小規模の製造業の話です。
ISOを修得しないと、受注先指名が無くなる、と、親会社からの指示で、色々改変をしています。
膨大な数の書類作成と管理手順書などの作成が日課になってしまい、肝心の現場の製造業が停滞しています。
困るのが、管理者がパソコンに付きっきりになってしまい、現場状況を全く把握できない事に気が付かず、卓上の理想論ばかりを追いかけ、最終責任は、作業者に押し付けるので、有能な技術者は次々と去ってゆきます。
技術の高さを保証してもらうためのISOなのに、その技術者が不在では、どうしようもありません。
なぜ、こんなに必要とも思われない書類ばかりを作成しているのか。設計上の問題より、現場で実際に起きている不都合に臨機応変に対応できないのか。
これでは、ISOを修得する見返りが素人集団になってしまいます。
本当にISOは必要なんでしょうか。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
まず勘違いされている部分があるので一つだけ。
ISOは「技術の高さを保証してもらうためのISO」ではありません。
作業工程を明確化し、透明化することで品質管理の保証をするものです。
結果、質が高いということです。
決して技術の保証ではありません。
また、nanohito67さんが悩むような事例は実は数多くあります。
ISOって本当に必要なのか?って疑問に思ってる人はたくさんいます。
今までなかった書類が増えるので作業量も増え、アップアップしてしまうのが現実です。
ただ、必要、必要でないは一言ではいえません。
ケースバイケースだからです。
お奨めの本がありますので紹介しておきます。
大きい本屋さんに行けば在庫もあるかもしれません。
「ISO9000'sが会社をつぶす<増補版> 間違っていた建設会社の導入方法」
(株)システムズ 山崎裕司 著
日刊建設通信新聞社
建設業界の話がメインですが、本当にISOが必要かどうかという点では共通しております。
参考になるかと思いますのでお時間などありましたら立ち読みでもしてみてください。
ありがとうございます。
会社側の説明が、全く意味違いであることがわかりました。
そうですか。「品質管理の保証」なんですね。
管理だけに重点が置かれているので、こんなに莫大な書類が発生するのですね。
だったら、技術者に依存するタイプの製造業には邪魔ではないか、と思います。臨機応変、即断即決が求められるのに、たった0.1ミリの修正をするために、10枚以上の提出書面と、認定までに1週間近くかかるので、その間に不良品が続出して、管理者は責任を取らないので、お話になりません。
おすすめの本、探して読んでみます。
ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
早々のお礼コメント、ありがとうございます。
大変だとは思いますが、かなりの多くの書類が必要なようです。
業務上、または品質を保証する上でそんなに必要になるなかはなんとも言えません。
しかしながら、取得するには必要なようです。
今は大変かと思いますが、ここを乗り越えないと受注できなくなるという危機感を持って取り組んで欲しいと思います。
一度取得すれば、あとは少し楽になるはずですし、書類の作成にも慣れてくれば徐々に時間もかからなくなるでしょう。
ISO取得に向けて、本来ならばプロジェクトチームを組むなりして、本来業務と分けて取り組むぐらいの稼動を用意することが必要かと思いますが、nazonohito67さんの会社では、どのように取り組んでいらっしゃるのでしょうか?
