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 以前から、不思議に思っている文字があります。
 それは、漢字の「鳴く」という文字です。
 「鳴く」という文字の、使われ方です。

 鳥が「鳴く」時に「鳴く」の字が使われるのは当然だとしても、虫や獣がなく時にまで「口へんに鳥」の「鳴く」の字が使われるのは、納得がいきません。
 何か理由があるのでしょうが、どんな理由からでしょうか。

  ☆  ☆  ☆

 また、漢詩でも日本近代詩でも、「鳴く」でなく「啼く」の文字が使われていることが多いように思います。

 この理由についても、ご存知の方がいらっしゃれば、教えてください。

A 回答 (10件)

「なく」には古くから様々な漢字が遣われて来ました。


漢字規制の事情もあって、今では「泣く」と「鳴く」に集約されているため、その漢字の本来の語義とはズレが生まれているのでしょう。

喞く…小さな虫などが集まって泣く。また、なげく。
啾く…すすりなく。虫・鳥などが悲しげに鳴く。
鳴く…動物が声を出す。転じて、喜びや悲しみの声を上げる。犬が鳴く。虫が鳴く。蝉が鳴く。閑古鳥が鳴く。
啼く…鳥や獣が声を出す。人が涙を流して泣く。
泣く…元来は、涙を流して声を立てずになく意。現在は、広く人がなく意に用いる。
(参考:阿久根末忠「同音同訓異字辞典」柏書房)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

なるほど、「同音同訓異字」が、日本語にはたくさんあるので、辞書まであるというわけですね。

できれば、馬の嘶(いなな)く声も、仲間に入れて上げて欲しい所です。

しかし、「鳥」という具体的な一種類の動物を漢字に含めているのに、「鳥以外」の虫や獣にまで使われた理由は、ますます分からなくなりました。

ありがとうございました。

お礼日時:2012/10/04 03:05

 こんにちは。

「鳴」は必ずしも「鳴・く」だけではないでしょう。「雷鳴」「共鳴現象」「地鳴り」の様に無生物に対しても使われていることから考えてみますと、物理的な音声信号(あるいは空気振動)を発するとの意味合いを感じ取ることもできます。
 思いつく限りでは「啼く」の用例として、芭蕉の句「行く春や鳥啼き魚の目に泪」と孟浩然の春暁「處處聞啼鳥」がありますが、何れも鳥でありながら「啼く」の文字をあてています。
 もし「鳴く=啼く」であるとしたならば、「鳴る=啼る」も成り立つことになるはずです。ですが、実際にそうした用例があるかといえば疑問符がつきます。
 「鳴る」に関して一つの面白い事例がありました。上田秋成の『雨月物語』「吉備津の釜」の一節です。その部分を引用してみます。
  「湯の沸き上がるに及びて 吉祥には釜の鳴る音牛の吼ゆるが如し 凶しきは釜に音なし」つまり「湯がわき上がった時に(その縁組みが)吉縁だった場合には『釜』が牛の吼える様な音出すが、凶縁の場合には音を発しない」との意味で、非生物である「釜」に対して「鳴る」を使っていると考えることもできます。

 なお、「鳴」は「鳥偏」であり「口偏」の文字ではありません。鳥は嘴を打ち鳴らす場合もあれば囀る場合もあります。何れも「音を出す」ことに違いは変わりません。音を出すから「それは動物であれ虫であれ、或いは非生物であっても」使うことができると考えるならば不自然ではないとも考えられませんか?。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

非生物の 音にも 鳴る が使われていたとは なるほどです。

どうも ありがとうございました。

お礼日時:2012/11/02 01:30

No.7です。


確かに万葉集当時も漢字の勉強は今のIT革命・新テクノロジーのようなものですから、むしろ今より盛んにやったはずですよね。

ですので漢文は苦手なのですがちょっと調べてみたのですが、陶淵明に
擬挽歌詩 其三 (埋葬を歌う)
  馬爲仰天鳴   馬は爲に天を仰ぎて鳴き
  風爲自蕭條   風は爲に自づから蕭條たり

というのがありました。
http://tao.hix05.com/501banka.html

それと中文のネット辞書に
http://www.longwiki.net/%E9%B3%B4
《康熙字典》 として
《詩·大雅》鳳凰鳴矣,于彼高岡。又獸亦曰鳴。
《易·說卦傳》其於馬也爲善鳴。
とありますので漢文は苦手なので勘違いかもしれませんが「獣や馬も鳴くという」のではないかと思われるのですがいかがでしょうか。

獸鳴
https://www.google.co.jp/#hl=ja&sclient=psy-ab&q …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
調べて頂き ありがとうございます

