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北欧、ゲルマン人は、中央アジアにいたアーリア人が紀元前2~3千年前に北方に移動した人々だと聞いておりますが、正しいでしょうか?もし、そうだとすると、中央アジアにいたときは黒髪茶目だったと思うんですが、たった2~3千年の間に、金髪碧眼になったんでしょうか?北欧、ゲルマン人で金髪碧眼でない人々もいるんでしょうか?そのあたりの経緯、進化(退化?)あるいは適応変化について、どのように理解されているのかを、教えていただけませんでしょうか?よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

ウィキペディアの転載です。

 
男が女を選ぶとき、女が男を選ぶとき、その結果、選ばれた人たちは子孫を残すが、選ばれなかった人たちは子孫を残せない。男女がほぼ同数なら、選ばれず子孫を残せない人が出ることはほとんどない。 しかし、男か女か、どちらか一方が成人前に半数以上死ぬような時代がしばらく続くと、その集団で性的人気がない形質の人は選ばれずに終わり、そうした形質の女や男は子孫を残せず、何世代か後には、性的に人気の高い形質を持つものの子孫の比率が急速に高まっていく。 一時的な戦闘などではなくて、数百年間続く生存環境で、食物獲得の狩猟で男は成人前に半数~2/3が死ぬようなことがあれば、男から見た目で性的魅力の乏しい形質の女は子孫を残せず、金髪で碧眼で男の目を惹く女が子孫を残すということが想像されているようです。
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC% …
白人がなぜ薄い皮膚色をしているのかについては諸説あるが、分子人類学者の尾本恵一の説によれば、コーカソイドの祖先集団は約一万五千年前の後氷期にインドから北西へ向かったが、当時の気候は氷河の溶ける水分蒸発により曇り空が多く、太陽光線は弱かった。そのため過剰な紫外線から体を保護するメラニン色素の厚い層は不要になった。一方、紫外線を浴びることが少ないと人類はビタミンDの不足に陥るため、紫外線の少ない環境下では、メラニン色素の産出にあずかる遺伝子の突然変異によって皮膚色が薄くなった個体・集団が有利となった。ヨーロッパにおける淡色頭髪の出現頻度が最も高い地域はスウェーデンやフィンランドなどの北欧地域である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E9%AB%AA
表面に現れる金髪の色は様々な要因に依存するが、色素の不均衡と不足によりもたらされる。
明るい髪の色はあらゆる人種に対し、希少な突然変異として自然に発生するが、ほとんどの人種に対しては、ほぼ無視できる低確率であるか、子供の間にしか見られない。しかしながら、ヨーロッパ圏では金髪は他の人種より頻繁に発生し、しばしば成人期まで残存するため、これがヨーロッパ人固有のものであるとの誤解を与えている。最近の遺伝情報学に基づけば、ヨーロッパにおいて金髪の人口がはっきりと増加しだしたのは、最後の氷河期である約1万1000年前から約1万年前のことである可能性が高い。これ以前のヨーロッパ人は、他の人種の支配的な特徴である焦茶色の髪と暗い色の瞳を持っていた。
なぜヨーロッパの各人種が、人類の進化の速度としては、かくも最近かつ急速にこのような高確率で金髪(と多様な虹彩の色)を持つようになったのかは、長年の疑問であった。
金髪碧眼の人が多数いる民族がどのようにしてできたのか。
このような変化が通常の進化の過程(自然淘汰)で起こったのであれば、約85万年の歳月が必要となった筈である。しかし現代の人類は、アフリカからヨーロッパまでの移住を成し遂げるまでに、僅か3万5000年から4万年の期間しか費やしていない。
セント・アンドルーズ大学の後援を受けたカナダの人類学者ピーター・フロストは、最後の氷河期の終わりにおいて金髪の人種が急速な発生を見たのは、性淘汰の結果であるとの説を、2006年3月に Evolution and Human Behavior において発表した。この研究によれば、多くのヨーロッパの地域において金髪と青い瞳を持つ女性は、乏しい数の男性を相手にした過酷な配偶者獲得競争において、彼女らの競争相手より優位に立てたのである。ヨーロッパ圏において食糧不足の為にクロマニヨン人の人口が低下していた1万1千年前から1万年前の時期において、金髪は増加を見たのであると、研究は主張する。
ヨーロッパ北部におけるほとんど唯一の食料源は放浪するマンモスやトナカイ、野牛、野馬の群れのみであり、それらの獲物を発見するためには長く困難な狩りのための遠出が必要であり、狩りの間に多くの男性が命を落としたために、生き残った男性と女性の比率の不均衡が生じた。この仮説では、金髪の女性はその際立った特徴が男性を獲得する際に役立ったために、その結果として金髪の人口の増加につながったのであると主張されている。
『The History and Geography of Human Genes』(1994年)によれば、金髪は紀元前3000年頃に現在リトアニアとして知られる地域において、インド・ヨーロッパ祖語族の間でヨーロッパの支配的な頭髪の色となった(現在においても、リトアニアは金髪人口の比率が最も高い国として知られている)。男性が金髪の女性を魅力的であると見なすようになったために、この特徴はスカンジナビアへの移住が行われた際にも、性淘汰によって急速に広まったのであると考えられる。
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この回答へのお礼