また、会社側が社員にISOの意味や必要性を正しく説明していないのでは、それに協力しようという気持ちが沸いてこないのも当然ですね。
ここにも改善すべき点があるかと思います。
もし、会社側が「書類さえ揃えりゃ、どうにでもなるんだろ」って考えだと、マズイですね。
実際に使う人達に理解してもらうことってすごく重要ですから。
nazonohito67さんがどのような立場の方なのかわかりませんが、機会があれば技術者にISOの意味と必要性を教えてあげて下さい。
また会社の上層部に近いなら、社員に正しく理解してもらる必要性を訴えてください。
度々の登場、失礼しました。
頑張って下さい。
再度のご回答、ありがとうございます。
おっしゃる通り、ISOのプロジェクトチームを作って、本業とは別に動いていれば、問題なかったのですが、「品質担当者」「現場主任」「工場長」の3本柱が、もうパソコンにつきっきりなので、お話になりません。
私は「量産」とは別の「技術開発、試作」担当なので、本来、量産工程に口は出せないのですが、現状がこんなありさまで、従業員さまからの苦情、整備、改善要望が、こちらに向くようになり、思い余って質問してみました。
ご返答、本当にありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
ISO取得のために工数がかかるということは、今までは経験や勘を頼りに仕事をする事が多かったということだと思います。
ISOでは全て文書に基づく作業になり、初心者から熟練工まで均一的な作業が行えることも目標に出来ると思います。
今は文書化をしなくても作業は順調に進むのでしょうが、今後、熟練工と呼ばれる人達が定年を迎えるにつれて、後継者の育成も会社にとっては大きな課題となるでしょう。
その時になって慌てるよりも、今の段階で「作業手順の棚卸」をしておけば、将来的にはプラスになると思います。
何事も改革には「生みの苦しみ」が伴います。一度文書化してしまえば、あとは改版するだけなので、そんなに手間は掛からないと思います。
ご回答、ありがとうございます。
ISOは、すべての人に均一的な作業をしてもらうためには重要である面は理解できます。
私が危惧しているのは、皆が均一作業できるために機材を整備できる、それこそ職人芸の方々がいなくなってしまう事です。現在、本当の素人さんが、機材整備にあたっていますが、壊すことはあっても、直すことはまずありません。本人はそれに気が付きません。
責任をとらされて辞めた人達には申し訳ないのですが、もうすこし、部下に基本を教え込んで欲しかったです。
そうなると、会社業務としてのISOとは別に、整備士の為の細かなマニュアルが必要になってきますね。
そんなものも無いのか、と言われそうですが、ないんですよ。恐ろしいことに。
No.5
- 回答日時:
こんにちは!
家人の関係で「ISO」の書類作りをしたことがあります。
あなたが仰る通り、「何でこんな事で会社の評価が決まるの?」と思う事は実際多いです。
その上、先の方が仰る通り「ISO」自体が技術力の高さを示す指標ではない事は確かです。
また、「ISO」の書類が本来の仕事の書類よりも業務を圧迫している可能性も多々ある事も事実です。
しかし、取引先が「ISO」を導入している場合、あなたのお勤めの会社が取引先としていかなるものか?
と言う事を判断する材料として「ISO」を用いる事もあるのです。
(つまり、「ISO」をとる事が技術力の向上という面にはたらくのではなく、取引先の「評価基準」になると言う事です)
どのようなフォーマットであなた方が「ISO」を実行しているのかはわかりませんが、あなた方の会社の取引先が「ISO」を持っている必要があるというならやはり持っておかなければならないでしょうね。
(ただし、「ISO」は年に一度くらいの割合で検査があるはずですので、その時に管理書類等の見直しをして出来る限り余分な部分は切り捨てていく事をおすすめします!)
あくまでも私的な意見と言う事で…。
それでは!
(ちなみに、私が関係したのは建設業関係の書類でした)
ご返答ありがとうございます。
そうですね。親会社が「保証」として修得せよ、との指示ですから、それはやらなくてはなりません。
会社自体の利益と、取引先から見て、どうか、が重要なのでしょう。
今はもう、管理者が書類に追われて、実務が停滞しているのが、非常に問題なのです。管理者は以前の責任ある立場にいて、ISO作成のための人員を確保すれば、こんな事には
ならなかったと思います。
自分でなくてはできない、と言ってますが、それこそ、こちらのほうが、代わりはいくらでもいます。
むしろ、第3者に作ってもらったほうが、甘えがなくて良いと思いますが。
ISOとは、いったいどんなものか、みんなに、もっと判りやすく説明して貰いたいです。
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
有能な技術者が去ってしまっては、ISOどうこうよりも会社として心配ですね。
技術者は会社の宝といってもいいと思います。
しかし会社を去るのは「ISOのせい」とばかりは言えないような気がします。
管理者の日頃の対応にも問題がありそうですね。
すいません質問に答えていませんでした。
ISOは書類作成が大変で実効性があるかが問題ですね。
最初は確かに大変ですが、軌道に乗ってくると色々な問題点が見えてきます。担当者の姿勢も大切です。「ただ認証をクリアすればよい」、という考え方だと机上での数字遊びになってしまいます。これでは何の意味もありません。
