A 回答 (9件)
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No.1
- 回答日時:
米国は国土が戦場になって、決定的に敗北した歴史がありません。
他国から支配された歴史もありません。ベトナム戦争に負けた歴史はありますが、一時的な撤退程度にしか考えていなかったようです。そういうお国柄ですから、戦争を悲惨を極める負の歴史という認識を持てないのだろうと思います。
過去を振り返ってみますと、ベトナム戦争に負けていた頃の米国はニヒリズム(虚無主義)が蔓延し、未来に絶望した若者が多くて、政治が追い詰められていた時代でした。アポロが月旅行に成功しても、スカイラブ宇宙ステーションを打ち上げても、米国の国力回復には繋がらず、インフレに苦しむ経済が続き、最後は通貨の金取引を停止するニクソンショックまで起こっていました。米国経済が崩壊寸前だった時代です。
戦争観に関して言えば、米国は戦争に敗北して国土が焼土と化した歴史が無い為に、楽天主義が支配的なのに対して、国土が焼土と化した歴史を持つ日本は戦争に対して悲観主義が支配する結果になっています。
米国が戦争を考える時は経済論が優先されていると判断して良いでしょう。戦争は経済政策の一環であり、戦争の無い資本主義経済などあり得ず、戦争は必要悪という論理です。戦争が経済を破綻させた歴史観が強い日本とは正反対の価値観だと思います。
米国は戦争に依存しない経済システムに変わらない限り、戦争をやめたりはしないだろうと思います。
No.2
- 回答日時:
余計な指摘ですが、フリーガンじゃなくて、スローガンね。
あと暴れる人たちは、フーリガンです。ところで、日本も「鬼畜米英」だの「一億玉砕」だのおどろおどろしいスローガンが出てきたのは実は昭和19(1944)年になってからです。19年てのは敗戦の1年前で、かなり戦況が切羽詰ってきた時期です。
アメリカも、日本ほど切羽詰ってないものの、死んだ兵士のイラストが描いてあり、「あなたが戦争に協力しなかったばかりに、アメリカの若者がこのようなことになってしまった」と説明書きがついている戦意高揚ポスターがあったりします。
戦争に対する日米の価値観の違いねえ。いっぱいありそうですが、執拗さも違う気がしますね。もちろん、アメリカの方が執拗です。
ご存知の通りアメリカは真珠湾攻撃を卑怯なだまし討ちと宣伝して「リメンバー・パールハーバー」の名の元に戦意高揚を図ったわけですが、彼らはミッドウェーの勝利で真珠湾の仇をとったといい、ガダルカナルの勝利で真珠湾の仇をとったといい、マリアナ海戦の勝利で真珠湾の仇をとったといい、フィリピン解放で真珠湾の仇をとったといい、原爆で真珠湾の仇をとったといいました。あいつらを放っておくと、仇討ちと称して相手の一族郎党皆殺しにしそうです。
ことアングロサクソンの人を殺すことに対する情熱と執拗さは他民族の追随を許しません。スペイン人も皆殺しをするけど、あれはただ単に後先考えてないだけって感じで、ロシア人も皆殺しにするけど自分たちごとって感じですが、アングロサクソンは後先考えて皆殺しにするって感じです。
No.3
- 回答日時:
大東亜戦争のことでしょうか。
1,
当時の米国は、1930年に続く大不況の真っ只中でした。
GDPは1/2に、株価は1/10に落ち、1200万の失業者が
街に溢れ、あちこちで暴動が発生していました。
ルーズベルトは、ニューデールなどの政策を打ちましたが効果は
さっぱりです。
それでどうしても戦争をやる必要があったのです。
戦争は最大の公共事業ですから。その証拠に戦後、米国
経済は見事な復活を遂げています。
2,
1990年代、日米は貿易戦争と言われるほどの
経済摩擦が発生しました。
その時の米国議員の証言が残っています。
・戦争は経済的利益の為にやるのに、今儲けているのは
日本だ。
米国は本当に日本に勝ったのか。
3,第一次大戦のとき、米国が参戦しましたが、これに
より米国は大儲けして、超大国への道を歩むことに
なります。
また、イラク戦争は石油利権が目的であったことは
国際政治学者の間では通説です。
4,このような事例を観れば、米国は経済的利益の為に
戦争をしている、ということが言えるのではないか
と思われます。
その大義名分が民主制とか正義です。
”日本とアメリカの戦争に対する価値観はどう違うのですか?”
