活性酸素を少なくする(?)と言う抗酸化作用があって良いなどといった商品をたまに見かけますが、具体的に、何がどうなれば良いのか良く分かりません。
私が知りたいのは、以下の2点です。
1、活性酸素が体内にどれぐらいあれば、体にどう影響が出るのか?
2、ビタミン、ミネラル、フィトケミカルなどは、どのぐらいの摂取量でどの程度の活性酸素の影響を抑える事が出来るのか?
回答の理想としては、エビデンスや調査機関が公表しているデータがあるとありがたいです。
これらがなくとも、なんらかの数値を出しての回答が望ましいです。宜しくお願いします。
No.1
- 回答日時:
こちらに詳しい最新データがあります。
⇒覆る活性酸素悪玉説 ( http://www.nikkei-science.com/201306_060.html )
結局、調べても調べても、活性酸素が体に悪いという確たるデータがないどころか、抗酸化剤は逆に寿命を縮めている可能性が示唆されているのが現状のようですね。
回答ありがとうございます。
「1950年代に登場」、「初期の実験は再現できず」面白かったです^^
巷では、色々と言われてますが、現状はこんな感じだったのかと・・・。助かりました!
No.2
- 回答日時:
「活性酸素」「フリーラジカル」を理解しないと挙がってくる回答全てが正しく聞こえてくることになりますよ。
例え話で説明すると、買い物に出る時にお金がなくては物が買えない。もしもお金をスリに盗られると物が買えなくて困ってしまいます。そこで、隣の人から金を取り上げて買い物を満足する。その隣の人も更に隣から金をむしり取る。そうして買い物ができる訳ですが、結局この悪の連鎖が延々と続くと、周辺の環境が悪の巣窟となってしまい、心地よい生活の場ではなくなってします。
この悪環境がお金ではなく「活性酸素の連鎖」であれば、遺伝子の2本鎖切断などが起こり癌の発症となります。
悪いことばかりのように連想しますが、活性酸素は身体を守るために重要な役割を果たしています。皮膚に擦り傷ができて細菌が体内に侵入すると、体内では白血球をその細菌に向けて放出して、白血球と細菌の戦争が始まります。
そうして白血球が勝つと別の白血球である貪食細胞に喰われて、白い塊を作ります。それが膿です。膿が出来た時は、その戦いに身体が勝った時です。この作用を免疫と云います。
細菌を殺すメカニズムですが、この時に白血球は活性酸素を出して細菌退治をしています。活性酸素は細菌を殺してしまう力を持っているのです。活性酸素はありがたいですね。
しかし、細菌と云えども生き物ですから、人間の細胞も同じような構造を持っている。
この細菌殺しの役割が終わると、ヒトの体は、スーパーオキサイドアニオン(これも活性酸素)を消さずに放置すると自分の細胞も傷めつけられるので、SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)と云う酵素を働かせて、スーパーオキサイドを過酸化水素(H2O2)と云う活性酸素種に変化させる。
過酸化水素って、あの消毒薬のオキシフルそのものですから、細菌を殺す力があるのですから、傷口付近にある人の細胞も攻撃してきます。つまり、オキシフルを塗り続けると傷口が治り難いということです。
過酸化水素が増えたままではいけないので、もっと安全な物質に変化させるために、グルタチオンペルオキシターゼやカタラーゼと云う酵素の力で、最も安全な水と酸素に変えて私たちの身体を守っています。
ここで良く考えてみて下さい。SODもグルタチオンペルオキシターゼやカタラーゼも、抗酸化物質なのです。それらの酵素は大切ですが、大量の活性酸素が次から次に発生するとそうした抗酸化物質だけでは足りなくなり、体に摂り入れられたビタミンC・ビタミンE・ビタミンA等々を使い、活性酸素を退治していきます。これを「活性酸素を消去する」と云います。仕事を終えた活性酸素は即座に消去されないと、体は障害を受けることになるのです。
<エビデンスや調査機関が公表しているデータがあるとありがたいです>・・・とのことですが、医療の世界ではあまり関心がないのか、見当たりません。
長くなりますが、もう少し続けます。
活性酸素を発生させて、殺菌や癌細胞を攻撃する研究は一所懸命なのですが、活性酸素消去には眼が向いていないようです。ヒトの体内では、活性酸と共にフリーラジカルが大量に発生して病気を作るのですが、脳梗塞を引き起こした直後に点滴すると脳細胞に起きているフリーラジカルを消去する薬があります。後遺症としての脳障害を防ぎ開発直後は数千億円の売り上げがありました。この薬を開発した方は、東大の工学部出身で薬学者・医学者ではありません。
しかし、バイオテクノロジー使って作られたものには害もありました。腎障害のある方に死亡例が出たのです。抗酸化作用が悪かった訳ではありません。
<なんらかの数値を出しての回答が望ましいです。宜しくお願いします>・・・とのことですが、なかなか無いのが現実です。血液検査で『過酸化脂質』『間接ビリルビン』かな~
過酸化脂質(かさんかししつ)はコレステロールや中性脂肪といった脂質が、活性酸素によって酸化されたものの総称なので。
間接ビリルビンは、赤血球細胞の膜がフリーラジカル障害によって、赤血球がたくさん壊れてビリルビン高値となるのです。間接ビリルビンは0.6mg/dl以下が安全圏です。
<具体的に、何がどうなれば良いのか良く分かりません。>と云うことですが、食生活を見直して、タンパク質はしっかり食べる(抗酸化酵素を体内で作る材料になる)
ビタミンC 3,000mg/日・ビタミンE 800mg/日・ビタミンA 20,000IU/日 これらは天然物からの抽出ビタミンが良いです。
怒り・不安・悲しみなどの感情は、カテコーラミンをたくさん分泌させて活性酸素をいっぱい発生させます。
心穏やかに暮らし、喜びに満ちた生活が理想ですね。
回答ありがとうございます。
詳しい方からの、的を得た回答でしたので、とても参考になりました!
