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教えてください。

飛行機が飛ぶのは、翼の上面が下面よりも膨らんでいるので、空気の流れが速くなり揚力が発生するのだと聞いたことがあります。

そうだとすれば、曲芸飛行などで背面飛行ができるのはなぜでしょうか?

A 回答 (38件中1~10件)

この質問に対する回答はNo.27&28で終わっているのですが、


No.29で変なイチャモンがつきました。
放置すると、間違った揚力の説明が蔓延することになってしまいますので
干渉しています。

No.31
>既にNo.18回答に書いた様に揚力は「空気を下に曲げた」からである
>ことに異論など言ってもいません。当たり前の話に過ぎません。
>「ベルヌーイの定理による説明」と「作用反作用による説明」を分離
>して揚力を考えていることが根本的な間違いです。

どうやらこれをイチャモンの根拠にしているようですが、
特に後半2行に違和感をおぼえます。
「翼で流れの運動量を下向きに変化させた力積の反作用が、翼に上向きに働く揚力」
がわかっていないようです。

そこでNo.18を見てみると
No.18
>1)「連続の(方程)式」による流速変化の説明。 
>2)「ベルヌーイの定理」による流速と圧力の関係、生じる圧力差の説明。
>3)この「圧力差」による力(空気合力)が生じていることの説明。
> この圧力差による力を数値的に求める計算方法を考えたのが循環理論、
> クッタ・ジェーコフスキーの定理。揚力計算式の基礎理論。
>4)翼にはこの「空気合力」が働いていることの説明。
> この部分はニュートンの作用反作用の法則そのまま。翼が押し上げら
> れた結果、空気は下に吹き下ろされる(誘導される、induced)。

1)ですが、これはベンチュリ管などの閉じた系の場合には連続の式=質量保存則で、
変化した流速の大雑把な値は求めることはできますが、翼の場合は連続の式だけでは、
流速は決まりません。つまり1)から始まる一連の説明は最初のステップで破綻します。
質量保存則だけで翼周りの流速分布が求まるなら、誰も苦労してNS方程式を
解いたりしませんね。もしかして、NS方程式もわかってないのかもしれません。
また、4)の「翼が押し上げられた結果、空気は下に吹き下ろされる」からは
やはり、ニュートン力学の「運動量変化=力積」が理解できていないようです。

今回はネットに蔓延る「圧力差による揚力の誤った説明」や「デビッド・
アンダーソンは間違い」の正体の一部を示せた例かと思います。
結局自分からは理解・学習する気はなく、教科書の記述を曲解して
「何となくそれらしい屁理屈」をコネあげて、真実とは乖離した理論展開をしたり、
それを盲信する人間がそれを拡散する悪循環になっていて、危険と言えます。
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なかなか興味深い引用をされているので、


流体力学では揚力が発生する理由を説明できない
ことのさらなる裏付けになります。

それを示す前に、
「運動量変化による説明」に対して
>初めからこの部分を一度も否定等してません
と書いた、その後で
>「式が適用出来ない」と言ったのは運動量計算のことで、
と、相変わらずの支離滅裂さですね。

No.32で示したように、翼の単位長さあたりの揚力を翼断面で求めると
閉曲線で囲まれた領域内の運動量変化で求めた揚力の式と、
同じ閉曲線で定義通りに計算した循環から求まるクッター・ジューコフスキーの
揚力の式は同じになります。「運動量変化の式」は適用できますね。
3次元的な揚力を考えるのであれば、翼のスパン方向にz軸をとりNo.33に示した
揚力の式でH→H(z)とzの関数にして積分すればよいでしょう。
流路の断面を半径Rの円で見積もるならばH(z) = 2√(R^2 - z^2)になります。
このときは、流れが曲がった角度もθ→θ(z)にすべきでしょう。

>ニュートン力学で昔は現実と一致する結果を得る計算が出来なかった歴史背景

No.35にも書きましたが、一致しなかったのはニュートン力学のためではありません。
パチンコ玉が水平に飛んでいる流れに翼を入れたモデルで計算したので、
揚力が正しく求まりませんでした。
気体分子はパチンコ玉とは違います。

>(引用開始)「流れの向きが変われば、翼に揚力が出ていることになる。
>これは確かである。しかし、流れの向きが変わるのは、揚力の発生する理由
>ではなく、揚力が発生した結果である。翼がなぜ空気の向きを変えることが
>できるかを説明できなければならない。 」(引用終わり)

