No.3ベストアンサー
- 回答日時:
「いま免除されている」ということよりも、「初診日よりも前に免除されていたか」のほうが大事です。
なぜなら、初診日の前日の時点で、以下のどちらかの保険料納付要件を満たすことが必要だからです。
なお、保険料納付済と表現したときには、実際に国民年金保険料や厚生年金保険料を納めた期間はもちろんのこと、国民年金第3号被保険者(いわゆる「サラリーマンの妻である専業主婦」)だった期間(保険料を納める必要はないが、納めたものと見なされる期間)も含みます。
1)<大原則>
公的年金制度(国民年金・厚生年金保険・共済組合)の被保険者であるべき全期間(通常、20歳以上)のうち、初診日のある月の2か月前までの期間の期間まで、全期間の3分の2以上が「保険料納付済」か「保険料免除期間」になっていること
2)<特例>
上記1が満たされていないときは、平成28年4月1日前に初診日があるときに限り、初診日のある月の2か月前からさかのぼった1年間(要は、初診日のある月の13か月前から2か月前まで)が「保険料納付済」か「保険料免除期間」になっていること(この1年間に未納がないこと)
初診日とは、その障害年金の請求事由となる傷病のために初めて医師又は歯科医師の診察を受けた日のことを言います。
この日のカルテが請求時に現存し、かつ、そのことを初診時医療機関に証明してもらえることが条件です。
これを初診要件といい、保険料納付要件の次に必要な2つ目の要件となります。
初診日のときに国民年金にしか入っていなかったとき(国民年金第3号被保険者だったときを含む)は、障害基礎年金しか受給できません。
一方、厚生年金保険に入っていたときは障害厚生年金を受けることが可能で、年金法でいう1・2級の障害の状態(身体障害者手帳の障害等級とは全くの別物です)であれば、併せて、同級の障害基礎年金も受給できます。
3つ目の要件(最後の要件)は、障害認定日要件です。
通常、初診日から1年6か月を経た日を障害認定日といい、この日に年金法でいう1級から3級までの障害の状態のいずれかに該当している場合(但し、障害基礎年金しか受けられないときは、3級の状態ではだめ)に、初めて、請求が可能となります(本来請求といいます。)。
また、障害認定日のときにまだ障害の状態だとは認められない場合は、その後65歳を迎える前までに障害が悪化して該当するようになれば、その時点で初めて請求できるようになります(事後重症請求といいます。)。
> 年金保険料を支払っていた人が身体障害者手帳1級、2級を受給するような状態になった場合には受給できますが
誤りです。
身体障害者手帳を持つ・持たないは全く無関係で、保険料納付要件と初診要件があらかじめ満たされていることを前提に、年金法で定められる障害の状態を満たせば良いのです。
したがって、手帳を持っていなくとも、年金法でいう障害の状態を満たせば可です。
障害認定基準も両者で全く異なります。根拠法が異なるためです。
おまけに、年金にはあって手帳にはない(あるいはその逆も)という障害も存在します。
> 20歳前障害等々障害年金は要件が細かく
20歳前に初診日があるとき(早い話が先天性障害であるときや、幼少時からの障害を持つとき)で、その初診日のときに国民年金にも厚生年金保険にも入っていなかった、というときに限って、障害認定日の時点で年金法でいう障害の状態であれば、あとは初診要件を満たすだけで足ります。
このとき、保険料納付要件は問われません。つまりは、保険料納付ゼロで受給できてしまいます。
これを、20歳前障害による障害基礎年金といいます(障害厚生年金は受けられません。)。特例的なものです。
障害認定日の時点て、年金法でいう1級か2級の状態にあてはまっていれば請求できます。
但し、ここでいう障害認定日とは、もし、初診日から1年6か月を経てもその日が20歳に至っていなければ、初診日の1年6か月後ではなく、20歳の誕生日の前日となります。初診日の1年6か月後が20歳過ぎになるなら、そのままです。
なお、事後重症請求に関する決まりごとは、先述した内容と同じです。
いずれにしても、たいへん複雑なので即答は困難です。
年金事務所に詳細をお尋ねになることを、強くおすすめします。
この回答へのお礼
お礼日時:2012/01/27 12:36
大変お詳しいアドバイスを恐縮です。
とてもよくわかりました。
沢山の記述は大変だったのではないでしょうか…
どこの誰かわからない者にご親切にありがとうございます。
大変勉強になりました。
多くの方もとても参考になると思います。
ありがとうございます。
![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/common/profile/M/noimageicon_setting_07.png?5a7ff87)
