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フランス語では、語末の子音はほとんど発音しないと思いますが、これは、どうしてなのでしょうか?昔は発音されていたものが発音されなくなったのでしょうか? 例えば、英語の know の k は昔は発音されていたように。

A 回答 (2件)

最古のフランス語と言われても、まともな資料があるのは10世紀以降で、それ以前からもちろん、ラテン語>俗ラテン語>古フランス語>...>現代フランス語へと変化を続けてきたわけで。



たとえば、語末の a は弱まって [ə] になりますが、これが綴り字上は e となり、やがて発音されなくなります。
しかし、[a] > [ə] > 無音という変化と、綴りの a > e とはぴったり一致するわけではなく、多少のタイムラグがあります。

また、当時は手書きですから、たとえ同一人物が書いていたとしても、綴りの揺れは避けられません。
同じ発音のはずなのに、綴りが違うとか。

さらに、実際にどういう発音だったかというのは推測に過ぎません。
もちろん、かなり精度の高い推測ですが、推測には違いない。
たとえば、z は [ts] と発音したんじゃなかろうか、など。
これに方言差が加わると、非常に複雑になります。

ついでに言えば、文法が違う(格変化があるし、中性もあるし)ので、単純な比較はできない。

でもまあ、ごくごく大まかに言えば、発音と綴り字は今よりはずっと一致していたと言えるでしょう。
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まあ、そうです。



フランス語の親はラテン語です。
ラテン語は後ろから二番目か三番目の音節のアクセントがありました。
逆に言えば、一番後ろの音節は常に、後ろから二番目の音節も時に弱く発音されます。

こういう弱い音節はやがて発音されなくなり、消えてしまいました。

たとえば、grand「大きい」。
ラテン語では grandis。最後の dis が落ちれば、gran になります。
でも後に母音が来ると発音するのでメモ代わりに d を残して、grand と綴ります。

ちなみに petit「小さい」はラテン語と言うよりは、ラテン語の口語/俗語形である俗ラテン語 pittitus から来ていますが、同じく最後の tus が落ちています。

あるいは homme「男」とfemme「女」。
ラテン語ではそれぞれ hominem と femina でした。

あるいはまた、母音だけが脱落する場合もあります。
このとき、綴りは e で終わるのが普通です(例外もあります)。
例えば musique「音楽」は(元はギリシア語ですが)ラテン語の musica が直接の語源です。
あるいはセーヌ川のように海の注ぐ大河のことを fleuve といいますが、ラテン語では fluvius です。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。
最も古いフランス語においても、やはり文字と綴字は一致してなかったということでしょうか?

お礼日時:2015/04/07 12:45

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