航空工学の研究者のジレンマが滲み出ている記述ですね。
2重の意味で、流体力学では揚力の説明ができないことを示しています。

まず、流体力学では、流体の速度分布と圧力分布の釣り合いやエネルギー保存で
方程式をたてて解いているます。ですから、
「なぜ流れの向きが変わるのか?」と問われると「そのような圧力分布だから」
と答えられるだけです。「では、なぜそのような圧力分布になるのか」と問われると
「そのような流速分布になっているからです」となってしまいます。
全く説明にはなっていませんね。

次に、流体力学で考えている圧力は、仮想的な流体要素に作用する仮想的な応力です。
現実に作用している力ではありません。
流れの中に仮想的な壁を置いても、気体分子との衝突でエネルギーが保存するなら、
壁には圧力がかかりますが、壁以外のところでは分子の速度分布に変化はありません。
仮想的な壁に作用する仮想的な力が流体力学の圧力です。
揚力は現実に作用している力なので、仮想的な力のバランスでは発生する理由を
説明することはできません。

翼に揚力が発生する理由は、流れの運動量変化で説明されるべきものです。
流体力学的な「圧力」を持ち出した時点で、説明にはなりません。

しかしながら、
流体力学の連続体近似は良い近似であり、流体と翼の境界に
作用する圧力の大きさを精度よく求めることはできます。
問題なのは、この「大きさが近似的に求まる」というだけで、
仮想的な物質による釣り合いの式の近似計算が現実の現象の説明になると、
長年にわたって誤解されてきたことです。
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No.34です。


>やっと「揚力が発生する理由」が「翼で流れを曲げたこと」=
>「空気の運動量変化」に より説明されることがわかって、なによりです。
誰が何を書いて何を書かなかったのかは見る人が判断出来ることですので
今更繰り返す必要も無いのですが、再三再四、書き飽きましたがNo.31冒頭に
記したとおり、初めからこの部分を一度も否定等してません。wikipediaや
NASAの記述も引いて示してきたとおりです。
基本、私の考えはこのスタンスであるということだけ、この鈴木 真二氏の
記述から引用しておきます。
http://www.hitomix.com/taruta/paperplane/Bernoul …
(引用開始)「流れの向きが変われば、翼に揚力が出ていることになる。
これは確かである。しかし、流れの向きが変わるのは、揚力の発生する理由
ではなく、揚力が発生した結果である。翼がなぜ空気の向きを変えることが
できるかを説明できなければならない。 」(引用終わり)

「式が適用出来ない」と言ったのは運動量計算のことで、循環理論が
適用出来ないとは一言も言ってません。しかしこれ、ニュートン力学で
昔は現実と一致する結果を得る計算が出来なかった歴史背景を知っている
時点で周知であり説明不要とは思いますが。

「揚力に寄与する空気は翼幅を直径とする円」これは「翼幅」を直径
とする「翼を囲む流路断面」のことです。「横」から見た渦の話とは
直接には無関係です。これも曖昧な言い方をした私が悪かった様です。

説明方法論は、実際多種なものになっている現状がある以上、課題が
あのでしょう。これは「議論」が必要な部分と思いますがここでは
本筋から外れるので止めておきます。
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やっと


「揚力が発生する理由」が「翼で流れを曲げたこと」=「空気の運動量変化」に
より説明されることがわかって、なによりです。
さらに
流体力学では、仮想的な物質の仮想的な速度分布・圧力分布で方程式をたてて、
揚力の大きさを近似計算できますが、揚力が発生する理由の説明はできません。
こちらもわかりましたね。
ちなみに、これらのことは10年ほど前のデビッド・アンダーソンの著書の説明と
本質的に同じです。
アンダーソン氏は物理学者で、流体力学による揚力の誤った説明を指摘しましたが、
物理をよく理解していない人々から変なイチャモンをつけられてしまいました。
ネットなどでは、未だにそのイチャモンを真に受けて、アンダーソンは間違ってると
言い続ける人がいるようです。気を付けましょう。

No.28に書かれているように、流体力学が専門の日本機械学会・流体工学部門に
おいてさえも、揚力が発生する理由の説明に流体力学を用いていません。
空気の運動量変化で説明しています。

