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はじめまして。

(1)(Al)though he is young, he is rich.
(2)Young though he is, he is rich.
(3)Young as he is, he is rich.

上記の3つの英文は全て同じ意味を表すと思います。
(1)と(2)は単なる倒置だと捉えていますが、(3)は(2)のthoughをasに置き換えただけではなく、調べると分詞構文の
Being as young as he is
のBeing asが省略された形であるとのことです。
そのため、この(3)のような形は「譲歩」だけでなく場合によっては「原因・理由」の意味の時があり、例えば、
Brave as he is, he isn't frightened at all.
(彼は勇敢なので決して怖れない)
のような文があるということも用法としては理解しましたが、
(3)の文で元々のThough he is as young as he isの部分はなぜ敢えて原級表現にする必要があるのでしょうか。直訳では、
「実際の彼と同様彼は若いけれど」のようになりますが、一体どういう解釈でしょうか。
ただの強意表現と捉えるのでしょうか。

ご教授願います。

A 回答 (2件)

再び失礼します。

長々と書きますが、ご了承ください。
私も気になって、専門書(中村捷・金子義明(編)(2002)『英語の主要構文』研究社)を紐解いてみました。

私の結論では、やはり譲歩のasは分詞構文の省略ではない、としておきます。以下にその理由を述べてみます。

patrickbeckham氏も指摘されているように、事実として「本的には補語(形容詞&無冠詞名詞)が文頭に来ますが、目的語(名詞)なども文頭に置くことも出来る」ことが確認されています。以下の例はthoughを使っていますが、譲歩のasも同じふるまいを見せます。

(a) Proof of God's existence though this is, we ignored it. (無冠詞名詞句)
(b) Bizarre though it sounds, ... (形容詞)
(c) Carefully though the elephant walked into the room, it broke a vase. (副詞)
(d) Fail though I did, I would not abandon my goal. (動詞・原形不定詞)

さらに、これらのうち、名詞句は決定詞determiner(冠詞(定・不定)や数量詞(every, many, etc.)など)や関係節などの修飾要素を伴うことを許さず、形容詞(一語に限られる。副詞も同様)は、soや修飾節を伴わないとされています。

#1に書いた回答では、形容詞や(厳密な意味での)不定詞の前置を説明できるのですが、副詞や無冠詞名詞句も前置される事実を説明できませんね。一方、これを分詞構文の一部要素の省略と考えると、やはり以下の例が説明できないでしょう。

(e) Change your mind as you will, you will gain no additional support.

また、前回の回答で、形容詞を比較級にした例を挙げました。

(f) Younger as he is, ...

これは関連する論文に目を通してみないとなんとも言えません。あるいはネイティブチェックをかけるか。ただ、as/thoughの上述のようなふるまいが、仮に倒置(または前置)によるものであれば、おそらく比較級の形容詞・副詞も許容されると考えられますね。

---------------------------------------------------------以下はちょっと専門的です。

なお、例えば(d)のような前置は「動詞句前置」と呼ばれる現象と関連付けられると思われます。「動詞句前置VP-preposing」とは、以下のような現象をいいます。

(g) John must do it, and [do it] he will.

前置される動詞句は必ず「原形」でなくてはならず、助動詞があればそれを残し、活用した一般動詞(定形動詞)なら疑問文を作る要領で助動詞doを用います(cf. 例(d))。動詞の前置に関しては、though/asのそれと並行的だと思いませんか?

名詞句に関しては「話題化構文=(h)」や「左方転位構文=(i)」などがありますが、これらは概略、旧情報の名詞句であればよいことになっています(細かく言えばいろいろ制限があるのですが)。

(h) My sister I'm proud of.
(i) My sister I'm proud of her.

これらとas/thoughの名詞句前置とが何らかの関連を持つのでしょうか。
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> 調べると分詞構文の


> Being as young as he is
> のBeing asが省略された形であるとのことです。

どこでお調べになったのでしょうか。興味があります。

さて、私は上のような立場は取らず、一種の「倒置」によるものだと考えています。
(a) Come what may, ... = Whatever may come, ...
(b) Young as he is, ... = As he is young, ...
(c) Young though he is, ... = Though he is young, ...

英語と姉妹言語であるドイツ語でも、似たような表現が見られます。
(d) Jung, wie er ist, ... = Weil    er jung ist, ...
  young as he is     because he young is
(e) cf. Mag kommen was, ...
    may come what

英語の仮定法で、ifを明示しない場合に主語と(助)動詞を倒置させる、というのは既にご存知でしょうか。
(f) If it were not for your help, ...
(g) Were it not for your help, ...

私は以上より、ある種の接続詞を語順(統語関係)のみによって示す場合、何らかの法則に従って倒置されるのでは?とにらんでいます。

----------------------------------------

ドイツ語やオランダ語、古英語などは、主文で助動詞を表現する文では、本動詞をその文の末尾におきます。それを現代英語によって示します。
(h) He MAY to me COME.
形容詞を表現する文では、たいていbe動詞に相当する要素が必要ですので、形容詞は後置されます。
(i) He IS to me KIND.

譲歩文で倒置を受ける場合、先頭に持ってくる要素は、上の2例のCOMEやKINDに当たる要素ではないでしょうか(再掲)。
(a) Come what may, ... = Whatever may come, ...
(b) Young as he is, ... = As he is young, ...

この考え方は、実はさっき思いついたばかりなのですが、もし正しくないとしたら、それはYounger as he is, ...が不可能な場合でしょう。また、それは同時に(Being as) young as he is, ...の省略を認めることを意味するかもしれません。

あくまでご参考程度に。
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この回答へのお礼

ご返事ありがとうございます。

>どこでお調べになったのでしょうか。興味があります。
英文法の専門書です。
以前、漠然とこの省略については耳にしていたのですが、分詞構文と考えれば、辻褄が合うなぁ、と自分の中で納得させようと。。。
私も初めは、ただの倒置であるため、asはthoughで置換可能だと理解していましたが、それは違うとある方に指摘されてから色々調べてみました。

この倒置形式の用法は、基本的には補語(形容詞&無冠詞名詞)が文頭に来ますが、目的語(名詞)なども文頭に置くことも出来ると以前何かで読んだ覚えがあります。
また、倒置が起こっていない、As he is young,...のままでのasに理由の意味はあっても、譲歩の意味はないように思えます。

お礼日時:2004/07/12 13:15

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