現在、20代後半既婚、修士卒業して生物系研究職4年目です。
社会人として色々ともがきながら働いてまいりましたが、研究者としてのキャリアアップが非常に難しい環境(社外の人が客観的に判断できる指標となる論文化や学会発表や共同研究ができない)であるため、現在、キャリアが前に進まない閉塞感の只中にいます。
このまま今の状況に感謝しながら会社で働くのも1つの選択肢ではあるのですが、若いうちに海外での経験を積みたいという希望があり、現状を続けていると夢で終わると考えています。また、海外での経験を積む前提として、日本以上にPhD等の客観的なキャリアが必要になりますので、将来に向けて行動を始める必要があると考えています。
社会情勢としても日本の終身雇用も終わりを告げておりますし、会社がつぶれた時に自分の力で生きていくキャリアがますます必要になってくるという不安もあります。
現在、行動を始めるにあたり下記の選択肢を考えていますが、
1:もっと良い他の選択肢がありましたらご教示いただけないかと考えております。
2:考えている選択肢を実現した経験をお持ちの方がいらっしゃいましたらアドバイスいただけないかと考えております。
1: 働きながら国内博士過程でPhDを取得する
→懸念事項:学費さえ確保できれば生活しながらPhDを取得できる可能性がありますが、会社派遣ではないため仕事を休まずにPhD取得を目指す必要があり、そのような社会人を受け入れてくれる教授はいらっしゃるのか、また、生物系の実験はある程度時間をとられるため仕事との両立は困難を極めるのではないか、そして、所属長の承認が望めない場合は社会人選抜課程ではなく一般の博士課程に入学できるのか等、懸念事項は多いです。
2: 仕事を辞めて海外でPhD取得を目指す。
→懸念事項:PhDを取得できる可能性があり、若いうちに海外の経験もつめますが、推薦状の問題、十分な資金援助付きのコースに入学できないと家族が路頭に迷う問題、また、入学してもPhDを取得できないリスク、取得後の就職難のリスクがあります。家族もおりますし、子供もできるかもしれませんので、リスクとベネフィトを考えるとかなりの覚悟が必要であると考えています。
3: 研究者以外のキャリアアップの準備を進める(例えばMBA取得等)
→懸念事項:MBA等の資格を取得すれば、異分野でのキャリアアップを目指せる可能性が広がりますが、研究者としてのキャリアアップは断念ということになりそうです。
以上、大変長くなりましたがアドバイスをいただけませんでしょうか。
よろしくお願いします。
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
No2ですが、
「そういう意味で論文や学会発表があると強いと考えています。いかがでしょうか」
企業の研究ですから当然社外秘の部分はあるでしょう。だから、論文や学会で発表しないわけですよね。でも、プロジェクトが上手く行って製品化とかされる段階になれば、今度は逆に宣伝しなければいけないわけですから特許とか学会発表やら論文投稿とかはするのではないですか?
それから、博士の学位についてですが、取って何か良いことあるのですか?将来、会社での出世で役に立つことはあるかもしれませんが、転職では逆に不利になることもあるのではないですか(博士より修士の方が企業の方は取りやすいのでは)?どうしても、取りたいのでしたらどこかの研究室(母校とか)の研究生なり院生にしてもらって週末通われたらどうですか?博士が取れるかどうかは別にして研究生なら引き受けてくれるところあると思います。そこで、共著者の論文でも幾つか出せたら、質問者さんの言う対外的な業績になるのではないですか。因みに、もしそうされるのでしたら会社には通うこと言わない方がベターです。老婆心ながら。
私としては、会社辞めて院に行く覚悟がないのなら、今されているプロジェクトを一生懸命やりながら、いろいろな資格(放射線取扱とか危険物とか環境とか)を取ったりすることを考えます。いい仕事をすれば、会社もご褒美というか論功賞として学位を取らせてくれるかもしれないし。
あとは、公務員だったら夜間の法学部に通うというのが結構良いみたいですが、企業だときっとあまり関係ないでしょうね。
No.7
- 回答日時:
一般会社の社員が博士になるには、
1.働きながら国内博士課程でPhDを取得する
大学院博士課程(後期)3年に入ることになりますが、所属長の承認を得て社会人選抜がもっとも簡単です。すると、実験器具、実験装置の関係で、自分の会社で実験をしてデーター等をとり、ときどき、大学にいって教授と討論し、また、会社に戻る。という生活。
2.海外の研究機関にいって、Ph.D.をとる。
これには、資金が必要。ただ、文部科学省の在外研究員となると、資金の問題は解決。私はそれで、海外の大学から
Ph.D.を得ました。しかし、修士後4年かかりました。語学勉強に1年かかりました。
貴重なご意見をいただきましてありがとうございます。
社会人選抜は現状では制度を認めてもらうのは難しそうです。
文部科学省の在外研究員の制度は残念ながらもう終わってしまっているようでした。また復活するといいのですが。。。
