A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
日本の当時の考え方が洗脳だったかどうかは別として。
あなたのおっしゃる自由主義国家のアメリカは、ドイツ本土の航空戦で8万名もの搭乗員の戦死者を出してますね。日本の特攻隊員戦死者の20倍近い人数です。特に前半は防空施設・装備・迎撃機の充実したドイツ領にロクな援護機もないまま爆撃機だけで飛び込んでいったわけですから、これはもう特攻もどき。搭乗員の命を大事にするって思想があったとは思いにくい。
同様にイギリスもドイツ爆撃で7万名の戦死者を出しています。一説によるとイギリス軍は大型爆撃機には通常2名必要な正副パイロットをあてがわず、正パイロットだけを登場させて出撃させたという話も(ロバート・ウェストール:ブラッカムの爆撃機)あります。「どうせ落とされるんだから操縦員の損失は1名ですむ」ってことだったらしいです。また操縦員以外の搭乗員はほぼ訓練未了の若者だったとかも書かれています。
これ、どっちも「国益のために人命は損失してもよい」という考え方ですよね。日本との違いは補充の目途がついていただどうかだけ。
自由主義が正しいとかファシズムが間違っているとかより、戦争になるとどっちもおかしくなるってのが正解なんじゃないでしょうか。
No.2
- 回答日時:
それよりも当時の「国民国家」というものを意識したほうがいいと思います。
なにも日本だけでなく、外国もそうです。そもそも「国民」が徴兵されて兵隊となり、死者を多数出してまで戦争に駆り出されるようになったのは、産業革命以降であり、国民国家の徴兵制による戦争の形態は「近代」の大きな特徴の一つであるといえます。
それ以前は「戦争は特権階級がやるもの」であり、ヨーロッパでも貴族や騎士階級が戦争を行っても庶民・農民は原則として兵隊として徴兵されることは有りませんでしたし、日本でも武士が戦争しても農民などは見物していたのです。
最初の近代的な徴兵制はフランス革命後のジャコバン派による市民徴兵でした。 これは、国を守るために戦う王族と貴族を処刑したために、王政を守りたい諸外国との戦いに市民を徴兵するしかなかったからです。
これが産業革命により各国で工業化が進むと、庶民でも武器を持たせれば兵隊として役に立つようになったため、徴兵制が各国で採用されるようになり、市民革命と徴兵制はある意味セットで近代化の原動力になっていくわけです。
この徴兵制軍隊により、ヨーロッパの軍事力は飛躍的に高まり、帝国主義的な進出がいっそう強化されたのです。
日本の明治維新というのは、こういう近代的で強力な軍隊がアジアを席巻していた、ために起きた動きであったことを理解する必要があります。
結果として明治維新は成功し、日本も近代的な市民国家が出来上がります。市民国家は徴兵制がセットであるわけですが、問題なのは「国家を守る市民の意識」が当時の日本になかったことです。
実はこの「国家を守るという市民意識」というのは、王族や貴族のいた時代のヨーロッパでも庶民にはありませんでした。フランスは王族を処刑したため、自分たちの国を守るために仕方なく徴兵に応じたわけですが、これは後々ナポレオンの皇帝戴冠に至ったため、他のヨーロッパ諸国はそうならないように、それでいて市民・国民と言う意識を植え付けて徴兵に応じるように啓蒙する必要があったのです。
ですから、19世紀の当時は日本に限らず、イギリスでもイタリアでもスペインでもドイツでも「国民は国を守るために徴兵に応じるのが良いこと」という風に盛んに宣伝されたのです。
もちろん明治以後の日本も同じです。しかし、日本はその前に幕藩体制で「お国といえば地元の藩」だったのを、「国と言えば大日本帝国」という意識改革が必要でした。これを行うのに参考にしたのが、当時のプロシアで、天皇を国家の中心そして象徴として「天皇=国家、日本人は天皇の臣民、天皇を守ることは国を守ること」というような教育を施して言ったのです。
その教育を受けはじめたのが、明治5年からの学校制度による教育をうけた世代であり、彼らの孫ぐらいが昭和の教育を受けた世代になっていくわけで、3代つづいて「天皇の臣民」「天皇を守ることは国を守ること」という意識が受け継がれていったわけです。
実際のところ、当時の日本人は楽観的に「日本は存続できる」と思っている人は多くはなかったでしょう。アメリカを含めたABCD包囲網のように西洋列強の圧力は高まっていくし、盧溝橋事件のように日中戦争は泥沼化していくし、日本がどれほど戦って勝ち進んでも、国家としての日本の安全はぜんぜん好転しない、という状況だったわけです。
結果としてアメリカと開戦し、敗戦していくわけですし、特攻攻撃の馬鹿馬鹿しさについては#1さんの言う通りなのですが、その責任は政府と軍幹部が負うべきなのですが、個人のパイロットの「自分が特攻することで日本を守る」という意識は、実は市民国家においてはとても重要な要素でもあるわけです。
現在は日本も自由主義国家になっており、ある意味逆洗脳で「戦争になっても日本を守らない」という若者ばかりになっている現状ではありますが、国民国家である以上、実際にはある程度「自国を自分たちで守る覚悟」「国益のために人命を損失するかもしれない覚悟」は必要なのです。
もっともその覚悟は「戦争に行け」ということではありません。政治をきちんと監視し、選挙で投票して意思を表し、政府がバカなことをしないようにする、というのも立派な覚悟なのですが、戦後の日本は戦争を嫌うあまり、そういう大切な部分も抜け落ちてしまったように感じます。
もちろん、戦前のように「捕虜の辱めを受けないように自害しろ」というような考え方は間違っています。
No.1
- 回答日時:
いまいち何を問うているのか伝わらんが・・・・
航空機パイロット一人を養成するのに必要な、費用・時間・設備等々を考えれば
多大なコストを掛けて養成したパイロットを失うのは割に合わない
パイロットを歩兵と同じレベルの消耗品として浪費した結果
開戦期には、ベテラン揃いで機体のクセや弱点をカバーして優位に立てる航空戦力も
米軍の機体性能と戦術の向上に伴い徐々に優秀なパイロットを失い戦力低下が進み
そのうちまともに飛ぶ機体もそんな機体を使って戦闘行動を出来るパイロットもほとんど失ってしまった
終戦間際には、速成育成の為に支持された航路を真っ直ぐ飛び、支持されたタイミングで敵艦に真っ直ぐに突っ込む程度の能力しかないパイロットばかりとなった
敵の迎撃機をかわせるようなマニューバなんて出来る筈もなく、敵艦の姿を見る前にバタバタと落とされていった・・・・
優秀な人材・スキルを持つ人間を、資産として考えるか
単なる捨て駒として考えるか、その考え方の違いが大きいのだろう
それが自由主義とかファシズムとどう関係するのかは、即断できないけどね
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