有難うございました。学説の状況は良く解りました。碧眼金髪になった北欧人はアーリア人(インドヨーロッパ語を話す人)ではなく、もっと古く北に移動したコーカソイドの末裔ということと理解しました。補足確認質問ですが、北ヨーロッパでインドヨーロッパ語、特にゲルマン語を話す人々が住んでいる地域が金髪碧眼人種が住む地域とが良く重なっていますが、これは、高々数千年位の間の人間の交流によるものということでしょうか?そもそも人種としてのアーリア人(古イラン人、古インド人)は北ヨーロッパにはいかなかったということでしょうか?ヒットラーのこじ付けで、ドイツ人他はアーリア人種という考えが一般的に通用しているように思われますが、北ヨーロッパ人はアーリア人種ではないということでしょうか?ご教示いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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お礼日時:2013/01/06 13:27

1. 北欧、ゲルマン人は、中央アジアにいたアーリア人が紀元前2~3千年前に北方に移動した人々だと聞いておりますが、正しいでしょうか?



    下記(オンラインのブリタニア)では「アーリア人」説が信じられたのはは、十九世紀中葉から二十世紀中頃までで、今は認められていない。しかも下記に紹介されている「アーリア人説」では、北からインドに入った説だった、となっていて、動きの方向が質問者さんのお考えとは逆のようです。
    http://www.britannica.com/EBchecked/topic/37468/ …

2。  もし、そうだとすると、中央アジアにいたときは黒髪茶目だったと思うんですが、たった2~3千年の間に、金髪碧眼になったんでしょうか?

    したがって今では、その説自体が存在しないので、可能性は無いことになります。
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この回答へのお礼

お答えと文献有難うございました。アーリアという言葉を人種でなく言語的なものと受け取るべきであること、理解いたしました。今は、インドーイランに侵入した種族しか指していないこと、北ヨーロッパ人はアーリア人ではないこと、理解しました。

お礼日時:2013/01/07 18:11

ウィキペディアの転載です。

 
(前の回答のときにも書きました。ウィキペディアを探すと自力で簡単に見つかることです)
> 補足確認質問ですが、
> 北ヨーロッパでインドヨーロッパ語、特にゲルマン語を話す人々が住んでいる地域が金髪碧眼人種が住む地域とが良く重なっていますが、これは、高々数千年位の間の人間の交流によるものということでしょうか?
⇒ 混血は一世代でおきます。ヨーロッパは多くの民族、人種が混在?しているかのように住んでいます。一応の棲み分けはしていますが、すぐ隣に住んでいるので、混血はすぐに生じます。数百年もならずに簡単に混血します。また戦争も頻繁にあった(侵入したり侵入されたり)のですから、簡単に短期間で混血します。西洋史、世界史の簡単なレビューをしてください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%BC% …
 
> そもそも人種としてのアーリア人(古イラン人、古インド人)は北ヨーロッパにはいかなかったということでしょうか?
⇒ 民族・人種としてのアーリア人の子孫が北ヨーロッパでそれなりの勢力を作ったということはないでしょう。 インド・ヨーロッパ語を使用する民族ならば、ヨーロッパにも広く広がり、北方ではドイツ、スカンジナビアにもいっています。 インド・ヨーロッパ語を使用する民族はアーリア人の子孫と考えるのは間違いです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC% …
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC% …

> ヒットラーのこじ付けで、ドイツ人他はアーリア人種という考えが一般的に通用しているように思われますが、北ヨーロッパ人はアーリア人種ではないということでしょうか?
⇒ 北ヨーロッパ人はアーリア人種ではないです。
(上の通り)
ウイキペディアには、金髪碧眼で一番多いのはリトアニア人となっています。(前回回答)
リトアニア語とラトビア語はバルト語で、現在使われているインド・ヨーロッパ語の中で古い特徴を最もよく残していると言われるそうです。サンスクリット語や古代ペルシャ語などとの共通点も指摘されているとのことですが、他の言語圏から表現を持って来る(借用する)ことは多いので、人間が集団で移住してきたということにはなりません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%88% …
金髪碧眼が多いフィンランドも民族、人種が違います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3% …
金髪碧眼が多いポーランド人もある意味人種のるつぼのようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC% …
 
人種というのはずいぶん魅力的なテーマですが、「○○人は◎◎人の子孫で、その特徴は、、、、である」といえるような簡単な特徴区分けに使える実態はないです。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答有難うございました。3件の答えを頂きましたが、全て参考になりよくわかりました。ウィキペディアもよくみたいと思います。

お礼日時:2013/01/14 08:58

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