No.2
- 回答日時:
現在は国民年金全額免除でしょうが、障害年金受給のためには、その障害が発生する傷病に関連する
最初の病院受診の際に
・納付すべき期間(加入期間)の3分の2以上が納付済みであるか、免除を受けていること。
・障害等級1級または2級に該当すること
・初診を受ける前日までの年金納付状況が、初診日の月の13ヶ月前から2ヶ月前の1年間すべて、
保険料を納付か免除をされていること
上記のようなことが必要です。
つまりは、年金保険料を支払っていた人が身体障害者手帳1級、2級を受給するような状態になった
場合には受給できますが、年金保険料を払っていなかった人は受給出来ません。
ただ、20歳前障害等々障害年金は要件が細かく、質問者様のような質問には返答は困難です。
上記のことに当てはまりそうであれば、お近くの年金事務所にご相談ください。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 国民年金・基礎年金 国民年金を免除・減額申請した場合、ケガで将来的に障害年金を受給する際はどうなりますか? 6 2022/09/27 21:25
- 厚生年金 障害年金受給者です。働く月収が、今後、180万÷12を超えます。 この場合、①会社の健保に加入出来る 3 2022/05/31 17:57
- 国民年金・基礎年金 子が国民年金「全額免除」でも親の年収が110万円を超えていたら、「年金は親が払っているの?」 3 2023/07/14 10:43
- 国民年金・基礎年金 障害年金受給者がダブルワークで130万円(106万)以上稼いだ場合でも国民年金は法定免除のままでしょ 4 2023/02/19 20:34
- その他(年金) 障害年金受給中の基礎年金保険料支払い全額免除の場合の厚生年金保険料納付の扱いについて 2 2023/08/24 20:19
- 国民年金・基礎年金 52歳で国民年金になりました 6 2023/05/27 11:07
- 国民年金・基礎年金 ねんきん定期便の「これまでの加入実績に応じた年金額」が何を表すのかはネットで、すぐに見つけられたので 2 2023/04/17 23:06
- 国民年金・基礎年金 【詳しい方】国民年金保険料追納について教えてください! 国民年金保険料追納の案内はがきがきました。 3 2022/09/17 20:51
- 厚生年金 契約社員なのですが、社会保険に加入出来る条件を満たしているので、社会保険に加入させて下さいと会社に申 5 2022/11/04 06:25
- 国民年金・基礎年金 障害基礎年金2級受給中です。収入があっても国民年金の法定免除って出来ますか? 3 2023/02/08 13:59
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
障害者年金について質問です。...
-
精神科に今、通っていますが2級...
-
障害基礎年金のコード番号の違...
-
障害年金の保険料納付要件について
-
傷病手当受給中その後について...
-
年金を払っていない場合、障害...
-
障害年金について質問ですが、...
-
障害年金についてなのですが、...
-
成人になってから発達障害の診...
-
未成年者の厚生年金支払いにつ...
-
2年くらい前に、スキルス胃がん...
-
数年しか掛けてない国民年金、...
-
うつ病での障害年金の申請につ...
-
国民年金の学生免除(納付猶予...
-
納付と納入の違いは?
-
会社内での交通費清算について
-
国民年金保険料免除期間納付申...
-
時間的猶予
-
国民年金保険料口座振替納付申...
-
退職後の年金と国民年金基金
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
私はADHDで精神障害者手帳...
-
2年くらい前に、スキルス胃がん...
-
障害者年金を貰いたいのですが
-
傷病手当受給中その後について...
-
用件と要件と条件の違いが分か...
-
19年精神科に不眠症で通院し...
-
障害基礎年金の受給要件
-
障害基礎年金のコード番号の違...
-
前科者の精神障害者は障害者年...
-
障害基礎年金・国民年金に任意...
-
躁鬱病でリーマスを飲んでます...
-
第三号被保険者に係る特例
-
障害者年金について 私は現在19...
-
国民年金未納状態の人間が、障...
-
国民年金全額免除と障害年金
-
障害年金を詳しく教えてくださ...
-
成人になってから発達障害の診...
-
数年しか掛けてない国民年金、...
-
障害年金受給資格に関する質問...
-
年金手帳が無く年金払ってない...
おすすめ情報