また、本来の意義を全員で共有できるようにする事が理想です。
しかしながら、最近の何でもかんでもISOというのは流行のようなものでしょう。認証審査会社だけが良い思いをしているだけでは・・・
ご返答ありがとうございます。
現在は、ただただ、卓上の理想論が先になってしまい、
管理者に現場の声が届かない状態です。
前はそんな事はなかったのですが、機材を保守、整備する人たちもパソコンに付きっきりで、相当深刻な問題が発生しない限り、動こうとしません。
なかには、パソコンの使い方で悩みまくって、無駄な時間を過ごす人までいます。書類を作る以前の問題です。
もう少し、手順を簡略にしてくれるとありがたいのですが。
ご返答、とても参考になりました。ありがとうございます。
No.3
- 回答日時:
必要かどうかといえば
・受注先指名が無くなる
・親会社の指示
といった点から、必要だということでしょう。
受注ができなきゃ会社は存続できないのですから、絶対に必要だといえるでしょう。
ISOの9000シリーズを取得しようとしているなら、品質管理のものです。
これは技術があるとか無いとかの問題ではなく、品質が保証できるだけの手順を踏んで、管理が行き届いているかという点を見るのです。
技術者が自分の勘や経験で仕事をするというだけでは、信用されないのです。
何か問題があった場合、ISOを持たないような業者に発注していたとしたら、「なぜそんな業者を選んだんだ!」って発注者が責められることもあるでしょう。
ここで問題になるのは、ISOの必要性をキチンと技術者が理解していなかった(上層部が理解させていなかった)ことだと思います。
また導入にあたって、現場から出ている苦情も、「ISOなんか無ければいいんだ」という気持ちからのものなら、何を言っても無駄です。
導入することは必須なのですから。
どうすればより効率的な方法でISOの要件を満たせるのかという前向きな意見でなければ、ただの愚痴、ワガママとしか思われないでしょう。
会社を存続させるためにISOの取得は絶対に必要。
これをまずみんなが認識することです。
そして、書類などについても、ISOで必要とされている内容を残しつつ、どうすれば管理が少しでも楽になるか、同じ内容を何度も書かなくてすむか等を考えるべきでしょう。
会社の存続に必要なことよりも、自分のやり方を守ろうとする技術者なら、いらないと思われて当然です。
それに今は、働きたくても働けない人がたくさんいます。
よっぽど特殊な仕事でない限り、代わりはいくらでもいますよ。
ここで、ISOなんかなくても・・・という回答が集まったところで、nazonohito67さんの会社の問題解決にはつながらないと思います。
ISOを辞めさせるのではなく、取得に前向きに考え直してみて下さい。
これが解決に向けて、絶対に必要な一歩だと思います。
長文で失礼しました。
ご参考になれば幸いです。
ありがとうございます。
先のお二人のご回答で、判明しましたが、会社側の修得への説明自体がまちがっていました。
それから、私はISOを止めてもらいたい、訳ではなく、
こんなに書類を作ることが必要なのか、こうしなければ修得できないのか、人材を管理すべき立場の方々が、それに忙殺されて、肝心の業務やトラブル解決に異常なまでの手間がかかっている現状に対し、疑問を感じて質問しました。
面倒だ、などの愚痴ではありません。
また、手先の器用さは、はっきり天賦の才が発揮されることがあります。努力しても、出来ない人は存在します。
人材としての代わりはいくらでもいますので、きっと、そのような人達に、上手に仕事をしてもらうためにISOによる管理が必要なのでしょうね。
No.2
- 回答日時:
こんにちは。
わが社は建設業で、ISO9000シリーズを取得しています。
>技術の高さを保証してもらうためのISO・・・
ISOは良質な製品を提供することを保証するものであって、その会社の技術力を保証するものではありません。
その理念からいくと、今まで口頭であいまいにすませていた事柄を文章化して責任所在などを明確にし、再発を防ぐというものなので、理解はできますが、いかんせんそれが輸入ものに頼っているというところが納得できません。
日本のビジネススタイルとして、世界に恥じないだけの質を持った製品を届けているはずなのに、輸入してきた外国のマニュアルを後生大事に抱え込んで審査を続ける機関や、ISOという名前だけに気を取られてその内容を理解しようとしない発注者にも腹が立ちます。
どこの会社で聞いてもISO導入後から手間が増えたといって泣いています。
そういう意味では世界のトップを走る某自動車メーカーに音頭をとってもらって「日本版ISO」をたちあげてもらうことが必要ですね。
さて、nazonohito67さんの会社でも同様のことが起こっているようですが、いくらISOをとらないと仕事がもらえないといっても、実際にもらった仕事をこなせないのでは、次の仕事がもらえないわけですから、その実情をデータとして整理して、ISO支援ソフトウェアを導入するなどを会社にうったえることが必要だと思います。おそらく上層部の人たちはISOを導入すればなんとかなる、とたかをくくっているはずですから、腹を据えて交渉すべきではないでしょうか。
ご返答ありがとうございます。
そもそも、会社の導入にあたっての説明自体がまちがっています。
ここで、違いが良くわかりました。
それにしても、これはそんなにありがたいモノなんでしょうか。
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