電子書籍の厳選無料作品が豊富!

お世話になっております。
全くの会計系の知識がない者なのですが、
事業性試算のツールを人づてに渡されてその計算式を追っかけております。

その中に「フリーキャッシュフロー予測」という項目があり、
FCF=営業CF-投資CF+(支払利息*(1-税率))という計算式が当てはめてありました。

FCFの計算式の中に「営業CF-投資CF」というのは
色々なサイトにも紹介がありましたが、
どうにも支払い利息のところがなぜそうしているのかが分からずにいます。

FCFの間接法?の計算では支払い金利がその結果に影響を与えない
ということなのかなと感じて入るのですが、この計算式では支払い金利が
多少なり影響を及ぼすことなりますし、そもそも税率は関係無いような・・・

あくまで簡易のエクセルの計算式なので、
なにか違う意図があってそうしているのではと勝手に想像もしているのですが、
作者も不明のツールのため、みなさんのお知恵をお借りしたく質問いたしました。

ご想像の範囲でも構いませんのでご見解を伺えると幸いです。
※全く見当違いの質問をしておりましたら素人ゆえとご容赦ください。

A 回答 (1件)

これは「支払利息の節税効果」です。



自前で稼ぐ以外の資金調達の方法として、融資と出資があります。つまり、借りるか、株式を発行するか、です。

お金を出す方としては、見返りを求めてお金を出すわけです。貸す場合は貸した資金の使用料を利子として受け取ります。株式投資をした場合は、投資した資金の使用料を配当金として受け取ります。ですから、利子も配当金も、投資資金の使用料なのです。

さて利子も配当金も資金の使用料なのですが、税法上の扱いが異なります。利子は営業外費用として税務上の損金(経費)になりますが、配当金の支払いは税務上の損金にはならず、税を支払った後の税引き後利益の中から支払われることになっています。

利子を支払う場合も、配当金を支払う場合も、払った金額は資金の使用料として会社の外へ出てゆくお金です。しかし利子は経費となり、配当金は経費とはならないわけです。

すると、10万円の配当金を支払った場合は、会社のキャッシュフローが10万円減少するだけです。しかし、10万円の利子を払った場合は、10万円が税法上の経費になるので、税引き前利益が10万円減少することになります。ということはその分だけ税金が減ることになるわけです。これを「支払利息の節税効果」と呼びます。利子も配当金も資金の使用料なのですが、利子として支払ったほうが節税効果があるわけです。
利子を払うと税金が(10万円×税率)だけ減少しますから、利子と税金を払った後で手元に残るキャッシュは
(10×(1-税率))だけ増えることになります。

結局、利子を払うと、手元に残る現金、フリーキャッシュフローは節税効果によって
支払利息×(1-税率)
だけ増加することになるのです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

丁寧な解説有難うございました!
全くの会計の素人ですが、なるほどと理解ができました。
配当金と利子でそのような違いがあるとは、
そこまでは考えが及びませんでした。
これですっきりとツールを眺めることが出来そうです。

お礼日時:2014/02/27 22:05

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!