No.6
- 回答日時:
No.3の補足。
休暇を利用した社会人院生で「ゼロ」からドクターをとるのは,いまのあなたの状況では困難,という趣意の回答でもあります。だからといって,いきなり職を捨てるのは,冒険がすぎます。したがって,
・いまの会社にかけあって,研究成果の発表ができるようにはからってもらう。「うちは優秀な人材を擁している(とアピールする)」ことをあまり重要視していない,しょうもない会社のようにもみえます。
・研究発表あるいは大学院への研修が許されるような,マシな会社にまずは転職する。
などがいいんじゃないですか。
貴重なご意見をいただきましてありがとうございます。
以前、会社にはかけあっては見ましたが、今のところシステムを作る動きはないようです。転職に関しては、客観的な指標なしで会社外の人間に仕事内容や成果を伝えるのはなかなか難しいところがあるでは考えています。そういう意味で論文や学会発表があると強いのですが・・・。加えて、転職サイトに登録すると会社に情報が伝わるリスクもありますので転職活動はしていません。実際に転職活動してみたら違った世界が見えてくるのでしょうか。
No.5
- 回答日時:
1.会社が認めて、出向扱いにでもしてもらわないと無理でしょう。
ただ、これも会社に帰る場所がなくなるリスクがあります。会社に勤めながら、夜と土日で理系の課程博士がとれるなんていう研究室があるなら教えてもらいたいものです。まあ苦労して10年近く?かけて論博をとった人なら知っています。公務員で、本業は最低限にして、あとは毎日深夜まで研究三昧という人でした。ボスも懐の広い人でしたが、例外ですね。国内で学位を取るなら仕事は辞める必要があるでしょう。
2.修士でよほどいいペーパーを出しているかつ強力な推薦状がないと難しいのではないでしょうか?
3.実務経験がないのにMBAとっても...
現実的には、このまま今の会社で頑張ってその分野で一目おかれる人になる>>>仕事を辞めて国内でPhDを目指すでしょうか。
ただし、学位をとっても年齢的にもかなり上になるので、よほどアピールできるものがないとそれをいかしての就職は困難でしょう。
またポスドクで留学は経済的には大変です。留学先がどれだけお金を持っているかにもよりますがポスドクの給料は生活費の安いところで、なんとか生活できる程度でしょう。生活をスタートするための費用(車を買うとか、家具、生活用品をそろえるとか)や、旅費、帰国時に生活をスタートする費用など捻出する必要もあります。物価の高いところで、それなりの生活レベルを維持するためにはかなり持ち出しになるでしょう。大学に帰るべきポストがあって、しかも給料2重取りなんていう好条件とか夫婦でポスドクならいいんですけどね。
留学は行く前によほど考えておかないと、それなりに使える人だとかえってだらだらいつまでもポスドクを続けて帰ってこれなくなるリスクもあるようです。
参考になれば幸いです。
貴重なご意見をいただきましてありがとうございます。
会社を辞めずに国内で学位を取られた方はかなりレアケースであることがわかりました。ありがとうございます。
No.4
- 回答日時:
3: 研究者以外のキャリアアップの準備を進める(例えばMBA取得等)
社会科学系の博士ですが、その経験からいうとMBAは除外したほう
が良いのでは、と思います(例なので、選択確率はそう高くないと思
いますが)。
国内のMBAコースはあまりレベルが高くありませんし、海外に関し
ても就職市場で飽和状態です。元の専門分野で数値解析や、その解析
用のプログラムに特化した研究・経験を積まれている場合、経済・金
融の知識を身につけることで貴重な人材として活躍できるチャンスも
ありますが、単に数値解析という場合には数学などを専攻していた人
のほうが有利ですので、生物の場合にはレアケースとなります。
あと、中堅以上の大学へ教員として就職を目指されているのでなけ
れば、研究職でも実務経験が重要になると思うのですが、いかがでし
ょう(社会科学系でもシンクタンクなどは実務能力、平均的なレベル
の大学は教育実績を重視していたような)。
逆にいうと、大学教員を目指されている、あるいは今の職場の仕事
が研究職というにはあまりにもレベルが低いというのであれば1、2
等に進まれる余地もありますが、いずれにせよ、「安定を求めるなら
諦めたほうがいいよ」が最善のアドバイスとなる茨の道かと思います。
貴重なご意見をいただきましてありがとうございます。
研究者以外のキャリアアップの場合はおっしゃる通り、実務経験が重要になります。1、2、3いずれに進めるにしても茨の道になりますね。例として出したMBAは取得するにしても現在の会社の別の職種で生かすという形にとどまると考えています。
No.3
- 回答日時:
環境をかえてする苦労よりも,余暇をつぶして「社会人院生」として博士号をとるほうがいいと思います。