どうも ぼくには 鳥はない 動物や虫の活動に 口の文字が使われていることから 生じる 違和感がぬぐえません。

どうも ありがとうございました。 

お礼日時:2012/11/02 01:21

明治時代に作られた「鹿鳴館」の命名の由来となった鹿鳴(ろくめい)という漢語があります。

辞書を引くと 【(中国の古典『詩経』の小雅「鹿鳴」に基づく)宴会で客をもてなすときの詩歌・音楽。また宴会 】とあります。

そこで詩経の「鹿鳴」を調べると、原文は「呦呦鹿鳴,食野之苹。…」(呦呦と鹿は鳴き、野の苹を食む。…)となっています。「呦呦」というのは「鹿の鳴く声の悲しげなさま」のことだそうです。

また南宋の朱熹の作品ともいわれる「四時読書楽」の秋の部には「籬豆花開蟋蟀鳴」という一節があるように、コオロギやキリギリスなどの虫も「鳴いて」いました。

このように中国でも昔から鳥以外の生物が「なく」場合にも「鳴」という文字を使っていましたので、中国から漢字が伝わった日本で同様の使い方をするのは別におかしなことではないと考えますがいかがでしょうか。

ひとことで言えば「鳴」という漢字が成立した当初はもちろん「鳥がなく」意味を表していたのでしょうけれど、次第に鳥以外の生物が「なく」意味にも使われるようになり、今から2000年以上昔の「詩経」が作られた当時には、一般的な用法になっていたのではないかと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

たしかに 鹿鳴館 の 鹿鳴 日本史の時間に 習ったような気がします、

そんなに昔から 中国では使われていたとしても 日本では 旁の 文字の意味に配慮して欲しかったです、

どうも ありがとうございます

お礼日時:2012/11/02 01:27

古語辞典(岩波)の「なき」を観ると、「 2.鳴き」として「鳥・獣・虫などが声を立てる」とありました。


例文として
「かはづ鳴く清き川原を」〈万1106〉とありましたのでちょっと調べてみた限りでは万葉集では鳥、蛙、ひぐらし蝉、こおろぎ、鹿に鳴くを使っているようです。
ですのでかなり早い時期から和語の「なく」に鳴くをあてているようです。
おそらくひとつの読みにいくつもの漢字を使い分けることに昔から日本人が非合理を感じたからではないかと思われますがいかがでしょうか。
同様の例は他の漢字でもあると思います。

http://www.umoregi.com/manyoshu/index10.html
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

たしかに 岩波古語辞典は 簡便なサイズですが 内容に溢れており いつも参考にしています、

《おそらくひとつの読みにいくつもの漢字を使い分けることに昔から日本人が非合理を感じたからではないかと思われますがいかがでしょうか。
同様の例は他の漢字でもあると思います。》

しかり しかし 疑問は拭えず。

文化の担い手たちの ただの 怠慢でしょうか?

お礼日時:2012/10/05 04:26

#3です。



>なるほど、「同音同訓異字」が、日本語にはたくさんあるので、辞書まであるというわけですね。

挙げたのは半分ほどで、この際ほかの分も足しておきます。
哭く:人の死を悲しんで、(獣のように)大声を上げて泣く。
咺く:子供が泣きわめく。
唏く:すすり泣く。
喑く:声を飲んで泣く。
唏く:むせび泣く。
嗁く:叫ぶ。
涕く:涙を流して泣く。
雊く:雄の雉が鳴く。

>できれば、馬の嘶(いなな)く声も、仲間に入れて上げて欲しい所です。

馬の喘ぎで「嘽(いな)く」もありますね。
鹿の泣く声は「呦(な)く」ですし。
「集(すだ)く」を虫や鳥が群がって鳴く意味で遣うのは「後世の誤用」(「古語大辞典」小学館)とされています。

>しかし、「鳥」という具体的な一種類の動物を漢字に含めているのに、「鳥以外」の虫や獣にまで使われた理由は、ますます分からなくなりました。

もともとは、トリは鳥でも「鳥(尾のぶら下がったトリ)」や「隹(尾の短いトリ)」「鶏(庭トリ)」、そして「禽(2足で羽のある獣)」に分かれており、また重なり合ってもいます。ですから、食用として狩猟の対象となる鳥は禽であり(四足なら獣)、庭で育てた家禽(四足なら家畜)が鶏ということで、旁としての鳥は、それらの広い意味を代表していると見てはいかがでしょう。

「禽(とり)」
「白虎通に禽者鳥獣之総名、鳥不可曰獣獣亦可曰禽と鸚鵡は獣といはず猩猩は禽とも獣ともいふ然し禽はトリにいふが主なり鳥は一定の名なり。」(「大字典」講談社)
「白虎通」
http://kotobank.jp/word/%E7%99%BD%E8%99%8E%E9%80 …
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この回答へのお礼