↑
米国は寄せ集めの人工国家です。
人種も宗教もバラバラです。
こういう国をまとめるには、戦争が便利な訳です。
戦争ほど、国民を一丸にさせるものはありません。
加えて、米国は世界最強の国家です。
だから、経済的利益の為に、安易に戦争をやります。
これに対して、日本は民族的には殆ど単一です。
あえてまとめることをやらなくても、まとまる国です。
大東亜戦争は極めて防衛色の強い戦争であったと
思っています。
これは私の偏見ではありません。
米国歴史学の権威チャールズ・A・ビーアド元コロンビア大教授は
公文書を調べて、ルーズベルトが巧妙に日本を戦争に引きづり込んだ
過程を明らかにした本を出版しましたが、これは事実上の発禁処分
にされてしまいました。
31代米国大統領のフーバーが、ルーズベルトを、日本を無理矢理戦争に
引きづり込んだ狂気の男、と評した書見を残しています。
彼は、ルーズベルトは真珠湾を知っていた、とも書き残しています。
また、マッカーサーは、日本は自衛しただけだ、
と、米国議会で証言しています。
No.5
- 回答日時:
思想面としては、日本は源平合戦から戦国期までを見れば判る様に、闘う限りは相手を根絶やしにする事を基本としています。
対してヨーロッパでは勝利を得た場合は賠償金を請求するのが基本です。
敵将を捕らえても身代金を取るのが普通で、殺してしまえば金にはなりませんから、基本は生け捕りです。
最終的には土地等の領土も目的になりますから、同じと言えば同じですが、戦闘自体に対する意識は大分違います。
つまり日本にとっては、戦闘=命の取り合い。
西欧にとっては、戦闘=賠償請求権の取り合い。
となります。
No.6
- 回答日時:
現在のアメリカが軍事まで用いて、積極的に世界中に出て行っていますが、それは第二次大戦を契機としています。
仮想敵国ソ連の台頭により、アメリカ大陸だけを勢力圏とする従来の孤立主義が成立しなくなったという認識からです(戦前の日本がアメリカ侵攻するという誤認もあったかもしれません。日本の国力からして不可能でしたが)。それ以前は、アメリカはアメリカ大陸内だけで充分やっていける、栄えていける、むしろヨーロッパやアジアと軍事を交えてまで積極的に関わりたくないという認識でした。貿易だって無理してまでする必要もありませんでした(儲かるんならやるんですが)。
一方、日本は資源がありません。国内市場は育っていません。国力を増したかったら、世界に出て行くしかありません。一応、軍事的な手段を用いず、領土を現状の最小限に留める小日本主義という思想もあったのですが、多数の支持を得られず、軍事も用いた帝国主義的な進出を目指していました。出て行かなければ衰え滅びる、という認識であったわけです。
日米双方とも、愛国主義的なことを強調し、教育も行っていました。しかし、日本が『国のため』であるのに対し、アメリカは『人民のため』(ひいては一人一人、自分自身のため)です。人民ということはリンカーン大統領の有名な演説でも強調されていますし、戦後のケネディ大統領は、「国が個人に何をやれるかではなく、国のために個人が何をやれるか」ということを強調せざるを得ないほどでした。
強引な言い方になりますが、戦前の日本では一人一人は国という一つの主体の一部であり、個人の生死より国の興亡が重んじられ、アメリカでは一人一人が自分あってこその国だという認識でした。
もしかするとそのことが大戦初期に現われていたかもしれません。総司令の決断と命令があれば全員が迷わず一斉に動く日本軍に対し、アメリカ軍では議論を重ねて動くため、機敏さに違いが出てしまい、緒戦では速いほうが勝ちやすくなります。
しかし、一人の知恵は多数の知恵に敵いません。物量、工業力もアメリカが段違いに上でした。初期の猛攻を耐えしのぎさえすれば、合理性と総合戦力に優るアメリカは確実に日本を圧倒することができるはずでしたし、事実、そのようになりました。
No.7
- 回答日時:
第二時大戦の時だけ言えば、物量にすぐれ、贅沢な米軍も、本土では、軍需産業に男性の代わりに女性が進出し、男性の代わりに、大きな畑作を管理し、女性車掌が登場し、女性進出が行われていました。
また、物資を前線に送るため、本土では、配給切符が配られ、女性達は、財布のやり繰りと共に献立に苦労しています。
差の大小はあれ、銃後の本土では、不自由な生活を、余儀なくされていました。
反対に、騙されて戦争に駆り出された若者達は、アメリカの方が多いのではないでしょうか?
