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日本人はなぜ、「今度一杯やりましょう」 とか 「そのうち [是非]遊びにいらっしゃい」 と言っておきながら、こちらがその気になると、困ったような顔をしたり、言葉を濁したりするのでしょうか。

追伸:海外日本語教育現場で頑張っている一新米日本語教師です。日本文化が大好きですが、生徒さんに時々以上の質問に聞かれて困ったりしております。こういう現象をどう理解したらいいでしょうか。日本人のこのような言葉はまだあるでしょうか。
ここの日本人の皆さんの知恵をお借りして優秀な日本語教師を目指して、日本文化を正しくお伝えいたしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。私の質問に対する方々なりのご返答は私の日本語授業の読解文に活かさせていただきたいので、よろしければ「ですます体」のご説明をお願いいたします。

A 回答 (5件)

これは、日本人の性質で、本音と建て前を使い分けるもしくは社交辞令というものです。

また、日本人ははっきり言うことを嫌う傾向があります。
これが混ざった習慣なのです。
どちらの誘いの言葉も、本当に誘っている場合と社交辞令としての意味と両方あります。
それがどちらなのかはそのときの雰囲気とかその人との関係の深さや立場の違いなどで変わってきます。
欧米の人のようにはっきり物を言わないし、言葉を濁すことで本当は好きではない人とトラブルにならずに過ごすという暗黙の了解なのです。
日本は明治以前は海外との接触があまりなく(島国ですから)、日本人ばかりで暮らしていましたので、暗黙の了解ということが普通の感情となっています。
ですから、具体的でない誘いは社交辞令(挨拶の代わり)であり本当に誘っているわけではないと理解した方が良いです。
お書きになった「今度、一杯やりましょう」を別れ際に言われたら、日本人なら「さようなら」と言われたぐらいの感じでいます。ですから、返事としては「じゃあそのうち」と言うことになります。
これが、「今夜、一杯やりましょう」とか「来週の土曜日に一杯やりましょう」というなら本当に約束したいということです。
また「そのうち遊びにいらっしゃい」というのも「そのうち遊びにいらっしゃい。そのときは前もっていつ来るか教えてね」という具合に具体的な日時とかを入れてきます。
どちらの言葉も、「今度」とか「そのうち」とか日時を曖昧にすることで、社交辞令だよというような意味がある程度含まれます。
ただ、難しいのは「今度、一杯やりましょう」と言っても本気で誘っていることもあるのでそこは、雰囲気などで察するしかないので、海外の方には見極めが難しと思います。
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この回答へのお礼

迅速かつ詳しいご返事をいただきまして、どうもありがとうございました。ここの皆さんのいりいろな角度からのご説明を伺って、わかりました。

お礼日時:2013/11/29 20:10

>こちらがその気になると、困ったような顔をしたり、言葉を濁したりするのでしょうか。



日本人は「はっきりと断わる」のを、余り良い事だとは考えません。

なので「その気がまったく無い」場合でも、「今度、○○しましょう」とか「今度、○○して下さい」と、形式的に、表面だけの「お誘い」をします。

これを「社交辞令」と言います。

言っている日本人は「その気がまったく無い」ので、その気にされると、本当に困ります。

日本人が、別れ際に「今度一杯やりましょう」 とか 「そのうち [是非]遊びにいらっしゃい」と言うのは「Goodluck」や「Goodbye」と同じです。「挨拶の一部」だと思って下さい。

なお、日本人が「本気で誘う場合」には、具体的に「一杯やるのは、新宿あたりで、○月○日でどうですか?」など、場所や日付を提示して誘って来ます。

その誘いを断わる場合は、ハッキリとは断わらず「その日はちょっと無理です。他の日だったら良かったのですが、今回は残念、と言う事で、またの機会に」と言うように、柔らかくソフトに断わります。

誘いを受けたいけど、運悪く都合が付かない場合は「その日はちょっと無理なので、△月△日ではどうでしょう?その日なら大丈夫です」と言うように、こちらから「代わりの案」を提示します。

そのまま誘いを受ける場合は「では、新宿で○月○日で。待ち合わせは何処にしますか?」と言うように、具体的に内容に踏み込んで話を進めます。

「誘い」の中に「具体的な時間や場所」が含まれて居ない場合は「挨拶の一部」と思った方が良いです。

なお「社交辞令」なのか「本気の誘い」なのかの判断は、日本人でも間違える事があります。
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この回答へのお礼

社交辞令ですね、日本語学習者もなるべく早く慣れたほうがいいと思います。

お礼日時:2013/11/29 20:06

本音と建て前



日本人は、本音と建て前の二重構造になっています。
例えば、「今度一杯やりましょう」 とか 「そのうち [是非]遊びにいらっしゃい」などと言われても、それが建て前(=見せかけ/表向きの方針)で、本音は全く別の場合が多くあります。この場合、言葉通りの解釈で、「では、いついつ飲みに行きましょう」とか、「いついる遊びに行きます」などと返答すると、先方の日本人は困惑します。見せかけだけの誘い言葉で、本心ではないからです。

