プロが教えるわが家の防犯対策術!

摂取したカルシウムが人間の体内でリンと結合してリン酸カルシウムになるそうです。それは骨や歯の形成や健全にするために役に立っているのでしょうか?

リン酸カルシウムは水溶性ではないので、摂取しても体外へ排出されるとも聞いたことがあります。

健全な骨や歯を生成する過程で、最も有効なのは小腸でカルシウムがリンと結合せずに吸収されることと解釈していいものなのでしょうか?

A 回答 (1件)

こんにちは。



骨格や歯の主成分はカルシウムです。カルシウムがリン酸と結合してリン酸カルシウムになってしまうと、リンもカルシウムも体外に排出されてしまいます。理想的なのはカルシウムがリンと結合しないで小腸から吸収されることです。これは質問者さんのおっしゃる通りです。

まず、リンというのはミネラルの一つで他のミネラルと同様に人間にとって欠かすことのできない物質です。なので、リンがリンのまま摂取されれば何にも問題はないのですが、リン酸塩として摂取されてしまうと、前記した通り、リンとカルシウムが結合してリン酸カルシウムとなり体外に排出されてしまいます。

人間が摂取するリン酸塩の代表は「ポリリン酸カルシウム」です。なぜ人間が「ポリリン酸ナトリウム」を摂取してしまうのかというと、「ポリリン酸カルシウム」は、食品のPH調整、食品中に含まれるビタミン類の分解防止食品に使われている着色料の色を安定させて変色を防ぎます。この性質を利用して、「ポリリン酸ナトリウム」が「食品改良剤」としてありとあらゆる加工食品や飲料に添加されているからです。

骨格の形成や健全な歯を保つためには、リンとカルシウムが小腸から吸収され、循環器系内で「リン酸カルシウム」になることです。体内に吸収されず排出されるのは、消化器系内で生成された「リン酸カルシウム」です。

消化器系内で生成される「リン酸カルシウム」というのは、主に「ポリリン酸ナトリウム」が摂取したカルシウムを奪って結合して「リン酸カルシウム」になる場合のことで、これは消化器系のどこでも結合が行われます。その他として、「ポリリン酸ナトリウム」は金属と強く結合をするため、この性質を工業的に利用して洗浄にも使われています。

しかしながら、カルシウムもリンも普通は偏食をしなければ摂取が不足したり、過剰摂取になることはありません。なのであまり神経質になって考える必要はないと思います。ただ、せっかくカルシウムを摂取しても吸収を妨げてしまう食物がありますので、一応列記しておきます。

(1)【穀物・豆】

穀物や豆に含まれている「フィチン酸」が、「カルシウム」と結合して「フィチン酸カルシウム」になって接種した「カルシウム」を体外に排出されてしまいます。「フィチン酸」というのは「リン酸」なので、「フィチン酸カルシウム」は、「リン酸カルシウム」ということになります。なので、穀物・豆を食べすぎるとそれは、「ポリリン酸ナトリウム」を摂取すると同じ事になってしまうのです。

(2)【食物繊維】
「カルシウム」というのは、摂取しても収取がされにくいミネラルです。カルシウム100パーセントのサプリがあって、それを飲んだとしても、実際に人体に吸収されるのは、そのうちの20~30パーセントくらいです。「食物繊維」を摂取し過ぎると更に「カルシウム」は体内に吸収されにくくなります。

(3)【脂肪】
脂肪は肥満の元凶です。ですが、摂取した「脂肪分」が全部人体に吸収されて蓄積されるわけではありません。なぜなら、「脂肪」を摂取し過ぎると「カルシウム」と結びついて「脂肪酸カルシウム」となり、体外へ排出されてしまうからです。これを逆手にとってダイエット中に「カルシウム」を多く摂取して、「脂肪」を体内に蓄積されないようにする方法が編み出されています。

(4)【シュウ酸】
シュウ酸は、カルシウムと結合して「シュウ酸カルシウム」になります。「シュウ酸カルシウム」もまた「リン酸ナトリウム」と同様に人体には吸収されずに体外へ排出されてしまいます。シュウ酸を多く含んでいる食品は、チョコレート、紅茶、タケノコ、ほうれん草です。

(5)【その他】
カルシウムの吸収を妨げるのは、上記以外に「アルコール」、「タンパク質」などがあります。

    参考になれば幸いです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2017/09/23 10:55

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!