さて、まだ酷い事実誤認があるようなので、放置しておくと悪影響が大きそうです。
よくある間違いでもあるので、修正しておきましょう。

>循環理論を翼に適用するのは不適当

循環理論で揚力の大きさを計算するのは、適当。
流体力学の近似計算では揚力が発生する理由を説明できない。
ですね。
理解できなことに対して、変なイチャモンをつけるのはやめましょう。

>折角示して頂いた式ですが、「実際には」適用出来ないものなのです。

循環理論は翼の揚力の計算に適用できるとしながらも、実は適用できない
ということですか。支離滅裂にもほどがありますね。

>これはしかし、本来揚力に寄与する空気は翼幅を直径とする円を仮想

よくある間違いです。
完全流体の一様流の中に円柱を置いて、さらに円柱の周囲を回る流れを
追加すると揚力が発生することを示せます。
しかしながらこの場合、
クルクル回る流れがなぜ円柱のまわりに発生するのか
を示さなければ、揚力が発生する理由の説明にはなりません。
粘性流体であれば、円柱を回転させることで回転流ができますが、
この状況を等角写像のジューコフスキー変換で平板に写像すると、
平板自体がちょうどベルトコンベアのように上下で逆向きに回る
奇妙な動きに対応することになってしまいます。
「翼の回りにクルクル回る流れがあるから揚力が発生する」
これで、発生する理由を説明できたことにしているのは、間違いですね。

>循環理論が構築された経緯でもあって、

速度ベクトルの閉曲線上における線積分である「循環」の定義を無視して、
クルクル回る流れのことを循環だと思い込んでいる人は、多くいますね。
周回積分を積分変換すると速度ベクトルから渦度ベクトルがでてくるので、
「渦が揚力の原因だ」という誤解も多くあります。
なぜ渦が発生するのかを示さない限り、現象を説明したことにはなりません。
これに対して「出発渦」を持ち出してくる人もいますが、これも結局
「角運動量保存則」を言っているだけで、どのような力の作用で渦が発生
するのか説明してません。

循環の定義の物理的な意味は、
閉曲線で囲まれる領域の中で一様流がどれだけ曲がったか
をあらわします。

>ただ「作用反作用」では解決出来なかった、ということです。

これも間違いです。
解決できなかったのは、気体分子に作用する「引力」を考えていなかった
ためです。翼の下面における「斥力」のみを考えて、上面に対する気体の
影響を考慮していないので揚力が小さく見積もられてしまいました。
流体力学では、仮想的な流体要素が「押しくらまんじゅう」をしている
イメージで気体を扱っているので、基本的に「反発力」の概念しかありません。
「気体分子」≠「流体要素」なのですが、同じものだと思い込んでしまう
のが、間違いの元凶です。
もっとも、分子間力について正しく理解できるようになったのは20世紀に
入ってからですので、100年前にニュートン力学で「飛行機が飛ぶのは無理」と
考えてしまたのは仕方のないことでした。

>「航空力学では揚力を同定理でだけ計算し説明するのだろう」との幻想

「ベルヌーイの定理」は流体に関するエネルギー保存則ですから、
それを使うことに何の問題もありません。
「仮想的な流体要素の仮想的な圧力分布と流速分布の方程式を解くだけ
 の作業で、揚力が発生する理由を説明できる」というのが、幻想です。

>「どんな説明が適当か」また「どこまで説明すると説明になるのか」

流体力学では、近似計算により揚力の大きさを見積もることはできますが、
方程式を解いてみないと「正直、何とも言えない」ということです。
言えたとしても
「揚力は、流体のエネルギーが保存するから発生する」
「揚力は、揚力が発生する境界条件にすると発生する」
ですが、どう考えても「説明」にはなりません。

>必要になれば全様を個人で勉強して学べばいい事だと「私は」思いますが。

これまでに示したように、流体力学の全容を学んだとしても、揚力が発生する
理由を説明できるようにはなりません。
速度200ノット、AOA10度、フラップ30度で発生する揚力の大きさを計算できる
ようにはなりますが。
もちろん飛行機を設計したり、操縦したりするだけならそれで十分です。