活性酸素は、必要に応じて合成したり分解している。
活性酸素が大量に増えると、分解する抗酸化物質が足りなくなり、ビタミン類を使う。
さらに分解が追いつかないと、他の細胞が攻撃される。
過酸化脂質と間接ビリルビン(0.6mg/dl以下が安全圏)が、活性酸素量の目安になる。
【疑問】
1、「活性酸と共にフリーラジカルが大量に発生して病気を作る」これは免疫力を下げる為に病気を作ると言う意味合いでしょうか?それとも、直接的にフリーラジカルが影響して病気を作るのでしょうか?
wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E6%A2%97% …)によると、「腫脹や、壊死組織から放出されるフリーラジカルは周囲の組織をも壊死させる働きがあるためこれらを抑制することが機能予後の向上につながる。」とあった為、疑問が出てきました。
2、「天然物からの抽出ビタミンが良いです。」たまに耳にするのですが、天然物と薬局で売られているマルチビタミンと何が異なるのでしょうか?吸収率やビタミンの壊れにくさなどに違いあるのでしょうか?結構前から気になっており、ずっと答えが分からないままでしたので、もしご存知であれば宜しくお願いします。
3、カテコールアミンは、運動中にも上昇するようですが、活性酸素の影響は受けるのか疑問を持ちました。ただ、運動により健康になる力の方が強そうだと思っておりますが、私自身運動をよく行いますので、気になってしまいました。
これらの疑問に回答頂ければ幸いです。というか、とてもありがたいです。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
またまた長文です
Q1 について
活性酸素及びフリーラジカルは人の免疫をも低下させるし、直接的に病も発症させる可能性があります。
<腫脹や、壊死組織から放出されるフリーラジカルは周囲の組織をも壊死させる働きがあるためこれらを抑制することが機能予後の向上につながる>・・・については文章の通りですが、活性酸素やフリーラジカルが病気を生んで、更に病状を増悪するものです。
急性白血病で骨髄移植を余儀なくされるケースもありますね。免疫低下で病気になる極端な例ですが、亡くなった市川團十郎さん、骨髄移植の為に60Gyの放射線を全身曝露させて骨髄を移植したわけですが、60Gyって60Sv(60,000mSv)ですから致死量の7.5倍の放射線量に値します。その量を一週間ほどかけて放射線被曝させ、全身の免疫をノックアウトさせて他人の骨髄を移植するようにデザインされたものです。
其の為に、他人の細胞を移植しても拒絶反応が起きずに、團十郎さんの骨髄で正常な白血球を造りだすことができたのです。しかし、免疫低下が起きる為に風邪や肺炎などの感染症に罹患しないように注意を促されます。亡くなった原因は『(免疫低下に依る)肺炎』でしたね。
癌治療を引き合いに出してフリーラジカル・活性酸素の障害を説明するのは何とも心苦しいが、抗がん剤はどの抗がん剤も活性酸素を大量発生させて癌を攻撃するように考え出されたものです。その薬の副作用は強く、嘔吐・下痢・脱毛・白血球数低下・血小板数低下・易感染・肝臓障害等々・・・全て活性酸素並びにフリーラジカル障害によるものです。
Q2、Q3 について
サプリメントは医薬品に記されるような効果・効能を謳ってはいけない、と云う法規制があります。しかし、栄養素には栄養の生理活性が厳然としてある訳で、病の多くが栄養不足から始まっている事実はお知らせしても良いものだと理解しています。
売るためだけに作られた安いサプリメントは、栄養の生理活性が発揮されなくても良いのです。何故ならば、効果・効能を謳わずにイメージだけを売れば良いからです。
ハンマー投げでトップアスリートの室伏浩二氏のこと。毎日鍛錬しているにも関わらず成績が低迷していた時期があった。
スポーツドクターが室伏選手の血液検査をしたところ、貧血数値のヘモグロビンが6g/dlほどに下がっていた。医師はそれが運動パフォーマンス低下の原因と見抜いた。ドクターはスポーツ指導にサプリメントを用いていたが、どのメーカーのものも治療に使えるものはない、と17~8年前に講演の席で零していた。つまり市販のサプリメントでは全く効果がなかったということ。一般医療から栄養療法専門に切り替えた『新宿溝口クリニック』の院長先生も同じことを、云っています。具体的に記すとサプリメーカーへの営業妨害となるので、これ以上の説明はご勘弁ください。
