No.1
- 回答日時:
実際に住んでみるとよくわかるのですが、アメリカに比べ、カナダはもう少しおっとりとした感じの人が多い国です。
カナダは公の言語が英語とフランス語で実質的には二つの国のような感じです。さらに、アメリカよりも移民を積極的に受け入れていて、たくさんの民族の町が存在します。このように考えると、経済力等の発展もアメリカよりも強いのではないかと考えられますが、実際には過酷な気候環境があります。冬のカナダは日本の北海道よりも更に過酷です。寒い時期が多くを占める仮名ではこの間の経済発達が著しく低下します。元から住んでいる人たちの愛国心はかなりの物ですが、新しく移住してきた人たちはまだそこまでは到達していません。このような様々な原因がカナダをアメリカほど影響力のない環境にしていると考えられます。まとめると国民性、言語、気候ってところですかね。ありがとうございました。
欲を言えば、もう少し私の中で納得できる答えがほしいのでopenにしておきます。
No.3
- 回答日時:
確かに面積だけを見ればカナダの方がアメリカよりも大きいです。
ですが国としての影響力を考えた場合、やはりその経済力の差が大きいといわざるをえません。
エネルギー、鉱物、農作物、畜産と幅広い資源を有していますが、経済的にアメリカ依存がとても高く、輸出、輸入ともにアメリカの政治や経済の影響がもろに反映されます。(カナダの輸出の75%、輸入の50%がアメリカです)
加えて人口が3540万人で、アメリカの人口3億875万人の10分の1しかなく、人口の4分の3がアメリカ国境に集まっています。それだけ経済も人もアメリカの方を向いているということになります。
国家としての影響力を考えた場合、大国に依存せざるをえない現状ではやはりアメリカにはかなわないといったところです。
No.4
- 回答日時:
「国の規模」をどうとらえるかです。
アメリカの2014年のGDP(国内総生産)が「17兆ドル」なのに対して、カナダは「1.8兆ドル」で約1/10です。
経済では、とても「アメリカとカナダは国の規模が同等」とは言えません。
ちなみに、GDPでは、アメリカは1位、2位が中国、3位が日本、4位がドイツ、5位がイギリス、カナダは11位です。
http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpd.html
国の影響力は、「金にものを言わせて」という部分が大きいので、その国の経済規模を表わすこのGDPが「国の影響力」を最もよく表わしていると思います。先日の、中国の習近平国家首席の訪英に対する、イギリスのエリザベス女王の歓待ぶりを見ても分かります。
なるほどわかりやすいですね。ありがとうございます。
で、なぜそのような経済力の違いに至るのかというと No.1のかたがおっしゃっているように国民性、言語、気候によるところが大きいってとこでしょうね。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
違いますよ。
大事なことを忘れていますよ。それはカナダがイギリスの一部だ、ということです。昔のイギリス帝国は「日の沈まない国」と言われた様に、本国イギリスのほかにインドやオーストラリアなどが「大英帝国」としてイギリスの一部として存在し、実はカナダもその中の国のひとつであった歴史があります。
カナダが憲法を制定し、事実上の独立国(でも、まだイギリスから国王の代理である総督を置く英連邦の参加国)を果たしたのは1986年のことです。
つまり、特に第2次世界大戦までは、イギリス本国の意向が強く働いた、ということで、産業発展もイギリスの意向を無視できないところがありました。また、カナダは今でも鉱物資源が豊富にあり、ウランやカリ塩などは世界1位、そ例外でも多岐にわたる豊富な鉱物資源が算出する資源輸出国でもあります。
つまりカナダは、イギリスと歩調を合わせた外交を行い、農業や鉱物貿易でそこそこ豊かな経済をもち、アメリカほどではないですが工業もそれなりに盛んで豊かな国である、ということです。また、国土面積はアメリカよりも若干広くロシアに次いで世界2位であるものの、その大半は北極圏にかかるため、人口は3500万程度しかなく、非常に牧歌的であるといえます。
アメリカ合衆国という国は、南北戦争の後、しゃかりきになって経済復興させた時期があり、またカナダに比べれば人種的にも州の設立にも複雑な経緯があります。またカナダに比べればすべての国土が肥沃で天候に恵まれた良質な土地であり、移民もこぞってアメリカを目指した、わけです。
そのため、19世紀の終わりにはニューヨークは世界有数な都市になり、トロントやモントリオールと差が開いていきました。
アメリカが第2次世界大戦を機に覇権国家になったのは、やはり人口が大きくものを言っているでしょう。第一次世界大戦終了後の1925年の統計では、カナダの人口は1千万に満たないのに、アメリカは1億1千万を超えています。
これらがニューデール政策などで経済を復活させ、第一次大戦・第二次大戦と疲弊と復興に手間取った旧世界を尻目に覇権国家になるわけですが、カナダはアメリカと違ってイギリスやインドとブロック経済化をさせることで復興するなど、イギリスの経済の一部でありつづけたのです。
つまり、カナダは地理的な条件のために人口が増えず、経済はイギリスに依存していたため、アメリカと発展の度合いが大きく異なったといえます。しかし、普通なら最貧国に落ちてしまうはずなのですが、となりにアメリカ合衆国という恐ろしいほど貪欲に消費する国家があったために、いまでもそこそこの経済先進国を維持しているのです。
今でもカナダは北米におけるアメリカの戦略的パートナーです。アメリカ北米軍司令部の防空識別権はカナダも含んでいます。それでいてカナダはいまだにイギリス連邦の一部であって、イギリスの影響力も残している、というなんかいいとこどりでうまく影に隠れておいしい感じの国であるといえるのではないでしょうか。
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