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墓石の使い回しや再利用はありorなし?

墓石の使い回しや再利用はありorなし?「墓石」ーーそれは人を葬る墓において必要不可欠な存在である。墓地の維持の難しさから「墓仕舞い」という現象が進んでいることはご存知の方も多いとは思うが、疑問に思ったことはないだろうか、「墓仕舞いをしたらこの墓石はどうするんだろう?」と。これに関連する問題として、「教えて!goo」にある「つまらない質問ですが・・・」という投稿では中古の墓石を使うことの是非を問うている。

■墓石を使い回すのはあり?


それでは早速回答を確認しよう。

「有り得ません。軽乗用車と一緒に考えてはいけません」(pokkorinkさん)

「技術的には可能です。実際はありえないと言って差し支えないでしょうね」(rururu3さん)

「魂を抜いて貰って元の石に戻っているので、文字などを研磨すれば何かに生まれ変わるはずです」(cactus48さん)

墓石というのは大切なものだ、中古なんてありえないという意見が多い中で、気になるのは「魂を抜いて貰って」という言葉の意味だ。

■魂を抜くとは?


「魂を抜く」とはどういうことなのだろうか? 心に残る家族葬を運営する葬儀アドバイザーにお話を伺った。

「安土桃山時代の幾つかの城、特に近畿地方に残る城の石垣の中には、古い墓石や石仏・石碑などを石材として使ったものがよくみられます。これらを『転用石』と呼びます。そしてこうした転用石の中には、意図的に切断されたものも多いそうです。実はこれらが石材として転用された当時の常識では、決して『バチ当たり』ではありませんでした」

墓石の使い回しは有り得ないという意見が多かった中、葬儀アドバイザーはお城の石垣に使用された墓石、つまり転用石は当時不謹慎とはされていなかったと話している。何故だろうか。

「転用石となる石碑や石仏などが、意図的に切断された理由については、幾つか説があります。そうした説の中には、むしろ『罰当たり』でないようにするため、こうした『神仏の宿る石』を切断したという説もあります。なぜ『神仏の宿る石』を切断することが『バチ当たりでないようにする』ことなのでしょうか。これは仏壇や仏像などの、いわゆる「魂入れ・魂抜き」の仏事を行うことと、同じ理屈であるとされています。この「魂入れ・魂抜き」は、新しい仏壇を安置したり、引越しや買い替えなどをする際などに行われます。多くの宗派の日本仏教では、今でも盛んに行われています」

お城の石垣に使用された墓石、転用石は事前にしっかり「魂抜き」がされていたとのこと。そして最後にこうまとめる。

「つまり、こうした古い暮石・石仏・石碑など『神仏が宿る聖なる石』は、それ自体が『ご神体』でなく、あくまで神仏が宿る『入れ物』である、とする信仰がありました。神仏の霊が宿る『入れ物』であるのだから『魂抜き』、つまり特定の儀式を行なうことで、神仏の霊を『抜く』ことができ、その後は『普通の石』に戻る、ということです。そして、ここでの『聖なる石を切断する』ことは、まさにこの『魂抜き』に当たる『神仏の霊を抜き、普通の石に戻す』儀式でした」

なるほど、確かに墓石と故人の魂が結びついているという考え方は先ほどの質問に対する回答と整合的である。ただし別の人の魂が入っていたのだからどんなことがあっても絶対に使わないというのではなく、そのものの歴史やそれが示す意味を考えてみるのも面白いかもしれない。

●専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー

故人の家族と生前に親しかった方だけで行う家族葬こそが、故人との最後の時間を大切に過ごしたいという方に向いていると考え、従来の葬儀とは一線を画した、追加費用のかからない格安な家族葬を全国で執り行っている。

(ライター 島田俊)

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