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No.2
- 回答日時:
旧暦の4月24日は、ほぼ夏だと思いますよ。
もちろん盛夏ではありませんが…「夏のはじまり」、あるいは「夏めいて来た」という感覚だったと思います。
5月6日に始まった戦いを「大坂夏の陣」と呼ぶくらいですから…
私の解釈は、そんな短い夏の夜を自らの人生になぞらえて詠んだ歌だと思います。
直訳ではなく、「これから自害する」というお二人のシュチュエーションを踏まえて解釈をすると
お市:それでなくても短い夏の夜が終わってしまったわ。ほととぎすが誘うから(そろそろ逝かなくてはいけない)
勝家:夏の夜のようにはかない物(人生)だったが、僕たちの生きた証しとして、この名を高めてくれよ!ほととぎす
という感じではないかと…
ちなみに、平安の昔から、ほととぎすは、「黄泉の国(あの世)へと導く鳥」とされていましたので、その意味も込められています。
あと、このシーンには続きがあります。
ここで、二人の辞世を書きとめた勝家は、そばにいた留守居役の中村文荷斎(彼は和歌の名手と言われてました)に、その歌を見せて返歌を求めます。
上記の2首を受けた文荷斎の歌は、
「おもうどち 打つれつつも 行道の しるべやしでの 山ほととぎす」
解釈としては
「思うんですが、お二人の行く先では、きっと、ほととぎすが道しるべとなってくれますよ」
「短い夏の夜が明け、ほととぎすに誘われ導かれる」=「はかない人生を終え、あの世へ旅立つ」という感じでしょうか。
No.1
- 回答日時:
お市の方 辞世の句の意味
「普通であれば寝てる時間なのに、夏の夜に夫婦・家族の別れを嘆くほととぎすの様なものだ」
柴田勝家 辞世の句の意味
「夏の世の夢ははかない。我らが暮らした城は無くなるが、せめて名跡だけでも、ほととぎすよ、大空に連れていってくれ」
つまりは、この2人が自害したのは正に「春」。ほととぎすの季節です。ほととぎすは漢字表記すると幾つかありますが「不如帰」と書く場合もあります。意味は「帰るにしかず」「帰らざるが如し」。夏には鳴き声が聞こえなくなる「ほととぎす」。自害するので、もうこの世ともお別れだという意味で「ほととぎす」を使い、お市は詠んだと思われます。それに応えたのが勝家の句。北の庄で暮らした城は無くなるが、せめて名跡だけでも後世に残す為、一緒に大空のかなたに連れていってほしい、という願いを込めて、妻である市の「ほととぎす」を受け、勝家も「ほととぎす」で返した、と思われます。
戦国の世にあって、数奇な運命を辿った「お市」。かつての織田四天王の長でありながら、信長を本能寺の変で倒した同じ四天王の明智光秀を秀吉に討たれ、その実績で勝家に代わり、織田家存続・乗っ取りを図る秀吉を阻止せんと立ち上がり、しかし敗れた「悲業の武将」柴田勝家。
その二人の悲業・無念がまざまざと現れている句だと思います。
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