」のつく言葉は全く信用してはいけません、「たら」「れば」も同じです、不可能も可能ととれる表現ができます。
解明できていないことを解明する努力をするのが科学、すべてが解明された状態では科学はありません。
>科学的に見て
というからには、解明されていないものの存在を認めなければ、この表現は矛盾です。
No.10
- 回答日時:
ごめんなさい、ちっと説明が不味かったですね。
ぶっちゃけた表現をすると。
現代科学では「解らないことの一部は偶然で片付ける」「不確定原理に支配される物は解らない。だから偶然で説明する」って側面があるな~ってことです。
偶然というのも、こじつければ「原因の説明」なわけで.....。
原因は解んないけど、事象の観測においては「確率論」で予測可能でしょ?としている。
因果でなく、確率で結果を予測しようとしているってことですね。
ご回答ありがとうございます。
今のところ確率でしか説明するすべを持たない領域があるということですね。
しかし、そこは因果律の外にある領域なのでしょうか。
No.8
- 回答日時:
ANo.2 です。
> 予測できないのは人間の技術的問題が原因ではないのでしょうか。
量子力学的な現象は、技術的問題ではなく、根本的、原理的に予想不可能とされています。
アインシュタインがこの考え方に納得せず、「神はサイコロを振らない」と言ったといわれていますが、現代では否定されています。
No.7
- 回答日時:
存在の持つ確率性が、情報不足による現象的なものだと
するのが決定論的立場ですが、その実、不確定性原理
(ある性質を完全に確定しようとするとその性質を実体化
すべき他の性質が無限不確定化する)を起源とし、階層
現象表面的に捉える(本質性を確定しない)事により、
有限な性質を持つ存在性が可能になっている事が明らか
になっています。
原理的な確定性=本質的な因果律が成立しない事は、
例えば、物理学的な状態Aが、Bに変化する確率は、その
AがBになる複数のプロセスの全ての確率を足したものと
なる事から、明らかとなっています(経路積分)。
それは、ミクロなレベルの話だけではなく、2本のスリットを
通してその向こうのスクリーンに電子を飛ばした場合、1個
単位で電子を飛ばしても、スクリーンに次第に描かれるのは、
2本の帯ではなく、干渉縞模様である事にも表れています。
即ち、スクリーンに1つずつ消えていく電子が、それ以前に
消えていった電子の場所を覚えていて、皆で協力しているか、
1個の電子が、2つのスリットを同時に通った可能性同士が
干渉しているか、です。
「偶然か必然か」は、存在の原理的本質としての確率的実体
の集合において、そうした確率波動が相殺された上に成る=
階層現象の表面的定性化=いい加減な認識によって生じた
決定論的な幻想において生じる疑問に過ぎません。
No.6
- 回答日時:
「自然界」の、極々一部を理解したような形で「人間」が作った「インターフェイス」が『科学』なわけで、自然界の流れの中では至極必然的な事柄であっても、ほとんどを理解していない及び理解しているように感じているだけの人間が、「予測できなかったことがすべて『偶然』」と言っているだけのことと思います。
「偶然」って、人間が自然界を相手にした時に「負け惜しみ」で作った言葉のように思います。
ですので、科学的に解明できていれば「偶然」なんて言葉は使いません。
自然界の法則を知ったような感覚になっている人間が、「常識」と言う理論や感覚では説明が困難か又は、確率的にあり得ないと思われた時に、「偶然」と言う言葉で片付けているのでは。
人間の科学には必ず『誤差』と言うものがあります。
なぜなら、人間は自然界の表面しか見ることができていないからです。
誤差のない結果を出そうとすると、「クォーク」かそれ以下の『物質又はエネルギー』レベルでの挙動を計算する必要があります。
所詮『計算』するしかないわけです。
自然界は計算で動いていないわけで、ここでもう既に『誤差』が出てくるわけです。
計算するにしても、基本となる『理論・法則』を基に計算するわけですが、それすら常に覆されているわけで、真偽は現時点では不明。
「天動説」が信じられていた時代の科学は、当時としては最先端だったと思います。
その当時を「現在」に置き換えてみれば、今の科学はすべてが『真』であると、誰も肯定できないでしょう。
今は、人間の科学で考えられる『誤差』の範囲内で生活しているわけなんで、その誤差から少しでも外れた現象はすべて『偶然』と言われる現象になると思います。
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