>「自動車の走行原理」を全てに渡って説くこともありませんし。

自動車の走行「原理」の説明ならば、何も近似計算をする必要はありません。
「エンジンに吸い込んだ空気と燃料を爆発させると空気は熱膨張します。
 この力をピストンで受け止めてさらにクランクで回転運動に変えて
 車輪を回します」
で十分でしょう。
エネルギーの収支で説明したり、仮想的な力を考えたりすると
・ガソリンを燃やした熱エネルギーで運動エネルギーが増加するので加速します
とか
・エンジンをかけると仮想的な「自動車力」でタイヤが地面を押すから走ります
みたいになり、かえってわかり難くなります。
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No.31です。

素晴らしい。循環理論を翼に適用するのは不適当、とまで
言っていた方がクッタ・ジェーコフスキー定理式で検証をするまでに
なりましたね。断定的に否定していた事も修正し、当初私が「異説」と
呼んだ内容はほぼ原型をとどめなくなり、航空力学の揚力理論に着実に
近づいています。言っている事が二転三転している部分はありますが
これもご本人は正解にはたどり着いていると思います。

折角示して頂いた式ですが、「実際には」適用出来ないものなのです。
実際の揚力計算で使えるパラメーターは限定されます。
これはしかし、本来揚力に寄与する空気は翼幅を直径とする円を仮想
しなくてはならず、使えるパラメーターが限定されると示さなかった
私の言い方が悪かった様です。
私が示したかったのは、これが往時はニュートン力学では現実と
一致する結果が得られず、循環理論が構築された経緯でもあって、
ただ「作用反作用」では解決出来なかった、ということです。
これが「揚力説明」で過去真っ先に「ベルヌーイの定理」が出され、
それで止まってしまっている場合に「航空力学では揚力を同定理で
だけ計算し説明するのだろう」との幻想を作り上げた気がしてます。

「どんな説明が適当か」また「どこまで説明すると説明になるのか」
は説明を受ける側に依存した話ではないかと思います。これはそれこそ
「議論」に相当するところで、ここではふさわしくないと思います。
「ベルヌーイの定理か」「作用反作用か」という「議論」をする人と
か「議論に見える」人というのは本質的に航空力学が不要な人です。
感覚的に「上向きの力の発生」が示されればそれで納得する立場なら
それはそれでいいんじゃないでしょうか。必要になれば全様を個人で
勉強して学べばいい事だと「私は」思いますが。なにも小学生あたりに
「自動車の走行原理」を全てに渡って説くこともありませんし。
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No.32の揚力は W→H ですね。


L = ρU^2 H sinθ
L_KJ = ρU^2 H sinθ
でした。
両者が一致することに、変わりはありませんが。
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1.「揚力が発生する理由は?」


2.「発生する揚力の大きさは?」
この2つの問いに対する回答が別物であるとこと理解しましょう。
この違いを曖昧にしているので「流体力学による揚力の誤った説明」が蔓延しています。

前者1.に対する回答が
「空気を下に曲げた反作用による説明」
になります。
気体分子と翼の間に作用する力は、ほぼ電磁気力に由来することは
わかっているので、翼に上向きの力が働く理由の説明としては完結します。
日本機械学会・流体工学部門の説明の通りです。

揚力の大きさは、分子から受ける力を加わえ合わせればよいのですが、
分子の数は膨大であるため、何かしらの近似計算が必要になります。
この近似法の一つが「連続体近似」で、流体力学の計算の基礎になっています。
分子の離散的な集まりである気体を連続体であるとみなし、その連続体を分割して
仮想的な流体要素を考えています。さらに仮想的な流体要素が仮想的な応力を及ぼし合う
ものと仮定すると、釣り合いの式や保存則の式をたてることができます。
この式が解ければ、圧力分布や速度分が計算で求まることになります。
これが、「ベルヌーイの定理による圧力差の計算」で、冒頭の2.の問いに
対する回答になります。

流体要素の仮想的な応力は、気体中に仮想的な壁を置いたときに壁が受ける応力です。
実際にはそのような壁はありませんが、この仮想的な力により流体は曲げられる、とか
流体力学では考えてしまいます。しかし、
気体分子の数が膨大なので連続体近似は良い近似となり、仮想的な流体要素や
仮想的な応力を考えていても物体表面における圧力の大きさは正しく求まります。
でも、「方程式を解いたら上向きの力になった」では、揚力が発生する理由の
説明にはなっていません。言えたとしても
「エネルギーが保存するから揚力が発生する」
「揚力が発生する境界条件にするから揚力が発生する」
この程度ですが、これで納得する人はいないでしょう。

