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英文法のsubjectは、日本語では主語と訳されています。
ところで、subjectの接頭辞であるsubは、下・下位・副の意を表しています。
主語であるsubjectは、下などの意と、どのようなつながりがあるのですか?

A 回答 (3件)

一般に接頭辞とは,ある単語があって,その単語の頭に付加されて一定の意味をつくるようなものをいいます.



例えば,submarine「潜水艦」という単語を例にとってみます(この言葉が出てくると,昔阪急ブレーブスにおられた山田久志投手の流れるような「サブマリーン投法」が目に浮かぶのですが,英語の話からそれますのでこれ以上深入りしません).

ご存じのように,marineには「船舶」といった名詞の意味,それに「海の」といった形容詞的意味があります.だから,これに接頭辞subが付いてsubmarineは「潜水艦」といった名詞の意味,「海底の」といった形容詞の意味が出てきます.


同様に,今もしjectという単語が存在するのであれば,あなたの質問はもっともなことです.しかしjectという単語は存在しません.多分・・・.ですから,subjectにおけるsubは接頭辞のsubではなく,それゆえsubjectには下・下位・副などの意は付随してこないということです.


参考になりましたら.
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この回答へのお礼

早急なご回答ありがとうございました。
<subjectにおけるsubは接頭辞のsubではな>
いのですね。たまたま、sub・・・・・・になっているのですね。
<参考になりました>

お礼日時:2015/06/15 14:22

まず主語という言葉ですが、これはギリシャの哲学者アリストテレスに由来します。


アリストテレスは文を主語と述語に分解しましたが、そのとき主語を hupoeímenon、述語を kategoroúmenon と名付けました。
これがラテン語に sujectum (=thrown down)、prædictum (=declared) と訳されました。
sujectum は「下に投げられたもの」ということです。

つまり、あることを述べるときに、その主題として投げ出されたものが subject というわけです。
もともと論理学の用語ですが、それをそのまま文法に持ち込んでしまったために、なんだかよく分からないことになってしまいましたとさ。
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この回答へのお礼

早急なご回答ありがとうございました。
subjectは、
<その主題として投げ出されたもの>
なのですね。アリストテレスにまで遡る、由緒正しい言葉なのですね。私のような者には、軽々しく扱ってはいけない、ものかもしれません。

お礼日時:2015/06/15 14:32

いわゆるカテゴリーと関係あります。

たくさん系列はありますが、説明のため1系列のみとします。

有機物ー生物ー哺乳類ー人間ーモンゴロイドー日本人ー山田太郎
とします。

これは数の上から集合の">"という大小関係を表す記号で表すと、
有機物>生物>哺乳類>人間>モンゴロイド>日本人>山田太郎

これを端的に言うと、「上位カテゴリー>下位カテゴリー」という関係になります。そして、人間の自然言語では、「下位カテゴリーは上位カテゴリーである。」と言うえるのです。

山田太郎は日本人である。
山田太郎はモンゴロイドである。
山田太郎は人間である。
山田太郎は哺乳類である。
山田太郎は生物である。
山田太郎は有機物である。
人間は哺乳類である。
人間は有機物である。
等々

しかし、この関係を逆に言うことはできません。
X 日本人は山田太郎である。
X モンゴロイドは山田太郎である。
・・・・

つまり下位カテゴリーという考え方こそ、sub-(下へ)+ject(投げられ[たもの])という意味で、どなたかがおっしゃったアリストテレスの形式論理学(古典論理学)というものが一応の起源となっております。

現代論理学では、古典論理学とは考え方は全く同じですが、表記するのに、数学の集合論の記号を用いて説明しますので、文系のものには非常に分かりにくいです。

さらに、西田幾多郎という日本の哲学者がいますが、彼の後期哲学は非常に難解だと言われています。しかし基本的には彼の場所の論理という考え方も、上の「主語ー述語の関係」をもとにして展開されています。上の関係を頭に入れて読めば、かなりよく理解できます。

機械翻訳というものがありますが、コンピューターに上記の「>」という関係、包摂関係と言いますが、世界に存在するあらゆる概念をインプットすることができません。新しい概念も日々生まれています。それで機械翻訳の訳がめちゃくちゃになるとも言えるのです。

>私のような者には、軽々しく扱ってはいけない、ものかもしれません。
上の質問者さんのコメントは間違いで、誰にでも分かるものです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
難解でした。正しく理解できたか、心配です。
<アリストテレスの形式論理学(古典論理学)>
が起源になり、
<sub-(下へ)+ject(投げられ[たもの])>
が、
<下位カテゴリー>
を現わしているのですね。そして、そのsubjectが、主語として使われた(なぜ使われたかは、私にはすんなりとはわかりませんが)のですね。

お礼日時:2015/06/17 10:23

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