結局、勝って、本土は殆ど攻撃されず、安全だったからではないでしょうか?
日本だけが多くの苦労の元に、若者を戦争に駆り立てただけでは、ありません。
これでは、答えになっていないでしょうか・・・
No.8
- 回答日時:
基本的に戦争は外交の手段の一つでしかない、というのが万国共通の考え方です。
つまり、自分の意見が通らなければ戦争も辞さない、というのが国家です。
アメリカは基本的にはこの考え方です。
日本はかなり特殊な状況です。
まず独立国家としての体を為していない。自衛隊という大きく予算を割かれている軍隊があるにもかかわらず、国家の最高法規である憲法上では規定されていない。非常に危うい状況です。
また、本土にこれほど多くのアメリカ軍を駐留させているという点も、特に近代化された独立国家としてはあり得ない状況です。
これが作り出された背景が、アメリカが約7年間の占領期間で日本を実験国家として憲法や教育制度をいじったことにあります。
戦後の教育は、アメリカによるwar guilt infomation program によって、日本人に自虐史観を植え付けることに成功し、日本は悪であった、戦争はしてはいけない、触れてはいけないという意識が蔓延しました。
しかし、ソ連との関係、朝鮮問題などの地政学的な問題で、日本もある程度の軍事力が必要と判断せざるを得なくなったので、自衛隊という奇妙な存在が生まれました。
ここで日本に、戦争が嫌いで触れたくもないという層と、それでも軍は必要という層が生まれます。
特に戦後すぐにアメリカによる偏向教育を受けた今の60代70代あたりが、平和憲法万歳という考えが顕著です。
軍が必要だと考えていたのは自民党で、もともと自民党は憲法を自分たちの手で作り直すべきだとして結成されています。
しかし、現在多数派であった60代70代の平和憲法万歳派が社会の一線を退くようになると、やっぱりおかしいよね、今の自衛隊、と声を大きく言っても反対されなくなってきました。
日本人は、ようやく冷静に戦争や軍隊と向き合える世代が中心の社会となってきています。
逆にアメリカでは、ベトナム戦争以後、湾岸戦争、アフガン紛争など自国の若者に多数の犠牲を強いてきた戦争が増え、戦争嫌いのムードが非常に強くなってきています。
あくまでも外交手段とはいえ、自分たちの子供たちがこんなに犠牲になっているのはおかしいのでは?という考えが強く、軍縮に向かっています。
日本では、中国韓国との関係悪化など、まさに軍隊を必要とする背景が整いだしています。
第2次大戦は、勝者と敗者ということで、日本とアメリカは、大きな違いがありましたが、アメリカも敗戦を重ね、戦争嫌いという感覚はかなり強くなっています。
以前の日本は、「有事」という言葉すら言ってはいけない雰囲気を社会で持っていましたが、今やその空気は薄く、いつでもやってやるぞ、という気配も出てきました。
戦争に対する価値観は、置かれている立場で、やはり大きく変わっていくものですね。
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