No.29が変なイチャモンであることは、No.31の
>これは「平板翼では前縁で空気が分かれる」と仮定した場合のみ成り立ちます。
>何度も言いますが、現実にはこの仮定は「適用出来ません」。
この記述からも明らかです。
翼の前方にある空気が、翼の上面と下面に分かれて流れることを否定していますから。
これに加えて、現象が起こる理由を説明するのに、現象それ自体を持ってきています。
いわゆるトートロジーになっているので、何の意味も持ち得ません。
例えば
「揚力が発生するのは圧力差があるからです」
これは完全にトートロジーです。
圧力差が上面<下面であれば、単に上向きの力が作用すると言っているにすぎません。

最後に
>それでは「飛行機における揚力」を「空気を下に曲げたことによる」
>ことだけを元に計算する式を示して見せて頂けますか。
これを示しましょう。力学の基礎と線積分の知識がないと理解不能かと思いますが。

x軸方向に流速Uの一様流があり、y軸を鉛直上向きにとります。空気の密度をρとします。
一様流に翼を入れて、定常的に流れが角度θだけ鉛直下向きに曲げられたとします。
空気の運動量変化を見積もるために、翼の回りを囲う長方形領域を考えます。
前辺と後辺の高さをH、上辺と下辺の幅をWとします。
流れは、前辺から速さU、角度0で流入、後辺から速さU、角度-θで流出し、
簡単のために上辺と下辺の速度分布は同じv(x)であるとします。こうすると
上辺と下辺からの流入・流出量は同じになります。
この時、翼の単位長さあたりで、単位時間に長方形領域に流入する空気の質量はρU W
なので、運動量変化は下向きに (ρU W) U sinθ=ρU^2 W sinθ です。^2は2乗。
この力積の反作用が翼の上向きの揚力Lなので L=ρU^2 W sinθ と求まりました。

さて、流体力学の計算結果が正しいことも示しておきましょう。
クッタ・ジューコフスキーの定理から翼の単位長さあたりの揚力は L_KJ = -ρUΓ と
書けます。
循環Γは閉曲線C上の周回積分で∫_C v↑・ds↑と定義されます。v↑は流速ベクトル。
上の長方形の領域で線積分を実行すると
Γ=∫_前辺 0 dy + ∫_上辺 v(x) dx + ∫_下辺 v(x) dx + ∫_後辺 U cos(π/2+θ) dy
 = U (-sinθ) W (上辺と下辺の積分は逆向きなので相殺)
これから揚力は L_KJ = -ρU U (-sinθ) W = ρU^2 W sinθ となり
運動量変化から求めた揚力と一致します。

流体力学では現象が起こる理由は説明できませんが、物理量は正しく計算できますね。
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No.29です。


呆れることに何度も同じことを書かなくてはならない様ですが、
(No.30回答から)
>翼に揚力が発生するのは、翼から出た空気の流れが下向きに曲がって
>いるからです。この日本機械学会の流体工学部門の説明は素直に受け
>入れるべきでしょう。
既にNo.18回答に書いた様に揚力は「空気を下に曲げた」からである
ことに異論など言ってもいません。当たり前の話に過ぎません。
「ベルヌーイの定理による説明」と「作用反作用による説明」を分離
して揚力を考えていることが根本的な間違いです。

それでは「飛行機における揚力」を「空気を下に曲げたことによる」
ことだけを元に計算する式を示して見せて頂けますか。
これは実際には不可能です。飛行機の場合、翼が影響した空気の質量と
その速度変化をすべて計測して行うことが出来ません。「このために」
圧力差による計算方法、つまりはベルヌーイの定理から導出したクッタ
ジェーコフスキー理論を使っているのです。

飛行機でなくヘリコプターですと、ローター円盤を通過した空気量が
解るので「空気を下に押し出した反作用」として計算出来ます。
そして圧力差を元に「ローターは飛行機の翼である」とした計算でも
両方成り立ちます。これは過去にも回答に書きました。
ヘリコプターとテールローターの仕組みに関してです(2010/08/10付)
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6100396.html
この「ベルヌーイの定理による圧力差による説明」と「空気を下に曲げた
反作用による説明」は表裏一体であることを理解せずにこれより先には
進めません。これを分離して「揚力に関する異なる説明が存在」するなど
と思い込むのは、単に航空力学の最初の数%にも満たない初歩でつまずい
ているに過ぎません。

