主人はここ10年ほど確定申告をしている個人事業主です。年収は600~700万ほどで所得は300万程度です。今まで1度も税務調査が入ったことはありませんが・・・今年~来年にかけて私の実家を主人名義で新築(建替え)する予定です。よくマイホームを取得すると調査が入ると聞きますが、低所得な個人事業主に対する税務調査ってどんなものでしょうか?
素人なのでマルサの女をイメージしてしまいますが実際はどうなのでしょう?事前に調査の入る日時は知らせてくるとききましたが本当でしょうか?又、個人事業主の場合は調査を断って直接自分が税務署に説明に行くことができるそうですが本当でしょうか?
商売というより契約社員なので特別帳簿も作成していません。白色申告なので経費別に領収書を袋分けしており、申告時期に集計するだけです。勿論領収書は過去5年分くらいは保管してありますが・・・調査が入った時この膨大な領収書の山を見せるのでしょうか?
これまできちんと申告していましたが、いざ調査が入るとなるとなんだか不安になってきました。同じような状況で調査を経験された方に質問します。実際の調査内容と今後注意しておくべきこととか、準備しておいたほうがよいことなどありましたら教えて下さい。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
>税務署が照らし合わせる資料・・・とは、申告書の控えのことでしょうか?
白色申告とのことですので、収支内訳書を提出されているならその内容との照合になります。厳密に言うと出さなくても罰則はないので収支内訳書の添付は訓示規定ですが、あとで「お尋ね」といった文書がくることがあります。それに従って内訳書を提出されているならその内容にそっての照合となります。収支内訳書の提出がないなら、最終的な所得を算出するまでの根拠を尋ねられます。「確定申告書をつくったわけですから、そのときの結論にいたるまでの計算の過程はどういった内容ですか」、と言う質問を受けます。
>例えば雑費の合計金額にはそれに合致した領収書の束を差し出せばいいのでしょうか?
通年ということはなく1月から12月まで月ごと、各経費の項目ごとに分けた損益計算書(収入がいくらで経費の各項目がいくらで残った利益がいくらという内容を集計した表)を作るのが普通です。例えば消品費としなければならない出費を雑費に入れるなど、少額の経費で多少項目の分け方が間違っても税額には影響を与えることはほとんどないのでそのあたりは気にする必要はありません。
>各項目別にその中でも月別くらいまではさっと出てきます。
請求書や領収書など資料とその内容が合致しているなら問題はありません。
>ただ内容は全てお品代なので詳細まではわかりませんが・・・こんなんじゃダメでしょうか?
内容について記憶がはっきりしているなら「品代」の内容を具体的にメモされておくとよいでしょう。先刻ご承知とは思いますが、必要経費とは収入を得るために支払ったものですので、生活にかかる出費は経費とは認められません。
>うちは商売じゃないので仕入れも在庫もありません。特定の会社(1社)から毎月報酬が振り込まれるだけです。
そういうことですと話は簡単です。経費になるものならないものの判定のミスはないか、減価償却の計算ミスはないか、事業占有率を決めた根拠や売上計上のタイミングのずれはないか、などに留意しておかれると良いかと思います。
減価償却とは自動車や建物など値の張るもので、1年を超えて出費の効果があるものは決められた耐用年数に渡って決められた方法に従って経費計上していく方法です。
事業占有率とは必要経費のなかで家事などをのぞいた、その事業で収入をえるために使用した部分を割合で示した数字です。例えば、家の面積の3分の1を事業で使用されているなら、持ち家なら利息と減価償却費の3分の1が経費になります。ガソリンなら家事と仕事の走行距離の割合、電話や高速ネットの接続料などは概ね使用時間での按分比率で考えることが合理的な考え方かと思います。
>なんたって年収そのものが小額なので…
所得が小さいほど、社会保険や税などの出費が実質的な収入に占める割合は大きいのが現状です。むしろ収入が少ないとお感じの時ほど、しっかりと自己管理しなくてはならないと考えます。
>やはりまめに帳簿をつけたほうが無難なようですね。
それなら青色申告にした方が所得税は安く押さえられます。ですが、相談できる人がいるなら相談してお決めになることです。とても長くなるので詳しくは書きませんが白のメリットがないわけではないので。
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巷間言われているように自営業者が家を建てれば税務署が調査にくるというのは、確率で言えばその通りでしょう。しかし、例えばサラリーマン時代にためたお金や、相続したお金で建てたとか、極端な場合宝くじに当たったお金をつぎ込んだとか、あるいは誰かに借りてほとんど返していない(ただし贈与税で突っ込まれる可能性あり)など、資金の出所が事業で得た所得からではない場合もあります。それを税務当局が捕捉している場合は必ずしも調査になるとは限りません。捕捉していなくて調査にきてもそういう背景があることがわかれば30分で帰ることもあります。つまりケースバイケースですね。
源泉徴収や年末調整のしくみになじんできた日本は他の先進国に比べて税務署の職員の数は極端に少ないと言われます。そんなに調査などあるものではないとも言えますが、実際には約3%の実調率と言われます。しかし逆に一度はいると厳しいと感じる部分もあり、やはりスケープゴートにならないように、申告時にはしっかりと考えておかなくてはならないと言えるでしょう。
