海外旅行から帰ってきたら、まず何を食べる?

大学院生です。
今年度、就職活動を行っており、化学メーカーの研究開発職に就きたいと考えています。

それで、企業研究を兼ねて化学業界の財務状況を調べています。
すると、次の3社を比較していて疑問点が浮かび上がりました。
花王・ライオン・クラレの3社です。

以下参考にしているURLです。
花王→http://www.kenq.net/kenq/rdsch.nsf/det?OpenForm& …
ライオン→http://www.kenq.net/kenq/rdsch.nsf/det?OpenForm& …
クラレ→http://www.kenq.net/kenq/rdsch.nsf/det?OpenForm& …

花王は売上高も高く、純利益も高いです。
クラレは売上高は花王ほど高くはないですが、他の化学メーカーに比べて格段に利益率が高いです。
では、ライオンは・・・というと疑問が出てきました。


ライオンの売上高は堅調に推移しているようですが、純利益がかなり低い印象を受けました。
これは売上高がライオンより低い会社(例えば関西ペイントや日本触媒)の純利益より低い状況です。
なにが起こっているのかHPのIR情報で見ると、広告費がかなりかさんでいるようです。
この会社は大丈夫なんでしょうか?うまくやりくりしているのでしょうか?

知り合いが何人かライオンで働いているのですが、
この純利益から考えておかしい額の給料を貰っていますし、福利厚生も手厚いそうです。
四季報掲載の平均年収も業界平均以上の額です。
3社とも化学系の大学院生には人気で、とても優秀な方が働いておられるイメージでしたが、
このような財務状況の違いに驚いてしまいました。


お詳しい方、宜しくお願い致します。

A 回答 (4件)

勉強熱心な就活生ですね・・そういったことに気が付けるというのは、素晴らしいですね。


自分が就活していた時が、恥ずかしいです。

さて、御質問の件について、私なりにご回答します。
経営については、それぞれの感性も関わってきます。
色々な方のご意見を聞こうという姿勢が、また素晴らしいですね。

売上高については、気にしなくていいです。
売上というのは、不特定多数の人に大量に売れば伸びるものです。
極端に言えば、赤字覚悟でも売れば伸びる。


一方、純利益というのは、興味深いですよね。
売上と純利益との間に何があるか、ご存じでしょうか。

売上△売上原価=粗利です。
粗利が高ければ高いほど、一般的には好意的にとらえられます。

しかし、この売上原価・・・曲者です。
広告宣伝費等・・入ってない。

ライオンの広告宣伝費は、きっと一般管理費扱いでしょう。
売るための広告宣伝なら売上原価の方が、適正ですけど。

これらのことから、粗利(売上総利益)からも、会社の業績は判断できないとお気づきでしょう。


では、粗利△一般管理費=営業利益です。

一般管理費には、一般的な広告宣伝費、人件費、福利厚生費、交際費、手数料等があります。

つまり、営業利益が少ないということは、これらの項目のどれかが多いことになります。
ライオンのように広告宣伝費が多ければ、売上を上げるために苦心している可能性がある・・とか、
人件費や福利厚生が多ければ、社員を大切にしている可能性が高い・・とか、
そんなことも想像できます。


ちなみに純利益から、給与の額や福利厚生を逆算するというのは、ナンセンスです。
企業は過去の実績や将来の利益を読んで、給与や福利厚生をしますし。
純利益というのは、先の営業利益から更に主な営業活動とは連動しない営業外利益を考慮していますので。


企業の財務から、内情を探るの楽しいですよね。
でも、結構勉強して、想像力も必要です。
こういうところでは、書ききれませんが、興味深い面白い質問で、楽しかったです。

この回答への補足

とても詳しくありがとうございます。
電機メーカーの相次ぐ経営難から化学業界も他人事ではないと感じています。
売上高から純利益に至るまでの計上の仕方は理解できました。
では、純利益は少ないものの、年収や福利厚生が充実している会社は将来的に安定と言えるのでしょうか?

補足日時:2012/12/30 02:43
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こんにちは、No1です。



>では、純利益は少ないものの、年収や福利厚生が充実している会社は将来的に安定と言えるのでしょうか

私の答えはNoです。
税引前純利益が少ないということですと、税金を払わないで済むように福利厚生等を増やしている可能性があります。
税金というのは、払いたくないものですが、払わなければ絶対に現金が残りません。

キチンと納税をして、将来チャンスが来た時のために、社内留保をしている企業の方が安定していると私は考えます。
研究開発に多額の投資をしていたり。

数字というのは面白くて、見る方の個性で良くも見え、悪くも見えます。
質問者様が何を重視しているのかによって、答えは変わってくるんです。

私は企業の役割とか価値観とか、そういったことに興味があり、
数字からその企業の理念が読み取れるか・・とかそういうことが伺える企業がやはり社会的に価値のある企業で、結果的に安定していると思います。


大企業の存在意義って考えたことありますか?

その企業の理念は?
何かに躓いた時に、最終的に拠り所となることは企業の理念です。
その理念が社内に浸透していない、軽視されている企業は、利益にはしってしまう。
(最近の良い例が東電だと私は考えていますけど。)

自分たちの生活にばかり気持ちがいって、
誰のお陰で成り立つ生活なのか考えず、
自分たちの社会的な役割を見失う、
それでも、お給料が良くて会社が潰れなければ価値がある
そう感じるか、それに疑問を感じるか、それは質問者様次第です。

ご自身に合った企業で働くことが一番!がんばれ、就活生。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
前回に引き続き、とても意義深い回答をして下さり感謝しています。
3社を比較対象としましたが、それぞれの社是や理念は似ているものの若干違ったものがありました。
売上高やブランドだけで見るのではなく、社会における存在意義も注視していきたいものです。

お礼日時:2013/01/03 01:30

直接の回答ではないので恐縮ですが



株価の推移
株価の比較 ベースをどの数値にするか むつかしいところではあるのですが
たとえば、固定資産 比較とか

バブルのころ 株価総資産と固定資産比べて この株価は安い・・なんて 堂々と言われたものです。そりゃあ、会社を解散して資産叩き売って、株返済充当するなら、その理屈もわかりますが・・・ 
儲けて悪いんですか?って言ってシンガポールに逃げた彼なんか、その典型ですね。道楽息子が生前贈与迫るようなもんで、固定資産の時価とのギャップの含み益まで当てにしてましたから

話がそれましたが、マーケットの評価も一考の余地ありかと(クラレの分かったような分からないようなコマシャールもその性かとも)
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あくまで表向きの数字ですし、これだけを見ても何とも言えません。


まず、本来気にすべきは経常利益です。これが本業の儲けを意味します。ここから税金を払ったものが純利益です。また、土地売却などの別枠の利益もここに入りますので、経常利益に対する純利益の差が税額で説明できない場合は注意が必要です。
花王は規模も少し大きくなりますが、クラレとも比較して、やはりライオンは経常利益率自体も低いですね。

つまり
>・・おかしい額の給料を貰っていますし、福利厚生も手厚いそうです・・平均年収も業界平均以上

この説明に合致します。
賃金が高く福利厚生に金をかけているので経常利益率が低い
と思えます。
本当にそれだけなのかどうなのかは、取締役会や経理課に侵入してみなければ分かりませんけどね。
いい会社じゃん。ライオンしかないでしょ?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
財務状況からここまで色々なことが推測できるとは思いませんでした。とても面白いですね。
就活を通して世の中のことが少しだけ理解できたような気がします。

お礼日時:2012/12/30 14:18

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