再答 ありがとうございます。

虫や獣と 鳥とは 別種の生き物であるという認識は 古代からあったものと推定されます。

それなのに 虫でも獣でも 口へんに鳥 というのは 大きな違和感がありますが 庶民が 文字を使い始めたのが 近代に入ってから 遡っても 近世です。

知識層は 何時の時代も 権威や過去に従属する 鈍感者なのでしょうか。

鳥関係の詳述 ありがとうございます。

お礼日時:2012/10/05 04:22

   これは日本語の語彙と、外国語の語彙が必ずしも合わない。

と言う事に由来すると思われます。下記で「わらう」を見ると、smile, cackle, laugh, whinney の四っつの英単語に相当する、とあります。
   http://eow.alc.co.jp/search?q=%E7%AC%91%E3%81%86

    日本語の「なく」は古く記紀万葉の頃から記録があって、(1)人が「なく」、と(2)鳥獣が「なく」の区別があったらしく、(1)には、泣、哭、涙、の漢字が当てられ、(2)には鳴、喧、と言うように「ほぼ使い分けられている」と『時代別国語大辞典上代編』にあります。

    『日本国語大辞典』には、(泣、鳴、啼)「生物が種々の刺激によって声を発する」の定義があり、「鳴」「啼」の漢字は「鳥、獣、虫などが声を出す」と、八世紀と今もあまり変わっていない事を示しています。

    他方漢字を輸入した人たちも、中国語の語彙で、日本語の「なく」に含まれるものは、回答者の皆さんがご指摘の通りいろいろな漢字を当てています。

    別に口編に鳥の「鳴」が鳥に限られていないのは、張継の『楓橋夜泊』のはじめ「月落烏啼霜満天」(月落ち烏啼きて霜天に満つ)でも分かります。

    「なく」と言う限り日本語で、それを外国産のどの漢字に当てるかは字書きの好みでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

そのとおりですが 虫や獣に 鳥を使い続けていることに対する 違和感は拭えません。

どうも ありがとうございました。

お礼日時:2012/10/05 04:17

おぉ・・哲学ですねぇ・・と言いたいところですが。



単純に「小学校で習う漢字」が「泣く・鳴く」だからですね。
このうち「泣く」はご存知のとおり、主に人間が涙を流すさまを表しますから、
人間以外の動物が声を上げることに対し「鳴く」を当てはめるように習います。

それが慣習となり、今に至る・・と言うことですね。

ちなみに現代では「啼く」は常用外漢字として扱われています。
文部科学省文化審議会国語分科会と言うところで設定した基準ですので
いわゆる教科としての「国語」に於いては、この漢字を使うと間違いとされます。
いずれにしても「学校教育」の指針と言えそうです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

文部省や 審議会に 回答を求めるのは この欄の常道ですが そういった公式には 人を動かす力がありません。

人を動かさないのは 文化ではありません。

あたかも 正解のようで 実は一番 事実から 遠いのが この種の見解です。
公式に帰する 見解しか 分からない人です。
公式しか見えない 悲しい人々です。

今からでも遅くありません。もしあなたが 文部省傘下のだめ教師でないならば 自戒されるよう 忠告します。

質問の興味は 人です。文化です。

あなたのような人に 同情しないわけではありませんが。

お礼日時:2012/10/05 04:14

意訳でそうなったんでしょう。


本来の意味とは違う当て字がそのまま残ることだって沢山ありますから。
言葉なんて適当で、酷いのでは「昔のえらい誰かさんが間違ってそう呼んだから」なんて理由のものもありますよ。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。

 意訳という回答の場合は、根拠が欲しい所です。

 確かに言葉の発生や流布、蔓延には、思いもよらぬ理由があって楽しいものです。

 できれば、この、「鳴く」「哭く」に限った蘊蓄を傾けて頂けると、嬉しいものです。

お礼日時:2012/10/04 02:15

いや、バイクも鳴きますよ。


車だって。
鳴かないと、オーナーがブレーキパッドを交換してくれないから、
強制手段で世界中で鳴くのは、認められてます。
どうでもいいですが、暴走族はタイヤを鳴かせるのが
かっこいいとおもっておられるようです。
お金持ちも、ちょっとラフにアクセルを扱うと、超高級スポーツカーなら簡単に鳴きます。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。

 そういえば、肘も肩も哭きますね。

 しかし、機械は哭かずに鳴きます。

 おかげさまで新発見。

 ありがとうございます。

お礼日時:2012/10/04 02:10

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