税務調査はだいたい5月から10月くらいまで、税務署の「方」からくる方もいらっしゃいますので来られた方のお名前くらいは聞いておいて、本当に税務署からの方かそれとなく確認するとよいでしょう。また申告期の前に概況調査で回ることも、全く任意の「お尋ね」文書が送ってくることもあります。「調査」かどうかまずお確かめになるとよいでしょう。
税理士に頼んでいないならたいていは突然ひとりで来られます。日程は変えてもかまいません。というかいきなりこられても対応できないことがほとんどですので、次回の日程を決めたらその日までに準備をすませることです。
調査の日にはたいていは世間話から始まって、事業の沿革、概況などを最初に聞かれます。いつどんな経緯で事業を始められたのか、どこにどんなサービスを提供し、どういういう内容の取引をし、さらにそれをいつ請求しどんな形で入金するのかなどなどです。その後、月ごとの損益の内容についてこちらの見せた資料にそって聞かれます。必ずなんらかの資料箋を持参されますが、中には仕事先などから事前に収拾した売上等のデータなどとの照合することもあります。もちろん事前にその手の内をさらすことはありません。
まず前年度分の調査を行い、差税がある程度でれば3年分さかのぼることがあります(無申告の場合は5年も)。ただし多くの場合は資料が残っていないので、前年度分の内容を基礎にして2年前、3年前の分を算出します。
よしんば差税が出ても脱税などと考えることはありません。単なる申告漏れです。「脱税」ができるのは、庶民からみれば相当大きな商売だけと言えます。ただし、差税が出れば過少申告加算税や延滞税などがつき、同じように市民税や国保の追徴もあります。
前の時に書き忘れたのですが、有力な税理士や公認会計士がついている場合、その電話一本で調査が取りやめになったり、事前に修正申告書を出すことによって調査が取りやめになることはたしかにありました。(法の下の平等に反することでして今はどうなっているか知りませんが)ですが、税務調査を受けることは自分の知識を深めることに大いに役に立ちます。逆にこちらからいろいろと尋ねて、次の調査の時にあわてないよう十分な知識を身につけ、決算や申告のための必要な知識を身につけるための好機とも言えます。
新築の家を持ったから必ず調査が入るとは限りませんが、登記したという情報は必ず税務署に伝わる仕組みがあるようです。
親切丁寧な回答に感謝します。ここ2~3日、白色申告と青色申告の違いやメリット・デメリットについて過去ログを調べたりネットで情報収集してみました。現状は賃貸マンションなので賃貸料や駐車場代の一部を経費にあてていた為、マイホームを新築すると経費が減って所得が上がります。これを防ぐには青色申告で専従者控除と青色特別控除を利用するのが手っ取り早いですね。白色はどんぶり勘定というイメージがあり青色は面倒くさいと思っていましたが・・・賢く節税するにはやはり青色申告だと納得しました。税務調査は今後いつ入ってもいいはずなので早速今月から帳簿をつけ年内は練習をかねて頑張ります。そして来年分より青色申告でいこうと思います。ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
マルサの女をイメージしてもらってよいです。
ただし、あの映画の冒頭5分間程度のエピソードについてのみです。あの映画では税務署に勤める辣腕の職員が、国税局に引き抜かれて査察部に配属されるという場面から始まっていたと記憶していますが、まず税務署の調査と国税局の査察は全く違います。http://www.union-net.or.jp/cu-cap/marusa.htm
局が相手してくれることは相当大きな商売ということですからそれはそれでいいことだと考えることもできますが。
税務署の調査はあくまでも任意とされます。しかし、質問検査権はありますので、拒否することはできません。税理士を通じて調査日の連絡があれば税理士と打ち合わせて準備をします。いきなり来れば、その場は都合が悪ければ次回の日程を決めた上で帰ってもらってかまいません。ただし喧嘩する必要は全くありませんので、穏やかに接することが必要です。
質問検査権は理由開示と事前通知が前提とする考え方もアカデミックな世界にはあるようですが、そういう専門用語は一切口にしないのが賢明でしょうね。そういう言葉を聞くと彼らは瞬時に身構えますから。次から違う人が来るかもしれません。
家を建てればどうして調査が入るのかというと、資産状況と所得のバランスを見に来るわけです。例えば事業のほかに収入がなく家族全員が年間300万円で生活している人が、返済金を年間200万円返して、年の初めと終わりの資産が増えても減ってもいなければ、500万円の所得がないと話が合わないことになります。
具体的には
年の初めの資産+所得=経費にならない出費+生活費+返済分+年の終わりの資産
となります。経費にならない出費とは国民健康保険料とか税金関係、資産とはプラスの財産のほか借金などマイナスの財産も勘定します。
質問検査権は反面調査まで含んでいて銀行までも調べることができますので、たいていは丸裸にできます。生計費はいくら爪に火をともすような生活をしていても言葉だけでは信じてもらえません。場合によっては家計簿を広げて説明する人もいるそうです。なんにも資料がなければ各国税局が持っているその地域の標準生計費をもとに推計されることもあります。
もちろん納税者が提出した損益にかかる資料が一番大事で所得の組み立ての基礎になるのですから、常に整備しておくことです。もちろん税務調査に備えてだけではなく、経営の足跡をたどり将来に生かすためにも重要です。
中には調査の時に気持ちが高ぶって生活に金がかかってしようがないという愚痴を並べる人もいるやに聞きますが、あれは絶対ダメです。あくまでも生活の実態を正確に言わなくてはなりません。相手もプロですからわかりますがね。
>膨大な領収書の山を見せるのでしょうか?
