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「御座すとやいふ」の口語訳はどうなるのでしょうか?
打ち消し・反語の要素が強いのでしょうか。
それとも疑問の要素が強いのでしょうか?
文法も教えて下さい。宜しくお願い致します。

A 回答 (4件)

問題の部分の、もう少し前後を紹介して下さい

この回答への補足

例えばですが、「義経公の 御座すとやいふ」のような感じです。
宜しくお願い致します。

補足日時:2014/08/31 14:01
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 「御座す」は「ござす」でなく「おはす」と読むのでしょうか。


 「いらっしゃるというのか」「いらっしゃるとかいう」のような口語訳は考えられますが、もう少し長い文の中でないと文意は確定できません。
 「『おはす』とや言ふ」の「と」は引用を受ける格助詞、「や」は疑問・反語の「係助詞」、「言ふ」は「や」を受けて連体形で結んでいます。
 「打ち消し・反語」とおっしゃるのは、多分「反語」の場合結論が否定になるからでしょう。

この回答への補足

詳しい文法のご解説有難うございます。
「御座す」は「おはす」と読む方です。
説明不足で申し訳ありません。「義経公の 御座すとやいふ」のような感じです。

補足日時:2014/08/31 15:40
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こんにちは


「とやいふ」は構文ともいうべき言葉で、「とやいふ」の場合と、「いふ」が省略されて「とや」だけの場合もありますが、どちらにしても文末にある場合は同じような働き、意味になって、伝聞または不確実な内容であることを表し、「~とかいうことだ」の意味になります。特に物語などの文末では、「~ということだ・~とさ」の意味に用いられます。
また、相手に問いかけたり、確認したりする意を表して「~というのか・~というのだな」の意味にも用いられます。この用法は、伝聞または不確実な内容であることを表す用法から派生し、中世末から用いられはじめた近世の用法です。
ただ、「とや」が文中にある場合には、疑問の意味を表し、「~というのか」と言う意味になります。
品詞分解すると、「と(格助詞)・や(係助詞)・いふ(動詞ハ行四段活用終止形)」となります。
以上のような説明は古語辞典の「とや(連語)」の項目に記載されていることが多いので、確認してみてください。なお、「とや」の文末表現で、「とやいふ」の省略形について、伝聞または不確実な内容の用法のみとするものと、確認の場合を含めて「とやいふ」の省略形とするものがあります。しかし、その派生関係、意味などを考えると、近世の用法であっても「とやいふ」の省略形と考えてよいと思います。
文は、「義経公の 御座すとやいふ」という感じだそうですので、訳に付いては次のようになります。
「おはす」は、「あり」の尊敬語であれば「いらっしゃる・おいでになる・おありになる」、「行く」「来」の尊敬語であれば「いらっしゃる・おいでになる・お越しになる」ですが、前後の状況が分からないので、義経が移動した(行く・来る)のか、存在していた(あり―居るの意味)のか分からないのですが、中立(ごまかし)的な訳をすると、「義経公がいらっしゃるということだ」のような訳になります。「おはす」が「来」の尊敬語である場合(義経が移動してきた場合)には、「義経公がお越しになったということだ」のように訳が変わります。
蛇足になりますが、格助詞の「と」ですが、接続の説明で、「体言または体言に準ずる語(連体形など)」・「引用句」とされています。ただ、「と」の接続は会話文を含めた引用句が多くあります。「義経公の 御座すとやいふ。」という文も同じで、「と」は「義経公の 御座す」という引用句を受けています。引用句を受ける(接続する)ということは、「と」の前で一文が終わっていることになります。分かり易く書くと、『「義経公の 御座す。」とやいふ。』になります。この場合、「御座す」は、サ変動詞ですので、活用形は終止形になります。つまり、文の終わり(文末)なので終止形になっています。「と」の接続には終止形は無いのですが、引用句に接続する場合には、実態として「終止形(。)と」の形になり、終止形に「と」が接続しているような形になる事が多いということです。本当の蛇足で申し訳ありません。

以上、参考まで。
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この回答へのお礼

有難うございます。
頼りない質問に対して国文学の文献のようなご回答を賜り、
忝のう御座います! 永久保存させて戴きます。
角川の古語辞典(武田祐吉・久松潜一編)では
「文末に用いて問い返して言うのに用いる ・・・というのか」
とのみありましたので、よくわからず、質問させて戴きました。
大変勉強になりました。有難うございます。

お礼日時:2014/09/01 13:52

こんにちは


NO3で回答したfumkumです。過分なるお礼の言葉をいただきありがとうございます。
誠にお恥ずかしいことですが、訂正があります。
『品詞分解すると、「と(格助詞)・や(係助詞)・いふ(動詞ハ行四段活用終止形)」となります。』の、
『いふ(動詞ハ行四段活用終止形)』の部分を、
『いふ(動詞ハ行四段活用連体形)』と訂正させてください。
「いふ」の直前に、係助詞の「や」がありますので、当然係り結びの法則により、文末は連体形で結ぶことになります。

気付かずに誠に申し訳ありません。
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この回答へのお礼

成る程、「係り結びの法則により、文末は連体形で結ぶ」のですね。
またまた勉強になりました!
ご丁寧に訂正して戴き、本当に有難うございます。

お礼日時:2014/09/03 17:53

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