>No.29は変なイチャモンですね。
>(中略)これは正しい記述ですが、そのまま流れの中に迎角をとって
>置かれた平板に適用できると仮定すると、(後略)
これは「平板翼では前縁で空気が分かれる」と仮定した場合のみ成り立ちます。
何度も言いますが、現実にはこの仮定は「適用出来ません」。
「川の水は海から山に向かって登って流れると仮定すると、これは万有引力
 の法則に矛盾する。故にこの法則は間違い。簡単なロジック。」と言っても
何も証明したことにはなりません。現実を無視した仮定に意味はありません。
「どうして実際そうなるか」即ち空気の分岐点が下面後方に移動することは
ジェーコフスキー理論について調べれば説明が存在する事が解る筈です。
 逆に「前縁で空気が分かれる」とひたすら思い込む理由と根拠を知りたい
ものです。意地悪く言ってしまえば、デタラメな帰結を示したいがため
だけにこのデタラメな仮定の話を幾度も繰り返ししてるとしか取れない
のですが。「自説」も最初勢いがいいだけでどんどん「教科書寄り」に
修正していますし、結局何一つ根拠が示されてはいないのですが。
「イチャモン」と言うなら個人の思いつき等では無く、客観的に評価可能
な根拠を示して頂きたいものです。

これを閲覧する方に注意申し上げたいのですが、もしも私が「存在しない
教科書」を挙げ、「捏造した内容」を書いていたとしたらどうしますか? 
そうなると、こうしたネット上の書き込みを「学術的議論」と取る向きは
「何処の誰かも解らない人間が、何の根拠で言っているのか確かめもせず」
ネット情報に振り回されているだけ、ということになります。そこに科学
など存在するんでしょうか。
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この質問に対する回答はNo.27で終了しています。


またNo.27とNo.28で言っている内容は同じことです。

No.29は変なイチャモンですね。
「ベンチュリ管では、流路が細くなると流速が増加して管壁の圧力が減少する」
これは正しい記述ですが、そのまま流れの中に迎角をとって置かれた
平板に適用できると仮定すると、
「平板の下面で流路が狭くなり圧力が下がり、上面では流路が広がり圧力が上がる」
ことになり、揚力とは逆向きの力になって矛盾します。
つまり、ベンチュリ管のアナロジーでは翼の揚力は説明できないのです。
簡単なロジックですね。

「平板に揚力が発生している」ので、直ちに「上面の流れが速い」ことはわかりますが、
「上面の流れが速くなる理由」を言わなければ、揚力を説明したことにはなりません。
しかし「実際にそうなっている」ことが「説明になっている」といった思い込みが
「ベルヌーイの定理を強引に適用する揚力の誤った説明」をネットに蔓延させる原因
なのでしょうね。

翼に揚力が発生するのは、翼から出た空気の流れが下向きに曲がっているからです。
この日本機械学会の流体工学部門の説明は素直に受け入れるべきでしょう。
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No.24です。

放置するとさらにおかしなことになっていますので再度干渉します。
No.25回答者に「学術的に発表されては」等と言ったのは無論皮肉であって実際に
認められる状態のものではありません。

No.19で「>航空力学で一般に行われているとされる説明を適用してみましょう。
1)一様流が水平に平板の前縁の上側に流入すると、そこから先の流れは
 平板は斜め下に向かって下がっているので、流路の断面積が増加する
 ことになります。前縁の下側の流れは、逆に流路の断面積が減少します。
 上下のそれぞれの流れに対して、連続の式を用いると、
 平板の上側で流速は減少し、下側で流速は増加することになります。」で始まり、
「>実際とは正反対の結果になってしまいます。」と結論しますが、
この部分から事実誤認があります。空気が前縁で分かれる仮定の話で展開
しますが、実際はNo.20で回答した様にそうはなりません。実在流の仮定から
間違っているのです。当然航空力学の説明等ではありません。
これは本人もNo.21で「>それで、説明が破綻する平板の場合は、結局、平板周り
の流れを見て実際に流路が狭くなっていることを確認した上で、「流速が増加する」
と言うしかないのです。もちろん、それ自体は間違いではありませんが」
と実在流では流路が狭くなると認めている訳です。 それにもかかわらず再び、
No.25「>「翼もベンチュリ管と同じで、形状や姿勢が流路の広さに影響する」
と、一般的な仮定をしてみます。」(中略)「仮定から導かれた結果には矛盾を
含むようになります。」と再度繰り返し誤った仮定での話に戻ります。
「>平板周りの流れを見て実際に流路が狭くなっていることを」確認出来ている筈
ですから、「実際起こる事とは異なる」前提で誤った仮説を繰り返すことに意味は
ありません。この平板での実在流を実際と近いものに導き出すのがクッタ・ジェー
コフスキー理論なので、100年も前に解決した間違いを再度持ち出しているに過ぎず、
流体力学でもないと言わざるを得ません。どんなに「物理」「流体力学」「論理学」
の名のもとに美辞麗句で修飾をしても事実を無視して得た帰結に意味など無く、
「ただ言いたいこと」を放言しているに過ぎません。