人によって違いますが、全部見ない人が多いようですね。ランダムに2,3ヶ月ピックアップしてそれで用意した資料と間違いがなければあとは見ない人も多いようです。
調査で違算が見つかっても(たいていそうですが)、納得できるのであれば修正申告書を書けば話は終わりです。それに応じなければ、更正処分を打たれることがありますが、これは修正の差税の2倍くらいになることがあります。しかし納得できないのであればきちんと証明を示すべきでしょう。ただし更正処分の内容が違うことの挙証責任は納税者の側にあるとされます。
なれていない人にこういう知識をお話しするのは感心しないという向きもあるかもしれませんが、単なるトピックとしてお読みいただければ幸いです。なにより正直に申告し、厳密かつ整然と記録を残すことが最も効果的な対策です。税務署は鬼でも悪魔でもありませんので、申告に自信がおありなら何ら心配することはありません。
参考URL:http://www.union-net.or.jp/cu-cap/marusa.htm
回答ありがとうございます。税務署が照らし合わせる資料・・・とは、申告書の控えのことでしょうか?我家には帳簿が存在しないので、例えば雑費の合計金額にはそれに合致した領収書の束を差し出せばいいのでしょうか?各項目別にその中でも月別くらいまではさっと出てきます。なんたって年収そのものが小額なので領収書の数もしれてますから。ただ内容は全てお品代なので詳細まではわかりませんが・・・こんなんじゃダメでしょうか?うちは商売じゃないので仕入れも在庫もありません。特定の会社(1社)から毎月報酬が振り込まれるだけです。スタイル的には派遣社員のようなものです。税理士さんにお願いするレベルでもないし・・・やはりまめに帳簿をつけたほうが無難なようですね。
No.1
- 回答日時:
>今年~来年にかけて…
今年のうちに建ててしまうなら手遅れですが、来年なら、節税の方法があります。
消費税については、年間の売上から考えて「免税事業者」ですが、あえて「課税事業者」を選択しますと、建築費用にかかる消費税の一部を取り戻すことができます。この届けは、前年のうちにすましておくことが必要です。
>私の実家を主人名義で新築(建替え)する…
ご主人の建てた家に、奥さんのご両親が一緒に住む、ということですか。
>マルサの女をイメージしてしまいますが…
あんなに怖そうなものではありません。
絶対に脱税をしていないという自信があるなら、何もおそれることはありません。安心してください。
>事前に調査の入る日時は知らせてくるとききましたが…
そのとおりです。
>断って直接自分が税務署に説明に行くことができる…
この件はわかりません。
>調査が入った時この膨大な領収書の山を見せるの…
私は青色なので白色のことはわかりませんが、たぶんそうなると思います。
領収証は、品目別や顧客別に、あるいは月日の順などに整理しておくとよいですね。
帳簿の不特定のページ、不特定の項目を指さし、「これの領収証を見せてください」などと言われたときに、さっと出るか出ないかで、あとの流れが大きく変わってきます。
>実際の調査内容と今後注意しておくべきこととか…
過去 1~2年分の申告書を取り出し、申告内容に誤りがなかったかどうか、見直しておくとよいでしょう。もし、ちょっとした計算ミスでもあると、延滞税うんぬんを言い出しかねません。そのようなときは、自分から先に「少し間違っていました」と、下手に出るとよいかもしれません。
ご質問の範疇を出ますが、これを機会に青色申告に移行されるとよいですね。
回答ありがとうございます。白色より青色でしょうか?何度か悩んだことがありますが・・・主人は「税理士(税金のプロ)がこぞって白色申告するのは白色の方が旨みがあるからだ」と言います。本当でしょうか?確か青色に切り替えるには前年度に申請しないといけなかったと?ちょっと検討してみます。
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