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なまなかに消えは消えなで埋火の生きて甲斐なき世にもあるかな
という和歌があります。
「なまなかに消えは消えなで」は
中途半端に消えそうで消えない、という意味と思いますが、
次の「生きて甲斐なき世」とどう続くのかわかりません。
どなたか解説お願いします。

なま‐なか【生半】どちらともつかないさま。中途半端。(広辞苑)

A 回答 (3件)

    この歌を二つに分けますと



1。  なまなかに消えは消えなで埋火の
    と言う前半と

2。  生きて甲斐なき世にもあるかな
    と言う後半になります。

    前半は具体的なイメージ、後半は抽象的な感傷で、このような構成はよく見られます。たとえば

     御垣守(みかきもり) 衛士(ゑじ)の焚く火の 夜は燃え昼は消えつつ ものをこそ思へ

     現代語訳の例は「 宮中の御門を守る御垣守(みかきもり)である衛士(えじ)の燃 やす篝火が、夜は燃えて昼は消えているように、私の心も夜は恋の炎に身を焦がし、昼は消えいるように物思いにふけり、と恋情に悩んでいます」です。

    ご質問は、「次の「生きて甲斐なき世」とどう続くのかわかりません。」ということで、上記の1と2が、どう繋がるのか、という意味と思います。

    この繋ぎの鍵は、埋火の後の「の」、すなわち「~のように」にあります。御垣守の歌でも、火の後に同じ「の」があって、現代訳では、1「のように」2だ、と繋がっています。

    この歌は、「中途半端に消えそうで消えない、どちらともつかない埋火のように、私の生き甲斐も中途半端だ」と言う意味だと思います。
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 忘れてしまってちょっと思い出せませんが、彦根藩の井伊直弼が、例の「埋木舎」の命名の由来となるような、そんなような歌を歌ってたような・・・ 。



 灰の中に埋まっている炭の火は、燃えてるような燃えてないような火だ。

 炭として生まれたからにはパーッと激しく燃えて、生まれがいのある炭の一生をおくりたかろうに、灰をかけられ忘れ去られて誰からも注目されず、灰の中でくすぶっている。

 俺も、日本に男児として生まれてきたからには、外に出て激しく燃えるような人生をおくりたいのに、(十何人もの兄弟の末として飼い殺し状態で)生きているんだか死んでいるんだかわからないような、ニートな人生をおくっている。

 ああ、俺の命の炎は、灰の中に忘れ去られた炭の火のようなもので、なんだか生きがいのない世の中に、無駄に生きている感じだよ・・・ ああ。
 

 って感じですかねぇ。

 「消えそうで消えない」状態が、「生きて甲斐なき世」に直接つながるのではなくて、炭の火の、消えたくても消えられず燃えたくても燃えられない、誰からも忘れ去られた状態が、なんの生きがいもなく世に存在するだけの自分の人生と重なって「ツライなぁ」という歌です。
 
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なまなかに消えは消えなで埋み火「うづみび」の埋み火は、


「うもれみ」埋れ身、世に捨てられ顧みられない身の上の事、
その言葉にかけているのではないでしょうか。
その存在を認めて貰えない中途半端な存在って、心細いさびしい、わびしい。
生きる甲斐もないでしょうね。

今だったら人権侵害
広辞苑6版参照。間違っていたらごめんなさい。


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