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定冠詞(the)は「特定された物」につく、と文法書では説明されます。しかし、
The dog is faithful.
という頻繁に挙げられる例文でも簡単に「特定された物」ということでは説明出来ません。この文は二つの意味に取ることが出来ます。
1.「その犬は忠実である」
2.「犬というものは忠実である。」
1の場合はたしかに「特定された物」についています。しかし、2の場合はそうは言えません。あるサイトでは、
「種族」や「類」の全体を表すのに定冠詞を使う
と説明しています。しかし「全体」とは「特定」の対立概念です。この説明は「AはAでありかつAではない」と言っているのと同じで、二律背反に陥っています。つまり説明になっていない、ということです。このような説明でこと足れりとするのは、一種の思考停止と言ってもいいでしょう。
私は、定冠詞は「全体、一般」対「特定」という視点ではなく、全く別の視点から説明すべきであると、考えています。それはこれら二つの文を共に許容する、これらの文に潜む共通性を説明する視点です。

これまで述べてきたことの裏返しが、
A dog is faithful.
という文はなぜ成り立たないか、という疑問です。これが成り立つ、という意見の人があるかもしれません。またそう解説しているサイトもあります。しかし私はこの文は根本的におかしい、と思っていますので、その前提で話を進めます。
前に不定冠詞の質問をしたとき、不定冠詞の基本的な意味は「任意の」ということだ、という意見がありました。しかし「任意の」を英語に訳すとanyであってaではありません。そして
Any dog is faithful.
ならば問題なく成立します。なのになぜ、「任意の」という意味があるにしろ、ないにしろ
A dog is faithful.
という文が成り立たないのか。
The dog is faithful. も
The dogs are faithful. も
Dogs are faithful. も問題なく成り立つのに、なぜ
A dog is faithful.だけは成り立たないのか?
「一匹の犬は忠実だ」という日本語が成り立たないのと同じ事だ、という意見があるかもしれません。その通りです。しかし私はここにこそ冠詞の問題の核心があると思っています。つまり、「一匹の犬は忠実だ」という、文法的にも、内容的にも間違っていないこの文がなぜ成り立たないのか。英語の冠詞の問題を、単なる英語の文法の問題としてでなく、おそらくあらゆる言語に共通な、言語の主体と客体と言語そのものの関係にかかわる問題としてとらえる視点へのヒントがここには隠されていると、考えています。

みなさんの、冠詞についての考え方を、できれば私の問題意識にそった形で聞かせていただければ、と思います。

A 回答 (3件)

「定冠詞」の基本は、「話し手の私がいうあのことは、聞き手のあなたが思うあのことですよ」です。


「特定の」というのは、例えば、the dogと私がいえば、あなたも思い浮かべるあの特定の犬ですよ。
一方、the dogの総称は「犬ということであなたも思い浮かべる犬すべてについてですよ」。

 
「不定冠詞」の基本は、「話し手の私は適当に思いうかべますが、聞き手のあなたも適当に思いうかべてください」です。結果として a dogの総称は、「私が適当に思い浮かべる犬と、あなたも適当に思いうかべる犬のどちらでもいいです」です。

結果として、どちらも総称になります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/07/04 23:11

The dog is faithful.


(ほかの動物と比べて)犬は忠実だ。
A dog is faithful.
(多くの犬の中の一頭に注目して)犬は忠実だ。
Dogs are faithful.
(どの犬にも当てはまるが)犬は忠実だ。

だったと思います。
「aとtheの底力 冠詞で見えるネイティブスピーカーの世界」
津守 光太 著(有)プレイス 1500円をお勧めします。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/07/04 23:11

 意見も何も辞書に記載がありますよ。



 まず、a/an。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=a&dty …

>(4)((総称的))…というもの,…というものはすべて(any, every)
>A square has four sides.
>正方形は辺が4つある
>A tiger is a beautiful animal.
>トラは美しい動物だ(▼1匹に種族全体を代表させる).

 次にthe。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=the&d …
>10 ((総称))
>(1)((人間・動物の種類))
>language development in the child
>幼児における言語発達
>The owl can see at night.
>フクロウは夜目が見える(▼Owls can see ...がふつう).
>
>(2)((ある種の病名))
>the measles
>はしか
>(3)((集合名詞につけて))
>the multitude
>大衆

 いろいろ英語サイトもあるでしょうし、書籍もいろいろでしょう。辞書すらカバーできないようなら、そういうのは捨ててしまえばいいんじゃないでしょうか。

 古典ですが「日本人の英語」(ピーター・マークセン)が英語学習者の間でよく読まれていたことがあります(私も遅まきながら読みました)。冠詞について、結構面白い見解が述べられていますよ。たとえば、名詞に冠詞が付くのではない、とかですね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/07/04 23:10

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