室伏選手がその後運動パフォーマンスを向上させたのは、ドクターが天然物から抽出した良品のサプリメント(現ドクターサプリ)を用いたので、活性酸素消去能が高まって貧血改善されたので、運動能力を取り戻したからです。
貧血に陥った原因ですがトレーニングで汗を流すと、一緒に鉄が失われて鉄欠乏性貧血が進みます。
更にそうしたトレーニングで活性酸素発生量は増えて、スポーツ溶血性貧血が発症します。間接ビリルビン高値になるのはそれが原因です。
運動負荷によって、酸素の取り込み量は増大して活性酸素の発生量も増え続ける。その時に抗酸化栄養が不足すれば活性酸素の消去能は追いつきません。一般医療ではスポーツ選手の貧血改善が難しいのはそれが理由です。
スポーツは身体に良いと信じられていますが、適切な対処がなければ体を傷害するのです。傷害を受けない為には、カロリー不足をなくすこと・運動による活性酸素量に耐えるだけの抗酸化栄養を摂ること・運動で失われる栄養素を積極的に摂りいれること、だと思います。
ビタミンEと運動能力について、『佐藤 伝: 運動持久力に及ぼすV.Eの効果について、体力化学 11 151~156 (1963)』では大黒ネズミの餌に
V.E 1mg投与を対照群のA群。
V.E 2 0mg投与とした過量群のB群。
V.E 欠乏群のC群。
この3群を水槽に入れて遊泳実験を行った。実験は3日置きで計4回行われて、遊泳平均時間は
V.E対照群のA群は148.9分泳ぎ抜いた。
V.E過量群のB群は181.6分を泳ぎ続け、
欠乏群のC群は90分で溺れた。
この実験が意味するところは、運動負荷によって活性酸素が発生して活性酸素消去能力が低下すると、筋肉持久力を変化させていることを意味している。V.E欠乏群がそのままトレーニングを続けると、赤血球細胞膜の破壊が進んで赤血球寿命が短縮した結果『スポーツ溶血性貧血』に陥るのは理解して頂けるだろうか?
回答ありがとうございます。
>致死量の7.5倍の放射線量
>全身の免疫をノックアウトさせて他人の骨髄を移植するようにデザインされたものです。
これは結構ビックリしました。
>活性酸素やフリーラジカルが病気を生んで、更に病状を増悪するものです。
>免疫低下が起きる為に風邪や肺炎などの~『(免疫低下に依る)肺炎』でしたね。
>嘔吐・下痢・脱毛~全て活性酸素並びにフリーラジカル障害によるものです。
要約すると、「免疫低下に依って病気を生んで、更に病状を増悪するもの」でしょうか?ちょっと簡単すぎる要約ですが・・・。
>ドクターが天然物から抽出した良品のサプリメント(現ドクターサプリ)
こう言ったものがあるんですね!昔、怪しい人から怪しい感じのサプリメント説明を受けましたが、今思えばこの話に通ずる物があります。
自身でもこれをキッカケに少し調べてみると、活性型ビタミンと言う単語を目にして、これか!という感じでした。それと・・・
wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A2% …
「ビタミンB12とも呼ばれる代表的なコバラミンの一種であり、ビタミンの中で水溶性ビタミンに分類される生理活性物質である。」
一種類かと思っていた、ビタミンB12も複数ある事を知りました。たぶん、この辺りも大いに関係するのだろうと、新たな世界が広がった感じがします。(冷静に読み返すと大げさな感じしますが(笑))
>カロリー不足をなくすこと・運動による活性酸素量に耐えるだけの抗酸化栄養を摂ること・運動で失われる栄養素を積極的に摂りいれること
通常時はもとより、減量時にはより気をつけます。
>ビタミンEと運動能力について
思いの外、ビタミンの影響が出るものだと思いました。
>赤血球細胞膜の破壊が進んで赤血球寿命が短縮した結果『スポーツ溶血性貧血』に陥るのは理解して頂けるだろうか?
活性酸素により破壊が進み、赤血球の生産量増加での鉄分減少に依る『スポーツ溶血性貧血』と理解しました。
具体的なお話は頂けなかったもののビタミン類の回答まで頂けた事は大きな収穫でした^^
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