ただし,このような人たちは,会社勤めしながらすでに業績を積んでおり,「いまのままでも博士の実力があるけど,論文博士の審査料じゃ割があわんよ。博士課程に3年間在籍した<かたち>にして授業料をちょうだいな」というのが真相でしょう。<かたち>とはいえ,休暇をとって集中開講の特別講義や演習の単位をとったり(ぼくも夏休みにつきあわされたことがあります),年間数回の発表会出席などが求められます。博士の学位請求論文は,「いままで書きためたものを束ねて,頭と尻をつけたもの」になるでしょう。
あなたの出身の大学院の元指導教員(または博士号がだせる「真打ち」の知り合い)にはなしをして,「上記の制度がありますか? またどれくらい論文があると博士号がとれますか?」と確かめて,目標にしたらどうですか。
ところで,「博士号をもっているからといってどうなる」は,いま不問にしています。あなたの向上心を尊重しています。
貴重なご意見をいただきましてありがとうございます。
社会人院生でそのような方がいるのは知りませんでした。
上で、補足いただきましたように「ゼロ」からドクターをとるのは,いまの状況では困難ということも了解いたしました。別の方に回答いただいたように、PhDを取得する選択肢としては辞めて取りに行くか、会社からの派遣という形になりそうですね。
No.2
- 回答日時:
「現在、キャリアが前に進まない閉塞感の只中にいます。
」企業での学会発表や研究は論文を出して研究費を取ることではなく、製品開発をして利益を得ることが目的ですから、学会発表がないとか論文が出せないとかで閉塞感を感じると言うのはちょっとおかしいと思います。
今携われているプロジェクトの中で与えられた仕事をきっちりこなされていけば、会社も評価してくれると思いますし、そういうことができる人が社会からも評価されて転職時にも有利になると思います。
「社会情勢としても日本の終身雇用も終わりを告げておりますし、会社がつぶれた時に自分の力で生きていくキャリアがますます必要になってくる」
本当にそう思っていらっしゃるのなら、今の仕事に全力で取り組んで実力をつけられるのが最善の策です。
「働きながら国内博士過程でPhDを取得する」
会社で研究する分には博士は要りません。それに博士課程の大学院生が学費を払って3年かけて必死に学位を取るのに、働きながら片手間に学位をもらおうなんて甘い思います。欲しければ、会社を辞めて大学院に行かれたらどうですか?奥様に働いてもらって奨学金も借りれば生活できるのではないでしょうか?
「仕事を辞めて海外でPhD取得を目指す(十分な資金援助付きのコース)。」
「研究者以外のキャリアアップの準備を進める(例えばMBA取得等)」
お若いからいろいろ妄想に走るのは分かりますが、、、寝言は寝てから言ってくださいという感じです。
「このまま今の状況に感謝しながら会社で働くのも1つの選択肢」
はっきり言います。これがベストの選択肢です。
奥様が食わせてくれるとか、離婚してでも頑張りたいというのでしたら2.& 3.どちらでも挑戦されたらいと思います。でも、そんな覚悟ないでしょ?
私は修士を出て製薬会社に2年勤めた後、退職して医学部の大学院に入りなおして学位を取って10年前にアメリカに来ました。会社に勤めていた時は必死にお金を貯めて院生の時は本当に質素な生活をしていました(独りだったから出来たと言うこともありますが)。会社を辞めた時もアメリカに来た時も私なりに覚悟(気合)がありました。だから何とかやってこれたのだと思います(この先は分かりませんが)。
まずは奥様とよく相談されたらどうですか?
ご回答ありがとうございました。貴重なご経験談、参考にさせていただきます。
「今携われているプロジェクトの中で与えられた仕事をきっちりこなされていけば、会社も評価してくれると思いますし、そういうことができる人が社会からも評価されて転職時にも有利になると思います。」
→客観的な指標なしで会社外の人間に仕事内容や成果を伝えるのはなかなか難しいところがあると思っています。社内のプロジェクトの話は口外できない制限もありますので、役職やざっくりとした職務内容から判断いただくにとどまるのではないかと思います。そういう意味で論文や学会発表があると強いと考えています。いかがでしょうか?
No.1
- 回答日時:
PhDを取得したところで何が変わると思われますか・・・
東京の本郷にある大学の院には、学部-修士課程-博士課程をへて博士号を取得しながら何も停職がない「ポスドク」がゴロゴロしていて社会問題になっているのはご存じでしょう。
会社が潰れれば大学で職を得る気ですか・・ならばそれは難しいと思います。
☆
今の職場でせいぜい実績を上げてあなた様の価値を高めておくのが一番と思います。万一の場合は別な企業があなたの能力を買ってくれると思います。
ご回答ありがとうございました。
おっしゃる通り私も大学の職を得るのは難しいと思います。
余計な文章があり誤解させてしまいましたが、PhDは会社がつぶれたらというよりは、研究レベルの客観的な指標になりますし、海外の研究者との業務の際に必要になりますし、向学心のためでもあります。なんとか取得できる手段があるのであればと思い投稿させていただきました。
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