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財務省HPの定義ではプライマリーバランスは「税収・税外収入と、国債費(国債の元本返済や利子の支払いにあてられる費用)を除く歳出との収支」とあります。
政府の巨額債務改善に向けて、先ずはプライマリーバランスをプラスにしようという記事を良く見かけますが、例えプラスでも国債の利払後がマイナスなら、国債残高は増えてしまう(国債償還額<新規発行国債)筈で、政府債務を減少させる為に目指すべき最低レベルは「プライマリーバランス-国債利払い額>0」でないといけない様に思うのですが、この考え方はどこか間違っていますか。

A 回答 (1件)

> この考え方はどこか間違っていますか。



健全な考え方ですけど・・同じことですよ。
また、順序としては、急ぎ過ぎではあります。

最も簡単に言っちゃうと、プライマリーバランスは、会社経営にたとえれば、営業利益に該当します。
一方、質問者さんの考え方は、更に営業外損益(支払利息など)を含めた、経常利益の話になります。

① 売上    100円
② 製造原価   70円
③ 販売管理費  30円
④ 営業利益    0円(①-②-③)

⑤ 営業外収益  △5円
⑥ 経常利益   △5円(④+⑤)

⑤が支払利息などです。

経常利益が赤字ですから、元金を返済するどころか、仰る通り、借金は膨らむ一方です。
従い、これ以上、借金を増やさないためには、仰る通り、経常利益を黒字化せねばなりません。

ただ、営業外収益が支払利息でマイナスの会社は、まずは営業利益を黒字化しなければ、経常利益も絶対に黒字にはならないのです。

言い換えれば、営業利益が赤字の会社が、いきなり「経常利益を黒字にする!」と言うのは、ハードルが高いと言いますか、そんなことを言っても信憑性が乏しいので、「まずは営業利益を黒字化する」と言うのは妥当です。

なお、細かく言えば、売上は税収ですから、経済成長率などが絡み、一方の営業外収益は国債の利息で、こちらは長期金利が絡むなど、厳密にはもう少し複雑です。
経済学者の間でも議論があるのですが、「経済成長率 > 金利」であれば、財政破綻しないと言う説もあり、現在は低金利政策で財政破綻を先送りしつつ、経済対策に力を入れている形ですね。
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この回答へのお礼

早速の御説明有難うございました。
スッキリしました。
先ずは実現可能なハードルを設定する意味は良く判りました。
一方、会社は”営業黒字”でも”経常赤字”なら(特別損益を考慮しなければ)BSの自己資本は減少(若しくは債務超過なら増加)する様に、国ベースで見た場合も”経常利益”相当のレベル(プライマリーバランス-国債利払額)で黒字にならないと借金は減少しない訳ですが、政府債務に係わる色々な記事を深く考えずにぱっと見ると「プライマリーバランスが達成出来ればひとまずOK ⇒ 借金は増えない」と勘違いしがちな気がします。現に深く考える前の小生も、恥ずかしながらその1人で、本当のハードルは更に高い事を意識していませんでした。プライマリーバランスの達成時期すら先送りの政府が、選挙を気にしてその辺りの説明をぼかしているとしたら、国民の危機意識不足に繋がる懸念は残りますね。

お礼日時:2016/12/27 13:36

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