仕事の上でも、全く取引をするつもりなどない会社なのに、別れ際には、「検討します」などと言うのも、建て前の良い例です。

この二重構造~本音と建て前~の代表的なものに、日本人の“曖昧な微笑”があります。実際には、不愉快だったり、怒っていたりするのに、表情にはうっすら微笑を浮かべる・・・英語でもアルカイックスマイルなどと言われる程、知られている事のようです。

この二重構造については、異なる文化を持つ外国の方々にはガッカリなさるかたも多いでしょう。分かりにくい、誤解が生じる、と感じる方もいらっしゃるでしょう。

ですが、この本音と建て前、よく言われていることは、狭い共同体の中で、和を尊ぶ日本人は他人との軋轢を避けようとして建前(嘘)を言う事により、平和を保とうする目的がある、ということ。

可能性のない会社に、「検討します」と嘘をつくのですが、この嘘の方が、「御社はダメな会社だから、全く取引の可能性はない。お引き取り下さい」と冷たく事実を伝えるよりも、はるかに優しい、と日本人は考える為、ほとんど反射的に嘘をつくのです。

結果、日本は建前社会(嘘の塊)となります。個人の意見主張など衝突の原因になるようなことは言わなくなりますが、その一方で、外国から「日本人は何考えてるか分からない」等の非難を受けるようになるとしても、当然の事です。

日本人と接する際、言葉通りの事が起こらなかったとしても、それは、建て前だったんだな、優しい嘘だったんだな、と受け止めてください。そうして、建て前を十分観察してみて下さい。本音の場合は、よくよく観察していればですが、だんだんわかってきます。

こんなのどうでしょうか?
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この回答へのお礼

ご熱心なご説明ありがとうございました。やはり優しい建て前として思ったほうが無難ですね。慣れれば、日本人的になりますね。がんばります。

お礼日時:2013/11/29 20:03

たとえば、アメリカ人なら握手だけでなく、ハイタッチや仲間内なら複雑なハイファイブなどの挨拶をおこないます。

またロシア人などは、男同士でもハグしたままで、お互いに唇を頬に寄せてキスをしたりします。これらは「親愛」を示すボディーランゲージです。

日本人はお辞儀をすることで分かるように、体を接触させるボディーランゲージはほとんどありません。体を接触させるのは、男女の営みぐらいなのです。

しかしそれでは挨拶や礼以上の「親愛」を示すことができません。そのために発達したのが、ご質問のリップサービスなのです。

そうです「リップサービス」なのです。
たとえば、知り合い程度の男女のアメリカ人でも、長い間会っていなければハグして親愛の度合いを示すこともあります。しかし、だからと言って「彼女は私のことが好きだから抱いてくれたんだ」と思う人はいないでしょう。

それと同じで、日本語の「今度、ぜひうちに来てください」とか「近いうちに一杯やりましょう」などの言葉は、『少なくともあなたは顔見知り以上の存在ですから、本当にそのような関係に発展したらいいですね』という、挨拶よりは一歩進んだ「親愛」を現す言葉なのです。

これはあくまでも一歩進んだだけで、本当に実現することはあまりありません。

ただ、何度も顔を合わせ、本当に「一杯やりたいな」と質問者様が思うなら、「どうですか。日程を決めて一杯やりませんか?」と言ってみてください。
逆に、相手から具体的なスケジュールを聞かれたら、それは本気でもっと親密になろう、という合図でもあります。

日本人は「相手を思いやる文化」をもっているのはご存知だと思いますが、同じ日本人どうしでも、会ってすぐに「相手がどう考えているか」を理解することはできません。
もし理解できない状態で「相手を思いやれずに失敗するということであれば、それは日本人にとって苦痛でしかないのです。

ですから、日本人同士であっても、お互いに馴れて意思疎通を図れるようになるには、時間がかかります。
それが外国人相手なら、なお時間がかかるののが普通だといえます。

ですから「今度、一杯」はあくまでも親密さを示すリップサービスである、と思っていただいたほうがいいでしょう。

最後に、日本でもこういう言葉があり、日本人でも子供から大人になる際によく聞かされるものです。
「今度とおばけは、出たことがない」
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この回答へのお礼

たしかにリップサービスとして説明する一理がありますね。詳しいご説明どうもありがとうございました。

お礼日時:2013/11/29 19:58

これは日本人によくある「社交辞令」とは意味が違うと思います。


困ったような顔をしたり、言葉を濁したりするのは、単にその時は都合が悪いからですよ。

そもそも絶対飲みたくもない、招きたくもない相手に、「一杯やりましょう」「そのうち遊びにいらっしゃい」なんて言いませんよ。ですからそう言われたら言葉通りに真に受ける人も多いはずです。
そこで「ただの社交辞令。そんなつもりは全く無かったんだけど。」なんて態度を見せたら、完全に噓つき扱いされますし、人としての信用度が下がりますよ。


 >日本人のこのような言葉はまだあるでしょうか。
今となってはそう多くはないと思います。
ただ別の形での「社交辞令」というのはまだまだたくさん残っていますけどね。嬉しくないプレゼントなのに嬉しそうに見せるとか、一緒に仕事していく気も無い相手に「今後もよろしくお願いします」と言ってみたりとか・・・キリ無いですけど。
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この回答へのお礼

ご説明どうもありがとうございました。やはり社交辞令としたほうがいいですね。

お礼日時:2013/11/29 19:50

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