さらに持論が「教科書に載っていることと異なる」と聞くと「修正」をします。
No.13で「>つまり「流路が狭くなると流速が増加する」といったことを そのまま翼
の周りに適用するのは「同時到着説」と同じような「珍説」」と言っていても、
No.25で「ベンチュリ管の流線と翼周りの流線を実際に見比べてみると、似ている」
これが、出発点ならば、問題はなさそうです。」
と、「珍説」が「問題はない」に変わります。
また、
No.15「>「渦があるから揚力が発生する」というのは 回転するボールがカーブする
場合には良いのでしょうが、翼の場合に渦ではなくて やはり「流れが曲がったから
揚力が発生する」と考えた方が適当でしょう。」とも言っておきながら、
No.17では「>クッタ・ジューコフスキーの定理の本質は、一様流が翼や回転する
ボールで曲げられると その反作用が曲がった方向と逆向きの揚力として翼やボールに
働く、ということです。」
と、翼と回転するボールが別扱いではなくなります。

結局「教科書に何がかいてあるか」をこの場を通じて始めて学習している状態で、
教科書内容すら知らないまま「間違いです」「説明できない」といっているのです
から、その理論過程には何の根拠も認められない、ということになります。

他にもこの回答者独自の理論がありますが、
No.17「>クッタ・ジューコフスキーの定理の本質は、一様流が翼や回転するボールで
曲げられると その反作用が曲がった方向と逆向きの揚力として翼やボールに働く、
ということです。」とのことですが、
ボール前半分では同じ高さを「空気は登って」います。この下向きに生じる反作用
は働かないで下向きに方向を変えた分しか働かない、ということになります。
No.23「>ゲッチンゲン翼の上面の後ろ側は、翼弦に対して20度以上の勾配があるので、
迎角マイナス15度でも空気に下向きの運動量を与えることは可能でしょう。」
下面の流れはどこへ行ったのでしょう。この翼型は下面フラットなのでほぼ翼弦
全域15度のマイナス勾配で「上向きに」空気を曲げます。
人間の「都合の良い方」だけ作用するという物理法則というのはありません。

どんなに「物理」「流体力学」「論理学」の名のもとに美辞麗句で修飾をしても
事実を無視して得た帰結に意味など無く、「ただ言いたいこと」を放言している
に過ぎません。「説明がない」というフレーズも多く出ますが、特定の人間が
理解出来るかによって変わる物理法則はありませんので、単にそれを理解する
基礎学力が無い、勉強する意思が無いだけしょう。まるでクレームをつけている
消費者の様に「誰かが誰かに説明義務がある」かのような態度で学べる学問分野
というのは存在しますか。

下火になった感はありますが、今回はネットに蔓延る「揚力を巡る議論」の
正体の一部を示せた例かと思います。結局自分からは理解・学習する気はなく、
「従来理論は間違い」という指摘をすることが目的になってしまって、真実
とは乖離した理論展開をしたり、それを盲信する人間がそれを拡散する、
ネット内でのみの「揚力理論」が存在してます。ネットの危険性と言えます。
 誰かに「その知識は何処から得たか」と問われて「ネットでどこの誰とも
解らない人物が言っていたことを信じた」では航空機に実際携わる立場であれば
不適格と判断されても仕方がないと思っていいでしょう。
「信じたい方を信じる」のも個人の勝手ですが、現実の実社会では通用しない
という事は理解しておくべきかと思います。
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