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海外在住です。
ある人に「剣道やってるんだけど道場の垂れ幕に"不忘初心"ってかいてあるんだ。日本語でどうやって発音するの?」っていわれました。
自分なりに調べてみたのですが、意味的にはおそらく「初心忘れべからず」という世阿弥のことば、でもこの書き方ってもしかして中国語、ですよね?
原文でも「初心不可忘」のようで何かが違う・・・。

どなたか詳しい方、おしえていただけないでしょうか。

A 回答 (3件)

どこまで説明するか、によるんですが、せっかく日本文化に興味を持ってもらっているのですから、なるべく全部説明してほしいです。



・一番簡単な説明
日本語としては「初心忘れず」です。7語になりますので、日本語としてかっこいいです。
でも世阿弥が「初心忘れるべからず」と読んでいて、こちらのほうが7・5(しょしんわすれる・べからず)と和歌などに使われる7・5体ですので、なおかっこいいです。

・でも、ひらがながないよねとか、漢字の位置が違う、と言われたとき
「不忘初心」は中国のことわざのようですね。日本語は中国語からかなりいろいろな言葉をもらってつかっていますので、今でも四文字熟語などで見ることができます。というか、これも四文字熟語ですね。

このような漢字だけで書かれた熟語は「読み下し」という手法を使います。漢字の並びを変えないで、そのままでレ点とか補語を少しだけいれて訓読みするのです。そうすると「初心忘れず」になるわけです。

・日本文化と中国文化
たとえば「少年易老学難成」という中国の故事が, 「少年老(お)い易(やす)く,学成(な)り難(がた)し」となります。
こういう読み下しがたくさんあり、特に額に入れたり垂れ幕にしたりするものは、漢文で書くのが日本の慣わしだといえます。

武田信玄が自軍の旗に書かせた「風林火山」などもそうですね。元は中国の故事で、映画レッドクリフにも台湾人女優のリー・チーリンが中国語で暗唱するシーンがあります。

今の日本が英語をなるべく取り入れようとしているのと同じように、江戸時代までは、中国の書物を日本の教育の基礎にしてきました。いわゆる四書五経です。日本語の熟語には四書五経から取られたものがたくさんあります。

それらのものを書いた「書」は芸術として、額に入れたり掛け軸にしたりして楽しみます。道場などでは標語として掲げていたりもします。その際に、日本語で書くことは少なく、漢字だけで漢文として書くのが日本の伝統なのです。
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こんにちは、中国人です。


「不忘初心」は中国語の熟語なので、日本語では「初心を忘れず」という意味です。
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>"不忘初心"


これは、「初心忘れず」ですね。「べからず」でも「忘れるな」でもありませんは。日本人ならこうは書かない。もし日本人なら恥ずべき。中国語でもありません。古代日本国が独自に開発した漢文体です。今の中国人は簡体字しか読めません。
貴方も日本人なら学校で漢文を習っているはずですけど。
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